カウンセリングは、悩みや不安を専門家と一緒に整理し、解決に向けて進むための有効な手段とされています。しかし、カウンセリングを受けた後に「辛い」「しんどい」と感じてしまうこともあります。
ここでは、その原因や対処法について解説します。
カウンセリング後に辛いと感じる主な原因
自分の気持ちに向き合うのがしんどい
悩みや不安を抱えているとき、それを言語化して整理することは大きな負担を伴います。自分が見たくなかった感情や思いに触れるため、カウンセリングで過去のトラウマやマイナス感情に直面してしまい、心が重くなることがあります。
カウンセラーに理解されていないと感じる
自分の気持ちを伝えているのに、カウンセラーからの返答がしっくりこない場合、「わかってもらえていない」という思いが強まり、辛さが増すことがあります。専門分野が合っていない、単に相性が合わないなどの理由で、このような気持ちを抱く人もいるでしょう。
上手く気持ちを伝えられない
自分の中にある思いを正確に言葉にするのは難しく、相手に伝わらないもどかしさで余計に落ち込んでしまうことがあります。話し方や表現に苦手意識がある場合は、うまくいかない自分に対して責めてしまうケースも見受けられます。
効果を感じられない
「カウンセリングを受ければ、すぐに気持ちが軽くなるはず」という期待が高いと、思うような効果を感じられなかった際に苦しくなるかもしれません。カウンセリングで結果が出るまでには個人差があるため、即効性を求めすぎると落胆してしまう可能性があります。
話すこと自体が苦手で疲れてしまう
対面やビデオ通話などのカウンセリングは「話す」ことがメインになります。会って間もないカウンセラーに悩みを話すこと自体、強いストレスを感じる人もいるでしょう。気を遣いすぎて、かえって疲労を感じることもあります。
カウンセリング後に辛く感じたときの対処法
辛く感じることが解決に必要な場合もあると理解する
「しんどい」と感じるほどネガティブな感情に直面することで、根本的な問題に気づき、解決に向かうケースもあります。無理のない範囲で、その感情と向き合うステップが必要なこともあると知っておきましょう。
自分の悩みに合ったカウンセラーを選ぶ
カウンセラーには専門分野や得意な領域があり、人間的な相性も関係します。自分の抱える悩みに詳しい人を選ぶだけでなく、カウンセラーとのやりとりがスムーズに感じられるかを大切にしてみてください。
順序立てて話す必要はないと考える
相談内容が複数あったり、悩みが深刻だったりすると、「何から話せばいいのかわからない」と苦しくなるものです。カウンセラーは会話の整理を手伝ってくれる専門家なので、初めから完璧に説明しようとせず、感じたまま話してみましょう。
即効性を期待しない
カウンセリングの効果が現れるタイミングには個人差があります。「数回受ければ必ず良くなる」と思い込むと、思うように変化がなくて辛く感じるかもしれません。長い視点で取り組んでいくことが結果的に大きな効果につながる場合があります。
自分に合ったコミュニケーション形式を考える
話すのが苦手な人には、オンラインチャットやメールなど、文字を通じたカウンセリングが向いているかもしれません。音声だけの電話カウンセリングもあるため、顔を合わせると緊張するという人でも利用しやすいです。
カウンセリング後に辛くないように無理せず続けるポイント
カウンセリングを受ける中で、思うように効果が感じられなかったり、逆に「しんどい」と感じたりすることもあるかもしれません。そんなとき、必要以上に自分を追い込まないためにも、いくつかのコツを押さえておくと、負担を減らしながらカウンセリングを続けやすくなります。
ここでは、無理せずカウンセリングを続けるための8つのポイントを紹介します。
1. 公認心理師のカウンセリングを受ける
カウンセラーの資格はさまざまですが、公認心理師は国が定めた基準を満たしている専門家です。公認心理師のカウンセリングを受けることで、より専門的な知識や経験を活かしたサポートが得られやすくなるでしょう。自分の悩みに合った専門分野に強い公認心理師を選ぶことで、理解されていないというストレスが軽減されるかもしれません。
2. 目標や期待を適度に設定する
