今すぐカウンセリングを受けたい、誰かに相談したい、そう思ったときに、今すぐカウンセリングが受けられるサイト、安心して利用できる公的なサイトを紹介します。
抱えている悩みごとに合わせて、さまざまな相談先があります。自分の悩みに合った相談先を見つけることが、悩みの解決への第一歩です。
カウンセリングとは?
カウンセリングとは、専門家に何らかの援助を求めて「相談」をすることです。
専門家が相談をもとに「見立て」を行い、相談者が話をしやすいように支援しながら、丁寧に話を聞き、相談者に寄り添って解決の糸口を共に探っていきます。
また、相談者が一人で抱え込んでいる悩みを人に話すことで、自分の持っている問題を整理でき、気づきを得て、自分の力で解決していけるような道を見つけることができるのもカウンセリングの効果のひとつです。
電話のカウンセリングを無料で受けられる場所7選
カウンセリングを受けたいと思っても、初対面の人と一対一で面談してカウンセリングを受けることはハードルが高く感じるものです。
電話であれば、顔を合わせないので気軽に話せることがメリットです。
厚生労働省の電話相談
厚生労働省が提供している、「困ったときの相談窓口」。
国の取り組みなので、安心して無料で利用できます。
「よりそいホットライン」「いのちの電話」「チャイルドライン」など、相談者の悩みごとや世代に応じて相談先を選ぶことができます。
主な対象 | 相談内容や年代、電話できる時間などに合わせて選べる |
受付時間 | 相談場所によって異なる |
相談できること | 相談場所によって異なる |
相談方法 | 相談場所によって異なる |
注意する点 | ナビダイヤルの番号の場合、通話料金がかかる<br>相談員が一般のボランティアの場合がある |
運営 | 厚生労働省から委託を受けた特定非営利活動法人など |
公式サイト | 厚生労働省 電話相談窓口 |
働く人の「こころの耳電話相談」
働く人のための電話相談窓口。
全国の働く人やその家族が、電話でメンタルヘルス不調や、ストレス、過重労働による健康障害について相談できます。
また、企業の人事労務担当者の相談も受け付けています。
主な対象 | 全国の働く方やその家族、企業の人事労務担当者の方々 |
受付時間 | 月曜日・火曜日 17:00~22:00 / 土曜日・日曜日 10:00~16:00(祝日、年末年始はのぞく) |
相談できること | ・メンタルヘルス不調のこと ・過重労働による健康障害のこと ・ストレスチェック制度のこと |
相談方法 | ・電話(フリーダイヤル) ・SNS ・メール |
注意する点 | 医療行為は不可 |
運営 | 株式会社法研 |
公式サイト | 働く人の「こころの耳電話相談」 |
こころのほっとライン
NPO法人が運営する、悩み相談と心の対話の場所。
「寂しいから人と話したい」という気持ちに寄り添った無料の電話相談窓口で、20分間無料で相談できます。
吃音のある方向けの専用ライン、じっくりと話したいときの有料の「お話しパートナー」もあります。
主な対象 | 誰でも可 |
受付時間 | 祝祭日、年末年始は休業 |
相談できること | どんなことでも可 |
相談方法 | 電話 |
注意する点 |
|
運営 | 特定非営利活動法人 東京メンタルヘルス・スクエア |
公式サイト | こころのほっとライン |
よりそいホットライン
暮らしの困りごとだけでなく、DV相談や性暴力、性別違和や同性愛、災害被災、若年女性の相談など、それぞれの悩みにきめ細かく対応してくれる窓口です。
最初にガイダンスが流れるので、悩みごとに合わせた窓口へとつないでくれます。
主な対象 | 誰でも可 |
受付時間 | 24時間365日 |
相談できること | どんなことでも可 専用窓口あり |
相談方法 | 電話 |
注意する点 | 医療機関ではないため、医療行為はできない |
運営 | 一般社団法人 社会的包括サポートセンター |
公式サイト | よりそいホットライン |
働く人の悩みホットライン
職場、暮らし、家族、将来設計など、働くことに特化した相談窓口です。
産業カウンセリングを専門としており、各種ハラスメントの相談窓口も備えており、ハラスメントに関する相談も可能です。
産業カウンセラーを養成する事業も行っており、働く人の悩みに総合的なアドバイスをしてくれます。
主な対象 | 働く人、働くうえで悩みを持つ人 |
受付時間 | 月曜日~土曜日 午後3時~午後8時 (祝日・年末年始除く) |
相談できること | 職場、暮らし、家族、将来設計など、働くうえでのさまざまな悩み |
相談方法 | 電話 ※通話料は利用者負担 |
注意する点 | 医療行為、法律や税務等の専門知識が必要な相談は不可 |
