人間不信とは?特徴や原因、簡単診断、恋愛について解説します!

「人間不信」とはどういったものか知っていますか?

この記事は、自分や身近な人が人間不信について気になったり悩んでいたりするのであれば、原因や解決方法を見つける手助けになるかもしれません。

人間不信の原因から影響、解決方法についてまとめています。

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もくじ

人間不信とは?意味や定義について

人間不信とは、「何らかの出来事や要因によって身近な人や他人を信じられない状態」のことを指します。

人間不信になる原因として、人に裏切られたり騙されたりすることがあげられます。

人間不信になると、「人に頼れない」「対面で話すことが怖い」など、学校や仕事、日常生活の中で困難さを感じることが出てきます。

人間不信はなぜなるの?5つの原因

人間不信はなぜなるの?5つの原因

人間不信になる原因の具体的な例として、コミュニティ内でのいじめ、家庭環境、浮気や不倫、詐欺や詐称といった5つについてみてみましょう。

コミュニティ内での嫌な体験

学生時代にクラス内や部活の仲間といった集団の中で、ある日突然無視をされる、陰口や悪口を言われる、物を傷つける・失くされる等の嫌なことをされることがあります。

また、社会人になってから、同僚や上司から同じようなことをされた経験がある人もいます。

そのような経験は「あの人も裏切るのではないか」「傷つきたくない」という思いを生み、人間不信の原因になることがあります。

家庭内環境

家庭というのは人間性の基盤を築く環境であり、特に親と子の関係は、アイデンティティの形成に深く関係しています。

例えば、育児放棄であるネグレクトを含む虐待を受けたり、兄弟格差、過干渉等の関わりをされたりすることによって、「愛してほしいのに愛されない」「安心できる場所がない」等の不安感が心に根付き、人間不信になる可能性があります。

浮気や不倫

交際している恋人や夫婦関係で起こる、浮気や不倫も大きな裏切り行為の一つです。

相手の様子から浮気や不倫に気付いてしまったとき、その現場を発見してしまったときなど、ショックはトラウマになるほど心を深く傷つけ、その相手だけでなく、他の人に対しても不信感を抱かせ、人間不信に陥ってしまうことがあります

詐欺や詐称などの騙す行為

人の優しさや困っている状況に漬け込んで金品等を搾取する詐欺の手法は多岐に渡り、日常に潜んでいます。

振り込め詐欺のような特殊詐欺、悪質商法、結婚詐欺の他、ネット上で親しくなった相手が性別や年齢を詐称していて性的被害に遭うといった事例も後を絶ちません。

こういった被害に遭うと、自分の大切なものを奪われるショックや騙されたことに対する羞恥心や自信の喪失等とともに、人間不信になってしまうこともあります

地位や財産による態度の変化

莫大な遺産が入った、宝くじが当たった、急に知名度が上がった、またはその反対で、一度に財産を失ってしまった等、立場や状況が変わったとき、人が集ったり離れたりすることがあります。

立場や状況によって態度を変えてくる相手がたくさんいると、自分自身ではなく自分のお金や地位が目当てなのだと感じ、心から相手を信じることができない、人間不信の状態になる可能性があります

人間不信における人間関係の悩みとは?

人間不信における人間関係の悩みとは?

人間不信の状態では、人間関係の悩みが伴うことが多いです。

家族、友人、恋愛等、それぞれの場面でどのような悩みが起こりやすいか記しています。

  1. 家族関係
  2. 友人関係
  3. 恋愛関係
  4. 職場での人間関係

家族関係

私たちには、生まれ育てられた出生家族、自分とパートナーが築いていく創設家族があるといわれています。

出生家族の関係は人格形成に大きく影響するため、虐待や兄弟格差、過干渉等を受けると、「家族との関わり方が分からない」「自分も子供に対して親と同じことをしてしまうのではないか」といった悩みから創設家族をもつことにハードルの高さを感じることがあります。

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友人関係

もし信頼できる友人がいれば、嬉しいことは共に喜び合ったり、困っているときは相談したり助けを求めたりすることができます。

しかし、人間不信の状態であると、「表では仲良くしていても陰ではなにか言っているのではないか」「急にいなくなるのではないか」等の不安から心から頼りにすることができず、孤独を感じるようになってしまいます。