カウンセリングは問題を一気に解決する場ではなく、一歩ずつ解決策を探るプロセスです。最初から高い期待を抱きすぎると、思ったほど変化が見られず落ち込んでしまうことがあります。「まずは1回のセッションで気持ちの整理が少しつけばOK」といったように、小さな目標を立てて取り組みましょう。
3. カウンセラーとのコミュニケーションを大切にする
カウンセリングは、カウンセラーが一方的に解決策を示す場ではありません。もしカウンセリング後に辛さを感じるなら、その思いをカウンセラーに率直に伝えてみることが大切です。自分の気持ちや悩みの伝え方、セッションの進め方について相談し、より話しやすい環境を一緒につくっていきましょう。
4. 生活リズムを整え、無理をしない
寝不足や栄養不足、運動不足など、生活習慣の乱れは心身のバランスを崩しやすくなります。カウンセリングの効果を感じにくいときほど、まずは睡眠時間の確保や適度な運動など、基本的な生活リズムを整えてみましょう。心身が安定すると、カウンセリング内容を日常にも活かしやすくなります。
5. 自分に合うコミュニケーション方法を選ぶ
苦手意識が強い方法(たとえば対面での会話など)を無理に選んでいると、カウンセリングのたびにストレスを感じてしまうかもしれません。ビデオ通話や電話、チャット・メールでのやり取りなど、今は多様なコミュニケーション手段があるので、自分の得意・苦手に合わせて選んでみるとカウンセリングが続けやすくなるでしょう。
6. マインドフルネスを活用して気持ちを整える
マインドフルネスとは、呼吸や感覚など「今、この瞬間」に意識を向け、自分の思考や感情を客観的に捉える方法です。日常的にマインドフルネスを実践すると、イライラや悲しみの波がやってきたときにも、冷静に受け流しやすくなります。カウンセリングで得た気づきを日常に落とし込み、自分の感情との付き合い方をスムーズにするためにも役立つでしょう。
7. 自分の感情を文字や言葉で整理する
カウンセリング後に辛いと感じる原因の一つに、「うまく伝えられなかった」というもどかしさがあります。セッションが終わった直後にノートに感想を書き留めたり、日記として記録したりしておくと、自分の感情や気づきを振り返りやすくなります。次のセッションでそれを見返しながら話すと、カウンセラーにも状況をわかりやすく伝えられるでしょう。
8. カウンセリングのペースを調整する
カウンセリングがあまりにも頻繁だと、心が休まる暇がなく辛くなってしまう場合があります。逆に間隔が空きすぎると、問題が先延ばしになることも考えられます。自分の調子や都合を考慮してカウンセラーと相談し、最適なペースを探ってみることが大切です。無理なく続けられるペースを見つけることで、カウンセリングを負担なく継続しやすくなります。
無理せず自分に合ったカウンセリングを選ぼう
カウンセリング後に「辛い」と感じる理由には、自分のつらい感情に向き合うストレスや、カウンセラーとの相性、コミュニケーション方法が合わないなど、さまざまな要因があります。まずは自分がどのような理由で苦しくなっているのかを整理し、対策を試してみてください。
悩みに合ったカウンセラーを選んだり、話し方や伝え方にこだわらずに気持ちを伝えようとしたり、自分に合ったコミュニケーション形式を選んだりすることで、カウンセリング自体が楽になる可能性があります。無理をせず、あなたに合ったカウンセリングを見つけましょう。
カウンセリングを検討してみませんか? オンラインカウンセリング「Kimochi」
もし、どうしても一人では解決できそうにないと思ったときは、オンラインカウンセリング「Kimochi」を選択肢に入れてみてください。資格を持ったカウンセラーが、あなたの悩みに寄り添いながら、一緒に解決策を考えてくれます。通院の必要がなく、自宅からでも相談できるので、忙しい方や外出が難しい方にもおすすめです。
「うまく話せるか不安…」「今の状態を客観的に知りたい」という人でも、丁寧にサポートを受けながら、ゆっくりと自分のペースで取り組めます。無理をせず、辛い気持ちを少しずつ軽くしていくために、ぜひカウンセリングを検討してみてください。あなたに合ったケアを見つけることで、心の負担が軽くなり、前向きな気持ちを取り戻せるはずです。
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