運営 | 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 |
公式サイト | 働く人の悩みホットライン |
NPO法人よつば
浮気や不倫といった男女問題に特化した相談先です。
離婚や関係の修復、家出、失踪など、さまざまな相談に応じています。
また、各種専門家選びの相談も可能で、弁護士などの専門家につないでもらうこともできます。
主な対象 | 男女間トラブル・金銭問題を抱える人 |
受付時間 | 月曜日~土曜日 午後3時~午後8時 (祝日・年末年始除く) |
相談できること | 離婚・浮気・不倫など、男女間のトラブル |
相談方法 | 電話 ※通話料は利用者負担 |
注意する点 | 法律問題については、弁護士が対応(有料) |
運営 | 特定非営利活動法人 よつば |
公式サイト | 特定非営利活動法人 よつば |
#いのちSOS
「死にたい」「消えたい」「生きることに疲れた」など、心の辛い気持ちを受け止めてくれる電話相談窓口です。
専門の相談員が受け止め、あなたの状況を一緒に整理し、必要な支援策などについて一緒に考えてくれます。
主な対象 | 誰でも可 |
受付時間 | 日曜日、月曜日、火曜日、金曜日、土曜日00:00~24:00、水曜日、木曜日6:00~24:00 |
相談できること | 自殺防止専用ダイヤル |
相談方法 | 電話 通話料無料 |
注意する点 | 相談チーム対応であり、同じ人が継続して相談に乗ってくれるわけではない |
運営 | 特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク |
公式サイト | ♯いのちSOS |
チャットやラインのカウンセリングを無料で受けられる場所5選
電話が苦手だったり、上手く話せるか心配、悩みを口に出すのも辛いという方には、チャットやLINEなどのSNSを利用した相談窓口がおすすめです。
自分のペースで安心して相談できます。
あなたのいばしょ チャット相談
最短5秒で国内外にいる「いばしょ相談員」が相談に応じてくれるチャット相談窓口。
「今すぐに相談したい」というニーズにすぐ応えてくれる、どんなことでも安心して話せるチャットサービスです。
特定のSNSなどを使わず、サイトにアクセスするだけですぐに相談することができます。
主な対象 | 誰でも |
受付時間 | 24時間365日 |
相談できること | どんな内容でも可 |
相談方法 | オンラインチャット |
注意する点 | ・継続して同じ人が対応してくれるとは限らない ・相談員が一般のボランティアの場合がある |
運営 | 特定非営利活動法人あなたのいばしょ |
公式サイト | あなたのいばしょ |
よりそいホットライン
暮らしの困りごとだけでなく、DV相談や性暴力、性別違和や同性愛、災害被災、若年女性の相談など、それぞれの悩みにきめ細かく対応してくれる窓口です。
チャットやSNSの他、FAXにも対応。テキストでの情報提供を行ってくれます。
主な対象 | 誰でも可 |
受付時間 | 24時間365日 |
相談できること | どんなことでも可、専用窓口あり |
相談方法 | 電話 |
注意する点 | 継続して同じ人が対応してくれるとは限らない |
運営 | 一般社団法人 社会的包括サポートセンター |
公式サイト | よりそいホットライン |
こころのほっとチャット
SNSから利用できるチャット相談。
LINE、Facebook、X(旧Twitter)、Webチャットがあり、自分が使いやすいツールを選んで相談できます。
普段使い慣れているSNSから相談できるので、普段のSNS利用の延長で気軽に相談できることがメリットです。
主な対象 | 誰でも可 |
受付時間 | 祝祭日、年末年始は休業 |
相談できること | どんなことでも可 |
相談方法 | 電話 |
注意する点 | ・医療機関ではないため、医療行為はできない ・無料相談は1回50分、1日1回まで |
運営 | 特定非営利活動法人 東京メンタルヘルス・スクエア |
公式サイト | こころのほっとライン |
生きづらびっと
生きていくのが辛い、むなしい、生活が辛い、厳しい、世の中や社会から消えてしまいたいと思った時の相談窓口です。
同じような悩みを持った相手とつながることのできる、ネットの居場所づくりのポータルサイトとしても活用できます。
主な対象 | 生きづらいと思った人 |
受付時間 | 毎日11:00~22:30(受付は22:00まで) |
相談できること | 生きづらさ、死にたい気持ち |
相談方法 | LINE、Webチャット、メール |
注意する点 | 相談チーム対応であり、同じ人が継続して相談に乗ってくれるわけではない |
運営 | 特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク |
