恋愛依存症とは?男女別特徴や治し方、セルフ診断について紹介!

恋愛依存症とは、一体どのような状態なのでしょうか?

多くの人が恋愛依存症の問題に直面していますが、その実態や解決策はあまり知られていません。

恋愛依存症は、パートナーに過度に依存し、自己の幸福感を完全に相手に委ねてしまう心理状態を指します。

この記事では、恋愛依存症の男女別の特徴、克服するための具体的な方法、そして自分自身がこの状態にあるかどうかを判断するためのセルフ診断、4つのタイプについて詳しく解説します。

恋愛依存症を理解し、健康的な関係を築く第一歩を踏み出しましょう。

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もくじ

恋愛依存症とは?そもそも病気なの?

恋愛依存症とは?

そもそも病気なのかというところですが、医学の中において「恋愛依存症」という病名はありません。

これは状態の名称になります。アメリカ精神医学会の基準(DSM-5)では「依存性パーソナリティ障害」という分類の中で、対人関係が人間に及ぼす依存性の様々な状態を説明しています。

依存性パーソナリティ障害の中において、「恋愛」という人間関係が、その人を病的なまでに生き辛くする依存状態にさせていることから、「恋愛依存症」という言葉で区別し今日表現されています。

恋愛依存症を含む依存性パーソナリティ障害についての生き辛さを治療できる医学分野としては、心療内科・精神科の領域で対応しています。

さて、皆さんが「恋愛」に対して「依存」してしまうくらい暮らしに影響を与え、結果的に恋愛が自分の生き方を「束縛」してしまう程の生き辛さに変容してしまうとすれば、それは「恋愛依存症」と捉えてよいのではないでしょうか?

どのくらいの人が恋愛依存症になるの?

どのくらいの人が恋愛依存症になるの?

現在の日本において、どのくらいの人が「恋愛依存症」の状態になってしまうのかを確認しましたが、依存症研究の中で恋愛依存症に着目した全国的な実態把握の調査は行われていません。

医学事典である「MSDマニュアル プロフェッショナル版」においては、依存性パーソナリティ障害を有する確率について、「米国の一般集団の1%未満」と推定されており、男女ともその有病率については男女差は無いと考えられています。

今後厚生労働省の調査研究事業の中で、依存症に関する調査研究の実施が予算化されており、依存症の対応研究に関しても数値化する場面が出て来るかと思われます。

このように、依存症研究は国が今後も研究対象として調べていく価値のあるものと捉えています。依存症は今後の私達の暮らしを脅かすものであり、物質的な依存や繋がりに関する依存など多岐に渡ります。

恋愛依存症は、私たちにとって身近な「恋愛」という人間関係を作る最小単位の関係性から、幸せになりたい自分の生き方が、結果的に生き辛さを感じて、暮らしに影響を及ぼしてしまう症状として出てしまう方がいます。

大なり小なり、このような特性は、皆さんが既に持ち得ているものだと思います。

参考
厚生労働省 福祉・介護依存症対策
依存性パーソナリティ障害(DPD) – 08. 精神障害

恋愛依存症の4つのタイプ

恋愛依存症の4つのタイプ

それでは、恋愛依存症の依存状態において、代表的な4つのパターンについてご報告いたします。いずれも対人関係の表現から依存症の特徴を抽出して「○○型」と表現をしています。

共依存型

共依存型は、お互いにパートナーとの恋愛関係にのめり込む状態で、パートナーが居なくなると不安が強くなる状況です。

お互いを依存の対象にしてしまっている状態でもあります。

例えば一方は、相手は自分が居なければダメになってしまうと考え、常に相手の事を考え行動し、束縛していくようになります。もう一方は、自身が相手からやってもらうことを当たり前と感じ、相手に依存して自分の意思が欠如し従属的になり、またそれぞれが作用しあい悪循環に陥る状況になりがちです。

