毒親から受ける影響についての悩みは深刻で、相談すべきか迷うことがあるかもしれません。毒親の行動に縛られることで、自己肯定感が低下し、不安を感じることが常となる恐れがあります。
そのため、問題を抱え込まずに専門家やカウンセラーに相談することが重要です。
この記事では、毒親との関係に関する悩みにどのように対処し、どこに支援を求めることができるのかを詳しく解説します。
自分が毒親の影響を受けているか、どのような支援が受けられるのかについても触れますので、気になる方はぜひ参考にしてください。
毒親とは?特徴を紹介
「毒親」とは、その行動や態度が子供の心理的、感情的な発達に悪影響を与える親のことを指します。
この用語は、スーザン・フォワードの著書『毒になる親 一生苦しむこども』によって広く知られるようになり、特に子供の自立や成長を阻害する親の特徴を指摘しています。
毒親とは、子供の成長や自立に対して否定的な影響を与える親のことを指します。
その行動パターンは多岐にわたりますが、主に以下のような特徴が挙げられます。
- 親からの過度な管理
子どもの日常生活から大きな決定まで、細かいことにまで介入し、子どもの自立を阻害してしまいます - 行動や思考の支配
子どもが自分で考え判断する機会を奪い、自分の意見や考え方を押し付けること - 選択の制限
子どもが自分で何かを選ぶことを許さず、すべての選択を親が決定してしまうこと - 過保護
子どもに対して何でもしてあげることで、子どもが自分で何かをする能力を奪います - 人生の各段階における過干渉
学業の進路、就職活動、恋愛、結婚など、子どもの大切なライフイベントに対しても深く干渉すること
このような行動は、子どもに心理的なストレスを与えるだけでなく、親の価値観に依存してしまうことで、子ども自身の思考や判断が形成されにくくなります。影響は一時的なものではなく、成人してからも長く続くことがあります。
毒親になる背景には様々な要因が存在します。
例えば、親自身が不安定な夫婦関係や過去の経験から、子どもに過度に依存することがあります。また、自己の実現を子育てに求め、子どもを自分の理想通りに形成しようとする親もいます。これらはいずれも、親の心理的な未解決の問題が子育てに影響を与えている例です。
毒親に関する相談内容
毒親の影響を受ける個人は多く、相談内容もさまざまです。一般的な相談の例としては以下のようなものがあります。
- 成人してからも親に過干渉されている
- 精神的な支配や操作を受けている
- 親の価値観によって自分らしさが失われている
暴力やネグレクトなど明確な虐待の場合も、何かしらの相談をすることが推奨されます。「こんなことで相談してもいいのか」と不安に感じることなく、専門家の意見を求めることが解決の第一歩です。
毒親に関する悩みを相談できる窓口・サービス
毒親に関する悩みは専門的な支援が必要とされることが多いため、以下にいくつかの相談窓口やサービスを紹介します。これらのサービスは、個々の悩みに対応したアドバイスやサポートを提供しています。
毒親の問題解決には、親が自身の行動を認識し、必要に応じて専門家のカウンセリングを受けることが有効です。また、子ども自身も適切なサポートを受けることで、毒親の影響から回復し、健康な自立を目指すことが大切です。
オンラインカウンセリングKimochi(キモチ)
Kimochi(キモチ)は、公認心理師・臨床心理士といった資格を持ったカウンセラーにビデオ通話で相談ができるカウンセリングサービスです。毒親についての悩みや家族との関係など家族・親族に関わるさまざまな悩みをオンラインで相談できます。
Kimochiではカウンセリング前にマッチング診断ができ、自分に合ったカウンセラーを見つけることができます。
料金形態は、3つの定額プランがあり、わかりやすくリーズナブルな価格設定です。
分からない点があれば、公式LINEのサポートがあるので、24時間365日いつでもメッセージを送ることができます。
よりそいホットライン
よりそいホットラインは、電話やFAX、チャット、SNSなどの相談方法が利用できる相談窓口です。
暮らしの困りごと・悩みなど、毒親に関する悩みを含むさまざまな悩みを相談できます。
電話番号は「0120-279-338」で、岩手・宮城・福島県から利用する場合は「0120-279-226」です。
電話での相談が難しい場合は「0120-773-776」(岩手・宮城・福島県は「0120-375-727」)からFAXで相談できます。
チャイルドライン
チャイルドラインは、18歳までの子どもを対象にした相談窓口です。
フリーダイヤル「0120-99-7777」から通話料無料で悩みを相談できます。
毒親に関する悩みや不安など子どものさまざまな悩みについて相談でき、全国にいる「受け手」と呼ばれるボランティアの相談員が話を聞いてくれます。名前や連絡先、学校名などを伝える必要がなく、親や学校、周りの人に知られる心配はありません。
児童相談所虐待対応ダイヤル「189」
児童相談所虐待対応ダイヤル「189」は、児童相談所に毒親による虐待に関する被害や悩みについて相談することができます。「189」にかけると発信者が住んでいる地域の児童相談所に転送されます。
匿名で相談・通告できるため、親や周りの人に知られることはありません。なお、児童相談所には、相談専用ダイヤル「0120-789-783」からも無料相談できます。
毒親の相談に関してよくある質問
毒親について相談する際は、次のような疑問や不安を感じる人もいらっしゃるでしょう。
- 親に相談内容が知られるリスクはありますか?