公式サイト | 生きづらびっと |
ココトモ
ボランティアメンバーが「友達として相談に乗る」ことをコンセプトにした相談窓口。
大勢に向けて相談できる掲示板、ボランティアメンバーによる1:1のチャット相談など、友達に相談するように無料で気軽に利用できます。
主な対象 | 誰でも |
受付時間 | 24時間365日 |
相談できること | どんなことでも |
相談方法 | Webチャット、掲示板 |
注意する点 | 相談相手は全てボランティアメンバー |
運営 | 合同会社つくりば |
公式サイト | ココトモ |
カウンセリングを無料で受ける際のポイント
「無料カウンセリングを受けたい」と思った時には、どんなことに気を付けて相談先を選べばよいのでしょうか。
選ぶときに気を付けたいポイントをご説明します。
心と体に支障をきたしているか
「なんとなく不安」「ただ話を聞いてほしい」なのか、「死にたいと考えるほど辛い」常況なのかで、相談先は変わってきます。
もしあなたが一刻を争うほどに辛い状況にあるのであれば、一刻も早くつながる窓口を探し、SOSを求めてください。
具体的な相談内容が決まっているか
まず、何を相談したいか、具体的な相談内容が決まっているかどうかがポイントになります。
「なんとなく寂しい」「話したいことはまとまっていないけど、誰かに話を聞いてほしい」という時は、「誰でも・どんなことでも可」という相談先を選べば、漠然とした悩みでも受け止めて話してもらえ、もやもやしていることがすっきりするかもしれません。
反対に、例えば、「デートDVについて相談したい」など、明確な相談内容があるときは、専用の窓口を探すことでより具体的なアドバイスがもらえるでしょう。
どんなカウンセリングを受けたいか
「ただ話を聞いてほしい」という場合もあれば、具体的に医療機関で行われているような「認知行動療法が受けたい」というような場合もあるでしょう。
自分がどんな相談をして、どう変わっていきたいかをイメージして、相談先を選ぶこともポイントのひとつです。
悩みの解決まで、どれくらい時間がかかりそうか
少しの時間誰かと話をすれば解決しそうなのか、長く抱えている問題で、じっくりと時間をかけて解決していく必要があるのかを考えてみることも重要です。
すぐに解決しない悩みであれば、相談するたびに1から説明していてはそれだけで疲弊してしまうものです。
そんなときは、同じ相手に継続して相談できる窓口を選ぶのが良いでしょう。
カウンセリングを無料で受ける時と有料で受ける時の違い
無料カウンセリングと有料カウンセリングには、どのような違いがあるのでしょうか。
それぞれのメリット、デメリットを挙げながら違いをご説明します。
カウンセラーの資格
無料のカウンセリングでは、一般のボランティアが対応してくれることがほとんどです。
もちろん、その団体ごとに講習を行ってはいますが、無資格であることも多くあります。
それに対し、有料カウンセリングでは対応するのは有資格者であることが一般的です。
同じカウンセラーに相談できるか
無料のカウンセリングでは、相談するたびにカウンセラーが変わる場合が多く、SNSなどを使っての相談であれば相手が相談中にカウンセラーが交代していることもあります。
有料のカウンセリングでは、気に入ったカウンセラーがいれば指名して、継続して相談することができます。
相談のつながりやすさ
無料カウンセリング窓口では、受付できるキャパシティに限りがあるため、何度かけても話し中であったり、相談したいときにつながらない、なかなか返事が返ってこないことがあります。
それに対し、有料のカウンセリングであればつながりやすく、相談したいときにカウンセラーがじっくり向き合って相談を聞いてくれます。
専門的なアドバイスの受けやすさ
無料相談に多いボランティアのカウンセラーは、相談者の話を上手に聞けるような講習を受けていますが、専門的なアドバイスとなると対応ができないことがほとんどです。
それに対して、有料のカウンセリングであれば、専門的なカウンセリングができ、相談者の考え方や物の見方を分析し、相談内容だけでなく今後につながるような助言をすることができます。
心療内科や精神科のカウンセリングは無料?
心療内科や精神科で受けるカウンセリングは、医療の分野になります。
そのため、まずは心療内科や精神科を受診しなければなりません。
その上で、気分障害やうつ病などの診断がされ、「治療の一環」として必要性が主治医に認められれば、医師や看護師、公認心理士などによるカウンセリングを受けることが可能です。
その際には、医療保険が適用され、自己負担額(基本的には3割)の負担でカウンセリングを受けることになります。
カウンセリングはどういった時に使うの?