恋愛関係

友人関係だけでなく恋愛関係もまた、相手との信頼を積み重ねていくものですが、友人関係は幅広くつくることができるのに対し、恋愛関係は特定の相手と結ぶものです。

そのため、相手のちょっとした言葉や行動によって自分の感情が左右されやすく、特に人間不信の状態では情緒が不安定になったり束縛したりしてしまい、信頼関係を築くことが難しくなります。

職場での人間関係

人間不信になっていると、職場で安心して働くことがなかなかできません。

「誰かが陰口を言っているのではないか」「自分の業績を横取りされるのではないか」といった被害を想像してしまったり、自分の周りには味方がおらず敵ばかりのように感じたりすることで、上手く周りを頼ることができずに、必要以上に心身のエネルギーを消耗し、本来の業務に集中できなくなってしまいます。

人間関係において悩んだときは自分の周りに相談しにくいという方も少なくありません。

オンラインカウンセリング「Kimochi」では、人間不信になった原因や今の人間関係について相談することできます。

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人間不信の症状について

人間不信の症状について

人間不信の症状としてどのようなものがみられるのか、当てはまるものはあるか、参考として確認してみてください。

  1.  情緒が不安定になる
  2. 不眠やめまい等の体調不良
  3. 自己肯定感の低下や自信の喪失
  4. 登校や出勤の拒否
  5. 引きこもりがちになる

情緒が不安定になる

人間不信になると、家族や友人、恋人等の身近な人が、自分に対して優しくしてくれたり愛情表現をしたりしてくれても、常に「裏があるのではないか」と疑念が生じやすくなります。

そうかといって少し放置されたり冷たくされたりすると「自分は嫌われているのではないか」と感じ、不安な気持ちが増幅してしまいます。

このように、対人関係において相手の些細な言葉や行動の意味を考えすぎてしまい、情緒が不安定になりやすいです。

不眠やめまい等の体調不良

人間不信に限ったことではありませんが、精神的に負担を感じることが増えると、自律神経が乱れやすくなります。

そうなると、疲れがとれない、だるさ、不眠、頭痛、めまい等といった様々な体調不良の症状が現れ始めます。

これは心身からのサインであるため、見逃さないように気を付けなければいけません。

自己肯定感の低下や自信の喪失

自己肯定感の低下や自信の喪失

人間不信という状態になると、自分自身が何の非もない場合であっても、「自分が弱いからこうなった」や「自分はダメな人間だ」といった否定的な思考に陥りがちです。

その結果、自分自身の価値を認めることができなくなったり、自信を失ってしまうことがあります。

登校や出勤の拒否

学校や仕事といった場所では、避けて通れない人との関わりが多く存在します。

そして、学校や職場が人間不信の原因となっている場合、行かなければならないと理解していても、過度の不安や緊張、恐怖感が頭をよぎることで、登校や出勤を避けてしまうことがあります。

引きこもりがちになる

他人との会話が怖くなり、自分自身のコミュニケーション能力に自信が持てなくなると、引きこもりがちになってしまうこともあります。

インターネットにより多くのことが完結できる現代社会ではありますが、洋服の試着や美容院への訪問、行政の手続きなど、対面での対応が必要な場面も多く存在します。

そのような対面を必要とする事が困難に感じられ、日常生活を送る上での障害となることがあります。

人間不信は優しい人が多い?性格や特徴とは?

人間不信は優しい人が多い?性格や特徴とは?