回避依存型

回避依存方は、パートナーと親密になろうとするが、自分が傷つくことを恐れて、それ以上親密にならないように回避してしまう傾向があります。

自分は親密になりたいのに自分は傷つきたくないというジレンマから、一定以上の距離感より踏み込めず、それ自身も自分にとってはストレスになっていきます。

そのため、相手から求められずに放置されることもまた自分では寂しさを感じるより辛くなっていくのも特徴です。

ロマンス依存型

ロマンス依存型は、いわゆる「普通」には興味がなく、恋愛の中で特に刺激的な物語を好むタイプです。

複数の人と恋愛をしたり、不倫や略奪愛をしたり、恋愛をしていく課程に大きな刺激を求める状況です。

その一方で、恋愛として叶ってしまった場合は、その熱は急速に冷め、最終的に短期間で破綻してしまう事が多いのもこの類型です。

セックス依存型

セックス依存型は、セックスを通してでしか、自分が存在して良いと思える価値を感じ得ない状態になっている方です。

そのため、セックス自体が好む好まざるを関係なく、自分の自己肯定をするための行動自体がセックスに依存している状況です。心身ともに自身を壊してしまう事が大きい類型になっています。

恋愛依存症になるとどうなる?特徴について

恋愛依存症になるとどうなる?特徴について

恋愛依存症となると、その人にはどんな特徴が表れるでしょうか。中心的な要素をここでは解説します。

  1. 相手の行動や予定を中心に全ての自分の行動を決める
  2. 自分一人の時間を上手に過ごせない
  3. 相手の好みに全て合わせる
  4. 相手の行動を全て把握しておかないと不安
  5. 相手の要求に全て応えなくてはと思う

相手の行動や予定を中心に全ての自分の行動を決める

自分自身で自信が持てず相手に依存してしまう状況において、自分の優先順位よりも相手の優先順位を第一に考えてしまいます。

本来自分の体調や経済力や時間では合わせられない予定も、相手の予定を優先しなくてはならない状況に陥るため、より様々な無理が生じやすいのです。

自分一人の時間を上手に過ごせない

相手に合わせた行動や考え方をなぞる事に安心感や幸福感を得てしまえる状況においては、「自分の時間」は何をして良いか分からなくなります。

自分の物差しが相手の行動や考え方だったのに、それが無い時間が耐えられず、結果的に自分を大切にできないで、より恋愛依存症の状態をのめり込ませてしまう事に繋がって行きます。