カウンセリングが有効なのは、自分だけで問題を解決することが難しく、「誰かに相談したい」と思ったときです。
ひとりで悩むことに疲れたとき、抱えきれなくなったとき、そんなときこそ、カウンセリングが役立ちます。
悩みを話す相手がいない
悩みは、自分の中でため込むよりも誰かに話したほうが解決につながりやすいものです。
いったい誰に話したらいいのかわからない、相手がいないと思う人にこそカウンセリングがおすすめ。
ただ話を聞くだけではなく、一緒に考えてくれるのもカウンセリングの役割です。
知り合いには相談しにくい悩みがある
人間関係の悩みなどは、身近な人には相談しにくいもの。
もしも何かの形で相手に伝わってしまったらと不安になったり、利害関係が発生したりと、人間関係には何かと悩みがつきものです。
その点、カウンセリングであれば、カウンセラーは第三者であるため、その後の人間関係のことを心配せず相談することができます。
心の専門家に話を聞いてほしい
辛い時こそ、自分を守るためにも「心の専門家」が必要です。
自分の行動を見つめ直したり、考え方のクセを見つけて、ものの見方を変えるだけで気持ちが軽くなることもあります。
心について視野の広いアドバイスをくれるのは、カウンセリングを専門とするカウンセラーだからこそできることです。
自分の状況を見つめ直したい
悩みを口に出すだけで、少し頭の中が整理されていった経験は誰しもがあることです。
カウンセリングであれば、自分の悩みをカウンセラーに伝えることで、悩みを整理する手助けをしてくれます。
客観的に自分を見つめ直すことで、ひとりで悩んでいるときには思いもよらなかった解決策や考え方がみつかるものです。
カウンセリングを始める時の5つのポイント
カウンセリングを受けたい、カウンセラーと話したいと思ったら、どんなことに気を付けてカウンセリングを受けていけば良いのでしょうか。
はじめる前に押さえておきたいポイントをご紹介します。
信頼できる相談先か
誰にも言えない悩みを打ち明けるからこそ、カウンセリング先は自分が「信頼できる」「安心して相談できる」と思える場所を選びましょう。
公的なカウンセリングだけではなく、カウンセリングを専門とした会社などがあります。
相談先が、専門のカウンセラーを揃え、守秘義務についても徹底して教育されている、安心できる機関であるかを確かめましょう。
カウンセラーの質
どんな言葉を辛く感じるかは、その時の相談者の気持ちによってもさまざま。
中には、カウンセリングを受けているときに、余計に辛くなるような言葉をかけられることがあることもあるようです。
信頼できる相談機関を選び、質の高いカウンセラーが相談に乗ってくれるかを見極めることが必要です。
カウンセラーとの相性
カウンセリングを受ける際に最も重要なのは、カウンセラーとの相性といっても過言ではありません。
あなたが話していて心地良いと思え、的確な言葉をくれると感じるカウンセラーを選ぶことが大切です。
同性でないと話しにくい、年齢が近い方が話しやすい、経験が豊富そうなど、選ぶポイントはさまざまですが、まずは信頼できる相手であることが重要です。
カウンセラーの専門分野
一口にカウンセラーといっても、専門分野はさまざまです。
家族や家庭の悩みが得意な人、働く人の気持ちに寄り添って、制度の紹介もしてくれる人など、多様なカウンセラーがいます。
相談したいカウンセラーが、どんな経歴で、どんな相談を多く受けてきた人なのかを知ることで、自分が知りたいことを知れたり、過去の相談者の成功事例などをもとにアドバイスをくれたりなど、悩みの解決につながりやすくなります。
カウンセラーの資格
カウンセラーが保有している資格を見ることで、カウンセラーの専門分野が分かります。
公認心理士や臨床心理士などの心理分野の専門家はもちろん、看護師や保健師などは身体の悩みにも答えてくれるでしょう。
どんなアドバイスがもらいたいかを考え、相談するカウンセラーを選ぶと良いでしょう。
迷った時はオンラインカウンセリング「Kimochi(キモチ)」
カウンセリングは、「ただ話を聞いてほしい」「なんとなく誰かに話したい」といった時から、心身に支障をきたすほど辛いときまで、さまざまなときに悩みの解決に近付くための方法のひとつです。
自分に合ったカウンセリング方法、カウンセラーを見つけることで、不安や悩みが軽くなり、安らげる時間を作っていくことができます。
ひとりで抱えきれない悩みも、専門のカウンセラーとであれば乗り越えていけるかもしれません。
信頼できる相談相手がひとりいるだけで、悩みは少しずつでも解決に向かっていくことでしょう。