人間不信な性格や特徴はどのようなものでしょうか。様々なパターンがあるので、全てが当てはまるということは無いかもしれませんが、参考にしてみてください。

ネガティブな思考

自分自身や周りのことを信じられないため、「どうせ私なんて」「きっと上手くいかないだろう」など、ネガティブな思考に繋がってしまいやすいです。

ネガティブな思考傾向になると、悪循環が起こり、負のループから抜け出しにくくなってしまいます。

相手からの反応が気になりがち

わざとネガティブな発言や態度をとることで、心配してくれるか、自分のことを嫌いにならないかと相手の反応を見る、試し行動をすることがあります。

これは「本当は甘えたい、頼りたい」という気持ちの裏返しで、子どもがよくする行動ですが、人間不信の状態でも取りやすい行動になります。

感情の表出が少ない

人間不信の状態では、生きることのエネルギーが低下しているため、嬉しいことや悲しいことを思い切り喜んだり悲しんだりするエネルギーが不足しています。

そのため、表情や動き等に感情の表出が見られないことがあります。

表面的な態度をとる

自分の本音を打ち明けたり、自分らしさを表現したりするときに、他人からの否定に直面すると、とても傷つきます。

特に、人間不信の状態では、このような心の傷を避けたいという思いが強まります。

それが結果として、他人に合わせた答えをするようになったり、平凡で表面的な態度を取るようになる原因となります。

期待しない

人には多かれ少なかれ、周囲の人や未来に期待する気持ちがあるものです。

人間不信の状態では、そのような期待もしないようになります。

「期待しても裏切られたり、がっかりしたりするだろう」「傷つきたくないから期待しない方がいい」と考えてしまうのです。

人間不信の簡単診断

自分や身近なひとが人間不信の状態であるかどうか、8つの質問に答えて診断してみましょう。

  • ひとの言葉や行動に裏があるのではないかと常に思う
  • ひとと話すことが怖いと感じる
  • 身近なひとの行動が気になって何度も連絡したり束縛したりする
  • 悩み事があると自分一人で抱え込んでしまう
  • 相手と特別な関係になることは怖い
  • 自分の本音はなるべく話さないようにしている
  • 身近なひとが急にいなくなるのではないかと不安になることがある
  • ひとに頼ることが苦手だ

当てはまるものが6~8つの場合
人間不信になっている可能性がかなり高いです。
日常生活に困難さや辛さを感じている場合、カウンセリングや専門機関の受診をおすすめします。

当てはまるものが3~5つの場合
人間不信になっている可能性が高いです。
相談できる場を見つけたり自分なりのリラックス方法を探したりして早めに対処することを意識しましょう。

当てはまるものが0~2つの場合
人間不信の可能性は低いです。
ただし、何かのきっかけで人間不信になることは誰にでも起こり得るため、日頃から自分の心身の体調変化に目を向けるようにしましょう。

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人間不信になった時の治し方や対処法は?

人間不信になった時の治し方や対処法は?

人間不信になった場合、治し方や対処法はあるのでしょうか。

次に具体的な方法についてみていきます。

過去の経験と向き合う

人間不信になったことには何かきっかけや原因があるはずです。

自分の過去と向き合うことは、とても勇気がいることです。
しかし日々の生活を安心して送れるように、周りの力を借りながら少しずつ自分の過去と向き合うことで、なにか解決の糸口が見えてくるかもしれません

カウンセラーや専門家に相談する

今まで健康な状態が続いていた場合、心療内科やメンタルクリニックといった精神科を受診するということはハードルが高く感じる人もいるかもしれません。

誰でも風邪を引くことがあるように、心の不調も誰にでも起こり得ることであり、治すために専門機関を受診することは回復のための大切な手段です。

対面が不安な場合には、状況に応じたオンラインカウンセリングもあるので、ぜひ活用してみてください。

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自己分析を通して、自分を受け入れる

人間不信になった原因は何だったのか、どうしてそういう気持ちになったのか、出来事や自分の気持ち、性格を分析し、そのままの自分を受け入れていくことが自己分析と自己受容になります。

「〇〇だから悲しかったんだ」「自分はこういう時に不安になりやすい」など、思いを整理して受け入れていくことが、前向きな気持ちを取り戻すことに繋がります。

人間関係の改善

人間関係の改善

人間不信の状態だと、人間関係を修復したり、新たに構築したりすることは不安や緊張が伴います。

しかし、人間関係が改善すると、安心できる居場所ができるようになり、人間不信の状態が和らいでいきます。

コミュニケーション能力の向上

コミュニケーションをとることが苦手という人は少なくなく、円滑にコミュニケーションをとるコツが書かれたネット記事や動画、自己啓発書がたくさんあります。

例えば、目を合わせることが苦手であれば、こめかみのあたりを見るようにする。

他には、相手を褒めることが苦手であれば誉め言葉の「さしすせそ」を覚えて使うなど、無理のない範囲でできそうなことを取り入れてみると、自分なりのコミュニケーションのコツが見付かっていきます。

信頼できる人間関係の築き方

信頼できる人間関係を築くには、相手を信頼することと、自分を信頼してもらうことの両方が必要です。

互いの歩み寄りのペースや温度感が同じだと感じられるように以下のようなことがオススメです。
相手と同じことを返すように意識すると関係が少しずつ深まるかもしれません。

