私たちはつい、自分の心の限界を忘れて頑張りすぎてしまうことがあります。
しかし、心というものは非常に繊細で、一度壊れてしまうと元の状態に戻すことは大変難しいです。
最も大切な「心」の声に正直に生きていくことは、自分を守るために非常に重要なことです。
「仕事を辞めたい…疲れた」という方に向けて、この記事では仕事を辞めたいと感じる理由を年代別で解説し、転職やキャリアチェンジを検討する際のポイントと、自分にとって最適な選択を見つけるための一歩を踏み出す際に意識すべき点を紹介します。
仕事を辞めたいと思う7つの理由
仕事を辞めたいと思うのにはそれぞれの原因があります。
では、代表的な理由にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは5つの項目で詳しく解説いたします。
①仕事内容が自分に合っていない
仕事を選ぶ際、当然ですが自分がやりたい仕事を選びます。
しかし、実際に始めてみると個人の性質などから向き不向きが出てきます。
自分には向いていないと感じても、そのまま頑張り乗り越える人もいるでしょう。しかし、自分に合っていない仕事を続けていくのは、相当なストレスを抱えることになります。
②残業などで自分の時間が無くなる
仕事をしていると、どうしても1日の大半を仕事に費やしてしまいます。
残業があまりなければ、仕事が終わってから少し自分の時間を持つこともできますが、日によっては帰宅し、ご飯を食べるのが精一杯なんていう日も出てきてしまいます。
③上司がきちんと話を聞いてくれない
仕事で分からないことがあったときや、自分の現状を聞いて気持ちを理解してもらいたいとき、理不尽なことがあったときなど、上司に話を聞いてもらいたいことがあります。
そんなときに、話を聞く耳を持ってもらえなかったり、最後まで話を聞いてくれなかったり、決めつけられて否定されたりすると、「勇気を持って話したのに…」と、非常に悲しい気持ちになりがっかりしてしまいます。
④思ったような報酬が受け取れない
仕事をしている上で、給料はモチベーションの一つと言えます。自分なりに成果を出したと思ったとき、通常よりも多く残業したとき、長年勤めているため、昇給があるのではないかと考えたときに給料に反映がないと、モチベーションは下がってしまいます。
⑤ストレスの発散場所がない
毎日が仕事ばかりで過ぎてしまっても、帰宅すれば大切な家族やかわいいペットが待っていたり、好きな人と電話やメールでやり取りできたり、自分へのご褒美としてちょっとしたスイーツやお酒を楽しんだり、寝る前に動画を見てリラックスできたりすると、気持ちの切り替えができます。
しかし、何も楽しみがなかったり、楽しむ気持ちの余裕がなくなってしまった場合、毎日が非常に辛く感じてしまいます。
⑥お金が貯まらない
お金が貯まらないという問題は、多くの人にとって大きなストレス源です。収入があっても、生活費や予期せぬ出費に追われ、なかなか貯蓄ができない状態が続くと、将来への不安が募り、無気力感につながることがあります。特に、収支のバランスが崩れたり、計画通りに貯金が進まないと、経済的な不安が心を圧迫し、生活全体のモチベーションを低下させる原因になります。
また、友人や同僚と比較して「自分だけがうまくいっていない」と感じることも、無気力感を強める要因です。こうした状況が長く続くと、経済的なプレッシャーから逃れたい気持ちが強くなり、仕事へのやる気を失うケースもあります。
⑦職場の人間関係がうまくいかない
職場での人間関係がうまくいかないことは、無気力症候群の大きな原因の一つです。上司や同僚とのコミュニケーションがうまく取れなかったり、孤立感を感じると、仕事へのモチベーションが低下しやすくなります。また、職場内での対立やいじめ、プレッシャーの強い環境なども、心のストレスを増大させ、無気力感を引き起こす要因となります。
特に、仕事での評価や結果が期待に応えられなかった場合、自己肯定感が低下し、さらに人間関係が悪化するという悪循環に陥ることも少なくありません。こうした状況は、日々のストレスを積み重ね、無気力症候群を招く可能性があります。
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年代別の仕事を辞めたいと思う理由
これまで仕事を辞めたくなる原因について説明してきましたが、それでは年代別にどのような要因があるのでしょうか。以下で解説していきます。
20代が仕事を辞めたいと思う理由
最初は誰もが分からないことだらけですが、その中でもこれから自分がどうなっていけるか、将来はどうなれるだろうかという期待と不安が入り混じった感情で、とにかく一生懸命頑張っていくものです。
しかし、自分の思いと現実のギャップが大きくなればなるほど、現実に落胆し仕事を続けていく気持ちになかなかなれなくなってしまいます。