相手の好みに全て合わせる

相手の好みに全て合わせる

恋愛相手に依存する状況において、自分自身の考えや価値観を表現することはありません。

相手によりのめり込むために、そして相手により好かれるために、相手の好みに全力で合わせていきます。

服装や髪形、体型はもちろん、考え方や価値観、言葉使いや金銭感覚など、様々な部分で相手に影響されて行きます。

相手の行動を全て把握しておかないと不安

恋愛相手に対して、自分が全て相手の行動を把握しておかないと不安で仕方が無くなってしまう状況もまた特徴的な行動です。

相手をストーカー的に知っておかないと気が済まず、そして自身では相手の全てを知っていること自体が当たり前になっていきます。

相手がそれに同意できないと、自分が認められていないと感じてしまうのも特徴です。

相手の要求に全て応えなくてはと思う

相手の好みに合わせたいと思うことから、相手の要求に支配的になっていきます。相手からの要求には逆らう事が出来ず、相手の支配的なふるまいから逃げる事も出来ません。

自分自身の考え方や価値観は無くなり、相手への従属的な対応をも受け入れなければいけないという状態に陥る事があります。

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恋愛依存症の女性の特徴・症状

恋愛依存症の女性の特徴・症状

ここでは、恋愛依存症の特に女性に表れやすい特徴や症状についてあげていきたいと思います。

相手に尽くす

恋愛対象相手の事を自分よりも最優先にしていきます。

世話を焼くような状況になり、なんでもかんでもやってあげたくなってしまうようになり、相手に尽くすことが自分の存在意義のようにとらえていきます。

相手の言いなりになる

恋愛対象相手の要求にこたえる事が当たり前の感覚になります。

次第に相手の言いなりになる事で自分の意見や考え、価値観などが消えていき、最終的に相手に支配されていくようになってしまいます。

父親の代わりを求めてしまう

恋愛対象相手に父親に求めたかった愛情や感情を得たいという状況になります。

親子関係の中で特に父親に満たされなかった思いを代替する恋愛相手に求める事で、満たされなかった思いを消化していくことになります。

相手を監視してしまう

相手を監視してしまう

恋愛対象相手の全てを知りたいと考える中で、相手の行動を全て見ておかないと不安に駆られてしまう状況になります。

ストーカー的な対応をしてしまう事も多くなり、相手の事を知らない事に自信がなくなり、不安で耐えられなくなってしまいまいます。

ヒステリックになってしまう

恋愛対象相手が自分で思い通りにならない、または相手の行動や言動に対して不安を助長された場合、自分自身で感情をコントロールできなくなっていきます。

一般に過度の感情の興奮や怒りから泣き喚くような状況になってしまいます。

新たな依存先が見つかると執着しない

現在の恋愛対象相手が自分から離れてしまう場合、先に上げたような特徴を示していきます。しかし、新たに自分の空白を埋められる存在に出会う、依存相手に出会えた場合、今までの恋愛対象相手からは自分から離れていきます。

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恋愛依存症の男性の特徴・症状

恋愛依存症の男性の特徴・症状

ここでは、恋愛依存症の特に男性に表れやすい特徴や症状についてあげていきたいと思います。

相手への依存心が高い

恋愛関係そのものに依存してしまい、一つの恋愛関係で自身の依存心が満たされない場合は、浮気や不倫関係を作ってしまうことになります。満たされない心を埋めるために恋愛に依存してしまう傾向があります。

相手への虐待(DV)をする

恋愛対象相手に対して、見捨てられるような不安を自身が感じ、その不安感から特に暴力によって相手を支配しようとしてしまいます。DV(ドメスティック・バイオレンス)は最たる例です。

この状態だと、パートナーは恐怖心で外にSOSが出しにくくなり、一方で自身はその事実を隠そうとしますので、総じて世間体は良く保たれます。

相手への虐待(DV)をする

相手への束縛が強い

恋愛対象相手に自身が思っている価値観で縛る事が多いです。

一般に嫉妬深く、自分の嫉妬心を抑えられない事で、過度にパートナーの行動に制限をかけていないと不安で仕方が無くなってしまいます。モラハラ男と呼ばれる状況になっていきます。

相手を親代わりにする

母親からの幼少期の愛着形成が十分ではなかった場合、または過干渉だった場合、それらを満たすために恋愛対象相手を母親代わりにしてしまいます。

過度に幼児退行化して甘えてみたり、自己肯定をしてもらいたくて振舞ったりと、いわゆるマザコンの状況になっていく事があります。

お金にだらしがない

経済的に自立できていない事が多く、ギャンブルに走りお金が消えていく事もしばしばあります。

そしてパートナーとのデートの際もお金を支払わない、パートナーから借りたお金でまたギャンブルをする繰り返しに陥る事があります。

高価なプレゼントを贈り続ける

恋愛対象相手に対して、高価なプレゼントを送り続ける事が多くあります。

自身がこのようなパートナーに対してしてあげた行動が喜ばれること自体が嬉しく、それが自己肯定感を高めます。そうすると、もっと高価に、より頻度多く高価なプレゼントを送り続ける事が自分の価値を高めるため、歯止めが利かなくなってしまう状況があります。

恋愛依存症をセルフ診断!

恋愛依存症をセルフ診断!

それでは、あなた自身が恋愛依存症になりやすい傾向にあるかどうか、セルフチェックをしてみましょう。全部で15問あります。今のご自身に照らし合わせてみて下さい。

恋愛依存症をセルフ診断の結果

チェック数:0〜2個
あなたは恋愛依存症にはなりにくい傾向です。自分自身を持って過ごされています

チェック数:3〜5個
あなたは恋愛依存症の体質になりやすい傾向をもっています。パートナーに過度に依存的にならないように心がけましょう

チェック数:6〜8個
あなたは恋愛依存症予備軍です。自分の行動を振り返り、パートナーに依存しているような言動を改めて、自分の軸で物事を考えるようにしてはいかがでしょう

チェック数:9〜11個
あなたは軽度の恋愛依存症です。ご自身もパートナーも、少しずつ生き難くなっていませんか?相手と自分を大切にするために、周囲の声に耳を傾けてみませんか?

