子供を持つ親にとって、子育ての悩みは尽きないものです。そのため、ストレスを抱えたり体調を崩したりする人は少なくありません。早期に相談し、悩みを解消することが求められます。
本記事では、子育ての悩みを相談できる場所を紹介します。他にも、子育てでよくある相談事例や悩みを抱え込まないためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
子育て悩みは周りに相談しにくいと感じている人は多い
多くの保護者が、子育て中の悩みを周りに相談しにくいと感じています。
保護者を対象としたベネッセ教育総合研究所の調査によると、「周りの人に相談しにくいことはありますか?」への質問には、83%が「少しある」または「たくさんある」と回答しました。
引用:ベネッセ
とくに高校生の保護者では、この傾向が顕著で「たくさんある」との回答が45.0%に上りました。この結果は、子どもの進路や成績、受験など、さまざまな悩みが増えるためと考えられます。
子育ての悩みを共有しやすい環境づくりの重要性が、浮き彫りになった調査結果と言えます。
子育てに関する悩みの相談先7選
子育ての悩みを相談できる窓口は豊富にあります。
- 各自治体にある子育て相談窓口
- 児童相談所
- 子育て・女性健康センター
- オンラインカウンセリングのKimoch
- リスニングママプロジェクト
- ママさん110番
- よりそいホットライン
それぞれの窓口の特徴を確認し、相談してみましょう。
1. 各自治体にある子育て相談窓口
子育て中の悩みは、地域ごとの相談窓口が役立ちます。例えば、東京の港区には子ども支援センターがあり、立川市にはママフレのようなサイトが存在します。
出典:立川市
このような相談先は、育児の疑問や子どもの成長に関する相談に対応している場所です。
相談窓口の情報は、各自治体のウェブサイトで確認できるでしょう。地元の支援を活用して、育児の不安を解消してみてください。
2. 児童相談所
児童相談所は、育児の悩みや子どもの問題を専門家が支援する機関です。
日本全国どこからでも「189」の電話番号で、最寄りの児童相談所へつながるシステムになっています。このダイヤルは24時間対応です。
心配事や困ったことがあれば、気軽に電話してみましょう。相談内容は秘密が守られるので安心して相談できます。
医師や心理の専門家が、話をしっかりと聞いてくれます。相談は無料なので、一人で悩まずぜひ利用を考えてみてください。
3. 子育て・女性健康センター
子育て・女性健康センターは、日本助産師会が設置している相談窓口です。出産だけでなく、妊娠や子育ての相談にも対応しています。
妊娠中の方から、出産後の育児に自信を持ちたい方まで、幅広く相談が可能です。また、将来、出産を考えている女性も相談でき、子育ての悩みに備えられます。
助産師の視点から母親として主体性を持って、育児や子どもの健康を守るためのサポートを受けられるでしょう。
4. オンラインカウンセリング「Kimochi」
オンラインカウンセリングのKimochは、さまざまな悩みについて相談できるオンラインカウンセリングサービスです。臨床心理士や公認心理師など国家資格を持つカウンセラーのみが在籍し、専門的な知見から相談を受けられます。
子育てに関する相談も可能で、無料相談から自分に合うカウンセラーを紹介してもらえる点も魅力的なポイントです。
平日の夜や土日の予約も可能であり、悩みをそのままにせず、スムーズに相談できます。窓口に足を運べない場合や人目が気になる場合などにはおすすめです。
5. リスニングママプロジェクト
リスニングママ・プロジェクトは、妊娠中や子育て中の母親向けの支援活動です。このプロジェクトは参加者の声に耳を傾けることに重点を置いています。
母親たちが直面する様々な課題や感情に対して、訓練を受けた他の母親がオンラインで20分間、親身になってアドバイスをしてくれます。
相談者の悩みを深く理解してくれるため、相談すると活力を取り戻せるでしょう。
6. ママさん110番
ママさん110番は、日本保育協会が運営する窓口です。
ママさん110番では、乳幼児の子育てに関する疑問や困りごとを、保健師や経験豊富な元保育園長などの専門家に相談できます。
日々の子育てで感じる不安や悩み、小さな疑問でも気軽に相談できる窓口です。専門的な知識を持つ人材によるサポートで、育児の不安を解消できるでしょう。
7. よりそいホットライン
出典:よりそいホットライン
よりそいホットラインは、あらゆる悩みに対応する相談窓口です。このサービスは、一般社団法人 社会的包摂サポートセンターが設置しています。家庭内の問題、金銭の心配、職場での困りごとなど、さまざまな悩みについて電話相談が可能です。
育児に関する相談には、他の問題との関連も考慮しながら、幅広く支援します。日々の生活の中で直面する悩みに、専門家が傾聴し解決策を提案してくれるでしょう。
子育ての悩みにおいてよくある相談事例
子育ての悩みは幅広いものの、そのなかでよくある相談事例をご紹介します。
- 夜泣きが激しい
- ワンオペ育児で不安
- 食べ物の好き嫌いが激しい
- イヤイヤ期の対処法が分からない
- どのように叱ったらいいかわからない
それぞれの相談事例について、解決策の一例をご紹介します。
1. 夜泣きが激しい
赤ちゃんが夜中に頻繁に泣く場合は、その原因を把握し快適な睡眠環境を整えましょう。とくに、部屋の温度や湿度は、赤ちゃんが最もリラックスできる状態に保つ必要があります。
また、リズミカルな音楽は赤ちゃんを落ち着かせ、睡眠に向かわせます。日中に親子でのスキンシップを増やして、赤ちゃんに安心感を得られるようにしましょう。
夜泣きの原因は赤ちゃんによって違いがあるため、1つの方法が全てに効果的とは限りませんが、さまざまな対策を試し、赤ちゃんにとって最適な方法を見つけてください。