20代は社会に出て間もないですが、今後のキャリアについて色々悩む時期でもあります。また様々な職種に触れたい、自分に合った仕事を見つけたいと転職に踏み出せる気持ちがある方もいます。
30代が仕事を辞めたいと思う理由
30代は家庭を持つ人も増え、家族や仕事に対して責任を持って生活を送る人が多いでしょう。
そのため、些細なことでは転職を考えず、不満があっても我慢して自分の仕事を全うする人が多いと思われます。
しかし、将来のことを考えてキャリアアップを検討したり、やりたい仕事にチャレンジするには30代までに行動を起こした方が良いと考える人が多い年代です。
40代が仕事を辞めたいと思う理由
これまで頑張ってきましたが、このままでは心も生活も限界が来ると感じ、転職をするには最後のチャンスかもしれないと考えたときに、行動を起こす人が多いと思われます。
体力の変化も若い頃と比べて実感する年代であるため、今後の生活を考慮した上で自分に何ができるのかを真剣に考えることが求められます。
50代が仕事を辞めたいと思う理由
ここまでずっと頑張ってきたからこそ、限界が来てしまうのだと思われます。
長年にわたり社会や自分自身、家族の生活のために我慢を重ねてきたため、ふと気持ちが途切れてしまうことがあります。
また、体力的な負担も大きくなっていることが要因の一つでしょう。
【仕事を辞めたい】疲れた時の対処法3選
仕事に疲れた身体が壊れる前に仕事を辞めたい時の対処法を紹介します。
ここでは、限界を迎えてしまったあなたに、今後どのようにして気持ちが軽くなっていくかという方法をアドバイスしていきます。
①しっかりと休み、睡眠を取る
体が疲れていると感じた場合は、まずは十分な休息をとりましょう。
休日には、外出や運動を楽しんだり、好きな趣味をする時間を作ることで、心身ともにリフレッシュすることができます。また、睡眠時間を確保することも大切です。
何もしないをしてみること、休日に何もせずにひたすら寝ることをおすすめします。人間にとって、睡眠は最も効果的なストレス解消法であり、疲れを感じたらまずはたっぷりと睡眠をとることが大切です。
②お風呂でリラックスする
そんなに熱くないお風呂(37℃〜39℃くらい)にゆっくりと浸かることをおすすめします。
入浴は副交感神経を優位にし、体を休めるのに最適な方法です。このとき、好きな香りや疲労回復効果のある入浴剤を使用し、好きな飲み物やスマホ、本を持ち込むことで、自宅でリラックスした時間を過ごすことができます。
42℃以上の温度だと、交感神経が活発になり、体が興奮状態になってしまうため、お休みの1時間ほど前にぬるめの温度でゆっくりと浸かることがおすすめです。
③ストレッチで身体をリフレッシュ
ストレッチを行うことです。特に入浴後の血行が良くなっているときに行うと効果的ですが、腕を組んで左右に伸ばしてみたり、体を伸ばしてみたりすることがおすすめです。
ただし、普段ストレッチを行っていない人が急にたくさんの動作を行うと、筋肉を痛めることがあるので注意が必要です。
それでも、普段使っていない体を伸ばすことで、血行が良くなりとても気持ちが良いです。このとき、お香やアロマを焚いてみると、香りの相乗効果でさらにリラックスでき、体も心も落ち着きます。
疲れているときは、体をゆっくり休めてあげることが大切です。
セルフケアについて詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
【仕事を辞めたい】心や精神が疲れた時の対処法3選
心や精神が疲れて仕事を辞めたいと思ったとき、どのように対処すればよいのでしょうか。以下に、心や精神の疲れを解消するための対処法を紹介します。
①自分に合った休息方法を見つける
心や精神の疲れを癒すためには、自分に合った休息方法を見つけることが大切です。
例えば、自分に合った趣味や興味を持つことで、ストレスを発散することができます。また、上記と同じくストレッチや睡眠、瞑想やヨガなどのリラックス方法を取り入れることで、心身ともにリフレッシュすることができます。
②カウンセリングや専門家の助けを借りる
心や精神の疲れを解消するためには、自分自身ではなかなか解決できないこともあります。
そのような場合には、カウンセリングや専門家の助けを借りることをおすすめします。
カウンセリングでは、専門家があなたの話を聞き、適切なアドバイスをしてくれます。また、ストレスを抱えている人のための専門家も存在し、心身ともに健康を保つためのアドバイスをしてくれます。
Kimochiのオンラインカウンセリングは、自宅や外出先から手軽に専門家に相談ができます。
経験豊富なカウンセラーに相談できるため、安心して心の悩みを打ち明けられます。
さらに、今ならLINE登録後に無料相談が予約できます。まずは気軽に試してみることをオススメです。
③仕事環境を変える