チェック数:12〜15個
あなたは恋愛依存症です。既にご自身もパートナーも二人だけの空間に居る事が多くなっており、外部の声も耳に入っていないと思います。どうぞ専門家のアドバイスを得て、少しずつでも今の異常に目を向けてみませんか?

恋愛依存症になる5つの原因は?

恋愛依存症になる5つの原因は?

恋愛依存症は、個人の心理的な健康や幸福に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

この依存症の背後には多様な原因が存在し、これらを理解することは、自分や周りの恋愛依存症に苦しむ人々への支援や予防策を考える上で非常に重要です。

ここでは、恋愛依存症になる主な5つの原因を紹介し、それぞれの原因がどのように個人の感情や行動に影響を与えるのかを解説します。

  1. 幼少期の愛情が欠乏している
  2.  自分自身に自信がない
  3. 過去の恋愛経験に捕らわれる
  4. 相手に尽くしてしまう
  5. 刺激のある関係にハマる

幼少期の愛情が欠乏している

幼少期に厳しく家庭内教育を受けて愛情を感じにくいまま大人になった人は、大人になってから恋愛依存症になるケースが多いです。

幼少期に両親と愛着形成が上手にいかず、甘えられない家庭環境や、厳しい躾(しつけ)の中で感情表現を認められなかった経験は、ずっと消化されないままになります。

自分自身に自信がない

自分軸で物事を考える事が出来ずに、自分に自信が持てずに自己肯定感が低いままの場合、相手に依存する体質になりがちです。

これは子供のころの育ちにも影響があります。他者評価が自分の価値観になってしまっている方は、自ずと自己評価は低いため、いつまでも自分に自信が持てないままになってしまい、結果的に親密さが表れるパートナーとの関係の中で、歪みが生じます。

自分に自信がなく恋愛がうまくいかない、コミュニケーションが上手くいかないという方は多いと思います。

Kimochiでは、一人で悩まずに自分に合った心の専門家に相談できます。恋愛をうまく進める第一歩を踏み出してみましょう。

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過去の恋愛経験に捕らわれる

誰しも幸せになりたくて一緒になりますが、その幸せの絶対的な基準はありませんので、すべからく過去の経験に照らし合わせて判断したくなってしまいます。

過去上手くいかなかった恋愛経験を持ち出して、今の恋愛と天秤にかけて、結果的に今を大切に出来ないまま過ぎてしまう事が多いのではないでしょうか?

相手に尽くしてしまう

恋愛の中で、相手に尽くしてしまいたいくらいのめり込むことは誰しも経験があるのではないでしょうか。しかし、肝心なのは程度です。

「尽くしてしまいたい程」の思いの強さと、物理的に「相手に尽くしてしまう」行動は別です。

尽くしてしまう事が自分の何にもおいて優先される場合、それは捕らわれているという事です。

刺激のある関係にハマる

浮気や不倫など、恋愛の刺激を過度に求めてしまう行動を抑えきれない場合、それは依存的だと捉える必要があります。

現在のパートナーとの関係に刺激が無くなってしまうと感じると、刺激を求めて様々な行動をとってしまうことがあります。その刺激は自身にとっての快楽なので、何よりも優先させてしまう事になります。

恋愛依存症になりやすい人の特徴

恋愛依存症になりやすい人の特徴

恋愛依存症の特徴や原因が分かった所で、恋愛依存症になりやすい人の特徴も挙げてみたいと思います。

自分の軸で考えられない

自分に自信が無い事で、相手に依存しがちになる方は、自分自身の考えを意識しない事が多いです。

相手に合わせる行動や言動が多く、「まかせる」という言葉で自分の考えに蓋をしてしまう事でやり過ごしてしまいます。

自分の軸で「私はこう思う」と口にする勇気が無い事が多いです。

勇気の必要な決め事を他者に決めてもらいたい

人生で重要だと思われる決断や判断をしなければいけない場面は、生きている中で大なり小なり存在します。

自分に自信が無い事で自分が判断すると失敗すると思っている人や、そもそも重要な決め事をする上で両親などに全て決めてもらっていた家庭環境の場合、委ねて生きてきた経験が多く、そもそも決める事が出来ない方が多い傾向にあります。

自分を守るための行動が多い

自分の軸で考えられない事や、重要な決め事を他者に決めてもらう状況に陥る事は、相対的に「自分が傷つきたく無い」という防衛機制が働きます。

結果的に相手に対しての言動で、自分自身は「〇〇してくれなかった」「〇〇やってくれない」「〇〇された」「〇〇されなかったらどうしよう」など、自分が全て受け身のまま、自分が能動的に動く機会を失ってしまいます。

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恋愛依存症の治し方・克服方法7選!