  • 相手から挨拶をしてくれたら次は自分から挨拶をする
  • 一つ質問をされて答えたら自分も一つ質問をする
  • お土産をもらったら今度は自分も渡す

自己肯定感を向上させる

自己肯定感とは、自分のこともひとのことも大切だと思える気持ちのことを指します。

自己肯定感を向上させるには、今の自分自身の状況や気持ちを受け入れることが必要です。

苦手な相手もいるけど安心できる相手もいる、嫌いなこともあるけど集中して取り組めることがあります。
なるべくいいことに目を向けるようにしましょう。

自信を持つための方法

自分のことを褒めてあげるクセをつけるようにすると、自信を持てるようになります。

日常の些細なことでも「朝起きられてえらい!」「洗濯物を頑張った!」と自分のことを褒めて自信をつけていくことが、「もう少しやってみよう」という気力に繋がっていきます。

ポジティブな思考の維持

人間不信の状態だとネガティブな思考になりがちですが、ポジティブな思考に変換するように意識してみましょう。

例えば、一日中無気力で寝て時間が過ぎたとき「無駄にした」と思うのではなく「たっぷり休めた」「明日はこれをしよう」と考えたり、失敗したときに「次は同じ失敗をしなそうだ」と学びとして捉えたりして、ポジティブな思考の維持をすることが良いです。

自己肯定感について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。

自己肯定感とは?自己診断からみた低い原因と高める方法を紹介!

人間不信の恋愛について

人間不信の恋愛について

人間不信とは、経験や状況により人間関係に不安や疑念を抱き、信頼を損ねる結果を招きます。

特に恋愛においては、この感情は深刻な問題を引き起こす可能性があります。

ここでは、人間不信が恋愛にどのように影響を及ぼすかを紹介します。

まずは友人をつくる気持ちから

人間不信の状態で、いきなり「恋愛をしよう!」とするとストレスやプレッシャーが生まれてしまいます。

そのため、まずは恋愛対象になり得るような友人をつくっていくことからスタートすることをおすすめします

恋愛に執着しない

特定の人と関係を結び、互いに大切にすることはとても素敵なことです。

恋愛だけに重きを置いてしまうと、全ての感情が恋愛に結びついてしまい、情緒が不安定になりやすいです。

自分が楽しめる趣味を見つけたり、恋人以外に友人や家族と過ごす時間を楽しんだりすることで、気持ちが分散して恋愛も楽しめるようになります。

許容できることを増やす

人間不信だと、相手が今どこで誰と何をしているのか気になってしまい、つい束縛するような行動をとってしまいます。

しかし、束縛をするほど自分も不安になったり、相手も疲れたりします。

例えば、連絡の頻度であれば「丸一日連絡がないのは不安になるから一言でもほしい」というような最低ラインを相談して決め、少しずつ間隔を伸ばすなどのルールを設ける。

そうすると、少しずつ許容できることが増えて、お互いに気持ちが楽になって信頼していけるようになります。

人間不信を予防する環境づくりの方法を紹介!

人間不信の根底には、自分自身の経験や周囲の影響が大きな役割を果たしています。

そのため、その発生を防ぐためには、信頼感のある環境を作ることが非常に重要となります。

環境とは家庭、学校、職場、社会など、私たちが日々生活するすべての場所を指します。

ここでは、人間不信を予防するための環境づくりの方法を詳細に紹介します。

安心できる人間関係の構築

裏切り行為をしない、悪口や陰口を言わない等は当然ながら、嘘をついたりごまかそうとしたりしない、時間や約束したことを守ろうとする、なにかを強要しようとしないなど、日常生活を気持ちよく過ごせる相手を想像してみてください。

ひとりでも、安心できる相手がいることで、少しずつ安心できる関係が増えたり、対人関係への恐怖や緊張が和らいだりしていくかもしれません。

ストレスやプレッシャーを溜めない生活の維持

社会生活を送るうえで、少なからず皆ストレスやプレッシャーを抱えているものです。

しかしながら、ストレスやプレッシャーが溜まるほどより敏感に感じるという悪循環が生まれてしまいます。

その日のストレスはその日のうちに発散することができるのが理想的です。

メンタルヘルス(心の健康)に注意を払う

自分のメンタルの変化に一番気が付けるのは、やはり自分自身です。

そのため、日頃から自分のメンタルヘルスに注意を払い、変化があれば早めに対処していくことが必要になります。

適切な休息とストレス発散法を見つける

忙しいときはどうしても、休息が後回しになってしまいやすいです。
しかし、適切な休息やストレス発散をしないと、余計にストレスが溜まり、思考回路が狭まってしまいます。