- 相談にはお金がかかりますか?
- 上手く話せない場合でも相談は可能ですか?
- オンラインでの相談は安全ですか?
- 相談した後のサポートはどのようなものがありますか?
毒親の相談に関するよくある質問にお答えしますので、相談する際の参考にしてみてください。
Q1.親に相談内容が知られるリスクはありますか?
多くの相談窓口やサービスでは、個人情報の保護と秘密保持に厳格な規定を設けています。
そのため、親に相談内容が知られることは基本的にありません。
ただし、自宅での通話やメール交換などが監視されている場合は注意が必要です。このような状況では、通話履歴やメッセージを定期的に消去するなど、自身でプライバシーを守る措置を講じることが推奨されます。
Q2.相談にはお金がかかりますか?
毒親の相談窓口の利用料金は、提供する組織によって異なります。政府機関や非営利団体が運営するサービスは多くの場合無料ですが、限られた時間しか提供されないことがあります。
一方で、プライベートなカウンセリングサービスは有料で、長期間同一のカウンセラーと継続してセッションを行うことが可能です。費用とサービス内容を比較検討し、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。
Q3.上手く話せない場合でも相談は可能ですか?
はい、相談する際に話が上手くまとまっていなくても大丈夫です。
多くのカウンセラーや相談員は、話を聞きながら悩みを整理し、相談者が心に抱える問題を明らかにする手助けをします。
表現に自信がない場合でも、自分の感じていることを素直に話すことが大切です。
Q4.オンラインでの相談は安全ですか?
オンラインでの相談サービスも、対面での相談と同様に厳格なプライバシー保護基準に従って運営されています。
安全な通信を保証するために、暗号化技術を用いるなどの対策が取られているので、オンラインでも安心して利用することができます。
Q5. 相談した後のサポートはどのようなものがありますか?
多くの相談窓口やカウンセリングサービスでは、相談後もフォローアップを提供しています。これには、継続的なセッション、支援グループへの参加勧誘、必要に応じて他の専門機関への紹介などが含まれます。
これにより、相談者が一度の相談後も継続的に支援を受けることが可能です。
毒親の悩みを第三者と共有して解決への一歩を踏み出しましょう
毒親による影響は深刻で、個々の状況や経験によって異なりますが、どんな悩みも専門的な支援を受けることが可能です。
本記事で紹介した窓口やカウンセリングサービスは、様々な毒親の行為や特性に対応しており、相談者のプライバシーを保護するための厳格な対策が施されています。親に相談内容が漏れることなく安心して話をすることができます。
毒親の影響を受けることは決して個人の責任ではありません。自分一人で解決しようとせず、専門的なサポートを利用することで、問題に対処し、より健康的な未来を築く手助けを受けることが大切です。
もしもあなたが毒親に関する悩みや不安を抱えているなら、この機会に専門の窓口やサービスに相談してみることをお勧めします。それがあなた自身の成長と解放への第一歩となります。