恋愛依存症の治し方・克服方法7選!

これまでに恋愛依存症となる要因や特徴を挙げてみましたが、その中身は自分の性格や相手の行動だけではなく、自分の育った環境や状況からも作用している事が垣間見えたと思います。

これらを特徴として、以下に恋愛依存症の治し方、付き合い方、克服方法をあげてみたいと思います。

  1. パートナーとの距離を取る
  2. 自分の気持ちを聞く
  3. 自分で選択する経験を積み重ねる
  4. 親と自分の意見を分けて考える
  5. 自分自身の好きな所を数える
  6. 恋愛依存症を治すならオンラインカウンセリング
  7. 他の趣味に没頭する

パートナーとの距離を取る

恋愛依存症になっている状況では、パートナーと自分の考え方や価値観の境界が曖昧になっていることが多くあります。

そのため、意識的にパートナーとの距離を取る事が物理的にも重要な事だと言えます。依存関係だと気づくきっかけ作りとしても、まずはパートナーと離れた時に、自身が何を感じるか書き留めてみる事も大切です。

自分の気持ちを聞く

パートナーと自分の考え方や価値観の境界が曖昧になっていると、自分の気持ちよりも「相手がどう考えているか」を優先してしまい、自分の気持ちが表れてくる余白が無くなってしまいます。

今何を感じているのか、自分自身に問いかけて、それを言葉にしてみて下さい。

言葉として自分で発してみて、それを自分が聴く事で客観視できる部分があります。文字に書いて読むことも有効です。

自分で選択する経験を積み重ねる

自分で選択する経験を積み重ねる

幼少期の教育やしつけ、育ちの影響により、自分自身で選ぶ経験が少ない方は一定数います。

自分以外の他者が選択することで「失敗」を経験せずに過ごせてきた方は、自分が自分のために何かを選び取る経験が圧倒的に少ないのが現状です。小さなことからでも相手任せにしないで、自分で選び取ってみましょう。

例えば、「朝ごはんを何にするか」「今日のおやつは何にするか」など、小さなことから自分軸で考える事を積み重ねていきましょう。

親と自分の意見を分けて考える

自分の考え方だと思っていた事が、実は両親の考え方や価値観だった事はありませんか?

子供のころの教えとして両親は自分を守っていてくれた大切な存在ではありますが、大人になり両親が教えてくれた価値観は、本当に今、自分が大切にしたいと思える価値観と一緒かどうかを振り返ってみてください。

この考え方や思いが、両親の思いや考え方ではなく、自分の思いや考え方であるか整理して考えてみましょう。

自分自身の好きな所を数える

人に依存的になってしまう状況に陥る方の多くは、自分自身に自信が無い方が多いです。

自分に自信が無いという事は、自分が嫌いな所が多く目につく方と言い換えることが出来ます。

自己肯定感が低い事も要因になりますので、自分の好きな所を数えていくことが大切です。

自分で自分の好きな所を挙げるのは恥ずかしい部分があるかともいますが、これは自己肯定感を高くする訓練でもあります。他者肯定でしか自己肯定感を感じられない状況から抜け出す一歩になります。

恋愛依存症を治すならオンラインカウンセリング

恋愛依存症を治すならオンラインカウンセリング

近年オンライン環境が発展し、様々なオンラインのカウンセリング体験ができる場所が増えてきました。

国家資格を持つ公認心理師が行うカウンセリングや、クリニックなどの医療機関が行うカウンセリングまで、幅広く存在します。

自分自身で恋愛依存症による生き辛さを感じた場合には、自分自身の努力だけではなく、専門家の力を頼ることで、比較的早期に打開出来る場面が多いです。一人で悩まずにカウンセリングへの扉をたたいて頂きたいと思います。

オンラインカウンセリング「Kimochi」では男性のカウンセラーも登録していますが、女性カウンセラーも多く、土日祝日も予約できるため、恋愛における悩みを相談しやすいです。