2. ワンオペ育児で不安
ワンオペ育児の不安は、多くの親が抱える問題です。大切なのは、自分1人で解決しようとせず周囲のサポートを積極的に求めることです。
先述した相談窓口の活用やSNSでの情報交換など、利用できるリソースは意外に多いものです。また、ときには自分自身にも休息を与え、心身のバランスを保つことも大切でしょう。
3. 食べ物の好き嫌いが激しい
食べ物の好き嫌いが激しい場合に、無理に食べさせようとすると逆効果になる恐れがあります。
子供が興味を持てるよう、食材を選んだり料理に一緒に参加したりして、食べる楽しみを教えてあげましょう。
また「○○が食べられるようになった!」と小さな成功体験を積み重ねると、徐々に好き嫌いを克服できる可能性があります。
4. イヤイヤ期の対処法が分からない
イヤイヤ期の対処法には、子供の気持ちを受け止めて、理解する姿勢が大切です。否定的な言葉を避け、いくつかの選択肢を与えると自主性を促せます。
また、起床時間や就寝時間、遊びや勉強などルーティンを大切にし、子供が安心できる環境を整えることもイヤイヤ行動を減らす1つの方法です。
5. どのように叱ったらいいかわからない
子供を叱る際は、何がいけなかったのかを具体的に伝え、正しい行動を教える必要があります。その際、感情的にはならず冷静な対応を心がけてください。
また、叱った後は改善された行動を認めたり褒めたりすると、子供は正しい行動を学んでいきます。
子育ての悩みを抱え込まないためのポイント【早めの相談】
子育てにおいて、悩みを抱え込まないために、次のポイントを押さえましょう。
- 「よい親にならなければ!」と気負わない
- 夫婦で悩みを分かち合う
- 子供の気持ちを考慮する
- 周囲の人間を頼る
それぞれのポイントを実践すると、子育ての悩みを解消できるでしょう。
1. 「よい親にならなければ!」と気負わない
子育てにおいて完璧を求める必要はありません。親である前に、自分自身も成長し続ける人間です。完璧を目指すあまりストレスを感じることは避けましょう。
子育ては試行錯誤の連続であり、失敗を恐れず毎日を子供と共に楽しむことが大切です。その過程で、自然に「よい親」に近づいていきます。
2. 夫婦で悩みを分かち合う
夫婦で子育ての悩みを共有することも非常に重要です。1人で抱え込むよりも、パートナーと共に考え、解決策を模索すると、より良い方向に進みます。
また、夫婦で支え合うと、関係も深まります。また、お互いの考えを尊重し合うことで子育てへの新たな視点をもたらすでしょう。
夫婦の間にある価値観のギャップでお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてみてください!
3. 子供の気持ちを考慮する
子供の気持ちを考慮するのは、子育てにおいて欠かせないポイントです。子供の行動や言葉には、必ず理由があります。その背景を理解し共感を示してあげると、子供は安心感を得られます。
子供にとっての安心感が、健全な心の成長につながります。親として、子供の立場に立って物事を考えてみましょう。
4. 周囲の人間を頼る
子育ては1人で行うものではありません。周囲の人々の支援を積極的に求めましょう。例えば、親族や友人、地域の人々などです。周囲からのアドバイスやサポートを受けると、子育ての負担減につながります。
また、異なる視点からのアドバイスは、新たな発見につながります。共に育てる意識を持つことが、子育てをより良いものにします。
子育てのストレスを上手に解消するためのコツ
子育てでストレスを感じたときのコツをご紹介します。
- 自分を癒す時間をつくる
- 睡眠時間を確保する
- 適度に運動する
自分自身がストレスをためて辛くならないように、解消のコツを実践してみてください。
1. 自分を癒す時間をつくる
自分だけの時間を持つと、心の充電につながります。子育ての責任から一時的に離れ、好きなことに没頭する時間を作ることが重要です。
自分の時間を確保できれば、心がリフレッシュされ、子育てに対するポジティブな気持ちが戻ってきます。
趣味に時間を使ったり、静かなカフェでコーヒーを楽しんだりするのも良いでしょう。自分を大切にすると、結果的に子供へのより良い関わり方ができます。
育児で蓄積したストレスを解消するには、こちらの記事も参考にしてみてください!
2. 睡眠時間を確保する
十分な睡眠を取ることは、ストレス管理には不可欠です。睡眠不足は、心身の健康に悪影響を及ぼし、ストレスの感じ方を強くしてしまいます。
毎日同じ時間に寝る習慣をつけ、質の良い睡眠を心がけましょう。良い睡眠環境を整え、リラックスできる就寝前のルーティンを作ることも効果的です。しっかり休むと日々の子育てに必要なエネルギーを確保できます。
3. 適度に運動する
適度な運動は、ストレス解消につながります。運動には心を落ち着かせ、気分を高める効果が期待できます。毎日少しでもよいのでウォーキングやヨガなど、楽しめる運動を取り入れましょう。
運動すれば心身共にリフレッシュされ、子育てのストレスに対する耐性が高まります。自分に合ったペースで、楽しみながら運動しましょう。
子育ての相談はオンラインカウンセリングのKimochiがおすすめ!
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まとめ
子育ての悩みを相談できる窓口は多種多様に存在します。身近に相談できる窓口となっているので、子育ての悩みを抱えたときは相談してみましょう。また、パートナーや家族などの協力を得ながら子育てに取り組んでみてください。
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