短い時間でも睡眠をとる、お風呂に入ってリラックスをする等、自分なりの休息の取り方やストレス発散法を見付けておきましょう。

人間不信のサインに気づいたら早めに対処する

人間不信の状態に深く陥ってしまうと、自分では対処しきれないこともあります。

もしも「何かおかしいな」「最近ひとを疑ってばかりな気がする」等と人間不信のサインに気が付いたら、休息を取る、専門機関に相談するなど、自分で判断をすることができる早めの段階で対処するようにしましょう。

ストレス限界のサインとは?現れる症状やストレスの対処法を紹介

周囲が人間不信の人とどのように関わるといいのか

周囲が人間不信の人とどのように関わるといいのか

周囲に人間不信の人がいる場合、その人とどのように関わるべきかは非常に難しい問題となります。

人間不信の人は、基本的に他人への信頼を失っており、その結果、深い関係を築くことが難しくなっていることが多いです。

しかし、適切な対応を学び、理解と寛大さを持つことで、その壁を少しずつ破ることができます。

人間不信の人とどのように関わるべきか、そしてその人々が信頼を回復し、再び人間関係を深めることができるような環境を作り出す方法について詳しく解説します。

自分から心を開く

心理学では、自分から心を開く態度を示すことを自己開示といい、自己開示は相手の警戒心を和らげて心を開きやすくなるといわれています。

例えば、いつもは厳しい先生や上司が家庭ではお父さんとして、奥さんや子どもに敵わないという話をしたり、都会的で近寄りがたいと思っていた相手と話してみたら実は同郷の出身等の共通点を見付けたりすると、意外な一面にぐっと親近感が沸いたり、自分のことも話したくなったりします

言葉と行動で愛情を示す

言葉と行動で愛情を示す

「愛しているよ」「大好きだよ」といったストレートな表現だけでなく、「あなたのこういうところが素敵だね」「いつもありがとう」といった、認めていることの分かる言葉を掛けてみてください。

そうすると、「このひとは自分自身のことを見てくれている」という安心感につながります。

ただ、言葉だけでは実感が伴わなかったり、行動だけでは理由が分からず戸惑いや誤解を生んだりしてしまうため、なるべく言葉と行動両方で示すことが大切になります。

時間をかけて信頼関係を築く

自己開示や愛情を示すことをお伝えしましたが、これらは少しずつしていくことが重要です。

自分の話ばかりされたり、ぐいぐいと愛情表現をされたりすると、相手は「気持ちを押し付けられている」「なんでこんなに関わろうとするの?」と、かえって不信感を抱いてしまいます。

前に進んだと思ったらまた元通りに戻ったりしながらも、焦らずに長期的な目線で見守り、小さなことの積み重ねが安心感を与え、信頼関係を築いていきます。

人間不信の関連症状や精神障害に注意!

社交不安障害(SAD)

社交不安障害(社交不安症)とは、他者との関わりの中で注目されると、過度の緊張や不安、緊張を感じ、自分の思いをうまく表現できない状態を指します。

いわゆる「あがり症」とは違い、学校生活や仕事などさまざまな社会生活を円滑に送ることができなくなってしまいます。

妄想性パーソナリティ障害

妄想性パーソナリティ障害は、他者の言動を悪意あるものとして解釈してしまい、不信感から様々なことに疑い深くなります。

原因として、遺伝も含めた素因に加えて、成育環境や様々な経験、ストレスが重なること等が考えられています。

複雑性PTSD

複雑性PTSDは、持続的な虐待やドメスティック・バイオレンスなどのトラウマ体験をきっかけとして発症し、PTSDの主要症状(フラッシュバックや悪夢、過剰な警戒心など)に加えて、感情の調整や対人関係に困難があるなどの症状を伴います。

トラウマ(PTSD)とは?症状の原因や対処方法までわかりやすく紹介

人間不信のまとめ

人間不信について、原因や症状、解決方法について触れてきましたが、あなたやあなたの身近なひとに当てはまるものはあったでしょうか。

長い人生の中で、悲しいことや嬉しいこと、予想外なことが起こり、誰でも人間不信になってしまう可能性はあります。

それでも、一人ひとりがいつかまた勇気を出して一歩を踏み出せるように、優しさに溢れた世の中になることを願っています。

もし、一人が不安で悩みの相談したい場合はオンラインカウンセリングKimochiで相談してみてください。

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