こんなことでも相談していいの?と思うかもしれないですが、少しでも悩んだら是非相談してみてください。

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他の趣味に没頭する

恋愛依存症になってしまう状況は、自分自身にとって、恋愛が最も自分にとって都合の良い依存先だったから生まれていくものです。

自分が依存する事で、今まで埋まらなかった気持ちが埋まっていく安心感や高揚感が更に自身を恋愛にのめり込ませてしまいます。

その恋愛事態と少しだけでも距離を置く事で、恋愛依存の環境を変化させることが出来ます。それは、恋愛以外に没頭できる趣味を持つ事です。

近すぎた相手と、そして恋愛そのものからも距離を取る事が出来る趣味に注力することは、自分の心の安定に大切です。

恋愛依存症のような症状が見られる病気

恋愛依存症のような症状が見られる病気

ここでは、恋愛依存症に似た病気について取り上げたいと思います。

あくまでも一般的で代表的な状態や症状を挙げていきます。

うつ病

  • セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が減少することで引き起こされる
  • 憂うつな気分、無気力な状態が特徴
  • 神経伝達物質の減少によるもので、自己コントロールだけでは改善しにくい

脳内の神経伝達物質である「セロトニン」や「ノルアドレナリン」が通常よりも減ってしまう状態のことです。

セロトニンやノルアドレナリンには、精神を安定させたり、やる気を起こさせたりする作用があるのですが、それらが減少すると「憂うつ」な状態となったり、「無気力」な状態になっていきます。

神経伝達物質の減少が理由のため、自分の気の持ちようでどうにかするのは難しいです。

パーソナリティ障害

  • 日常生活や仕事で周囲と異なる行動や反応を示す
  • 対人関係が上手く築けないことが特徴
  • 性格や素行の問題ではなく、認知機能のコントロールが上手くいかないために起こる

普段の暮らしや仕事などで、周囲と違う行動や反応をとってしまいます。

そのことで本人が辛い思いをしたり、周囲との人間関係がうまくいかない状況を引き起こしてしまう障害です。

周囲の人と違う行動や反応をしてしまうことで、特に対人関係が上手に築けないことが特徴になります。

そこの特徴は本人の性格や素行の問題など、本人の意思や考えによるものではなく、認知機能などのコントロールが上手く働かない事により起こってしまいます。

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愛着障害・不安障害

  • 幼少期に適切な愛着形成がなされなかったことが原因
  • 他者への信頼や甘える能力が育たない
  • 人間関係に疲れやすく、不安やストレスが高まる傾向がある

幼少期に両親からの愛着形成が保たれなかったことで、他者に対して「信頼する」や「甘える」という経験が出来なかったことをいいます。

この様な環境で育った場合、自分の不安に振り回されてしまう、人間関係に疲れてしまう、自分も相手も傷つけてしまうことがあります。

こうした行動が止められず、繰り返されることにより、益々人との関わり方に不安を感じ、常に心配や不安を抱えて暮らさなければならず、安心感を得ることが出来ずに常にストレスが高い状況となります。

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まとめ

恋愛依存症にまつわる要素や背景、対応方法などを挙げてきました。

恋愛依存症になってしまう方は、なりたくてなっているというわけでは決してありません。

自分の感情や感覚から好きでやっている訳でもなく、生まれ育った養育環境も影響して、自分自身の特性が顕在化してしまうことで、生き辛さを感じてしまっています。

自分にそのような特性がある事を理解する事が第一歩です。自分も相手も幸せな関係を築いていけるようにするために、自分の特性を見つめ直していけるきっかけとして頂ければ幸いです。

また、この恋愛依存症を取り上げる中で、この症状が出ている年代ごとに、これらを取り巻く人間関係は大きく複雑化します。

恋愛依存症と気付かずに結婚や子育てを経験された年代であれば、自ずとその子供との付き合い方、両親・義両親との付き合い方、最後には介護やお金の問題にまで人間関係にまつわる影響は多くなっていきます。

恋愛依存症をきっかけに、今一度自分が生きやすくなるための振り返りが出来ると、これからの暮らしが生きやすくなっていくと思われます。

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