仕事環境がストレスの原因である場合には、簡単なことではないですが、環境を変えることや職場環境を改善するように求めることが必要です。
転職や部署の異動など、自分に合った環境を探すことが大切です。
職場の人間関係が原因である場合には、上手にコミュニケーションをとることも必要です。
上司や同僚とのコミュニケーションを改善することで、ストレスを軽減することができます。
職場のストレスが原因で疲れがたまっている場合は、ストレスの原因を特定し、上司や同僚と相談することで、職場環境を改善することができます。また、労働環境が原因である場合は、労働基準法や労働組合などの制度を利用することも考えましょう。
職場のストレスについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみましょう。
仕事を辞めたい時に取ってはいけないNGな行動
仕事を辞めたいということは精神的にもとても限界を迎えていると考えられます。
しかし、やけくそになって行動するのはおすすめできません。
ここでは、退職までに慎んだ方が良いと思う行動を解説していきます。
①辞めたいということを色々な人に言いふらすこと
仕事を辞めたいと思ったときは、当然誰かに話を聞いてもらいたいと思う時もあるかもしれません。
しかし、仕事を辞めたいということは信頼できる人だけに限定しましょう。
まだ完全に気持ちが決まっていないときに色々な人に言いふらしてしまうと、もし辞めないことにしたときに、周りからの印象が以前とは違ってしまうことがあります。
②無理を続けること
仕事を辞めたいと思っているということは、心も体も自分の限界を迎えているからです。
そんなときは、今までよりも少しだけ頑張ることを辞めてみましょう。心や体は壊れてしまってからでは取り返しがつきません。自分のできる範囲で無理をしないことは、自分を守るためにとても大切なことです。
③何も行動しないこと
仕事を辞めたいと考えているときは、まずは何かしらの行動をとってみることが大切です。
転職サイトに登録し、今どのような仕事があるのか自分にとってできそうな仕事があるのかを知る等、現実的に考えた時にどのような選択肢があるのかを知っておくことはとても重要です。
仕事を辞めたいと考えていても何も行動をしていないと、どちらの結論も出せずに悶々とした日々を送ることになってしまいます。
仕事を辞めると決めたときの3つの流れ・行動
仕事を辞めることを完全に決めたときは、どのような行動をしていくと良いのでしょうか。
必ずした方が良いことを解説していきます。
①次の転職先を決める
なぜ今の仕事を辞めたいと思っているのかを自分の中で整理し、仕事を辞めることを決めたらよほど切羽詰まっていない限り、 次の転職先を決めておくことが必要です。
生活に不安があると踏み出すことができませんが、次が決まっていれば残りは行動するのみです。
辞める決意が固まったら、次々に応募して、転職活動を進めましょう。
②上司に退職を伝える
転職先が決まったら、次は上司に退職を伝えます。上司から引き留められたり、上手くごまかされたりして上手くいかない場合もあるかもしれません。
しかし、上司や会社はあなたの人生に責任を持ってくれないので、自分を大切にして守るためにもきっぱりと伝えることが大切です。
退職日は引き継ぎや転職までの流れを考えながら職場と相談をしながら決めましょう。
③自分が辞めても大丈夫なように、しっかり引き継ぎをする
仕事を辞めることが決まったら、今までお世話になった会社ではあるため、自分が抜けても残った人たちが困らないように残りの仕事をしっかり片付けて、引き継ぎをしておくことが大切です。
飛ぶ鳥跡を濁さずという言葉もあるように、自分の無理のない範囲で後に残った人たちのことも考えて、会社を去るのが社会人としてのマナーだと言えます。
辞めることが決まったからと残りの仕事をサボり気味に行うことは控えましょう。
仕事を辞めたいけど言えない時にはどうすればいいの?対処法について
仕事を辞めたいと上司に伝えるのはとても勇気のいることです。
自分の中で意思をしっかり持っていても、上司に引き留められたり、上手くごまかされたりして上手くいかなかった人もいるでしょう。
仕事を辞めたいけどなかなか言えない時には、以下のような対処法があります。
①自分の気持ちを整理する
まずは、自分自身の気持ちを整理することが大切です。
辞めたい理由を明確にし、どのような選択が自分にとってベストなのかを考えましょう。
自分がどうしても辞めたいと思う理由があるのであれば、それを上司に伝える必要があります。
②信頼できる人に相談する
上司に直接言えない場合は、信頼できる人に相談することも有効です。
相手に自分の気持ちを話し、アドバイスをもらうことで自分自身の気持ちを整理することができます。
周りに相談するのが難しいという方は、こちらの記事を読んでみてください。
③退職代行サービスを利用する
退職代行サービスを利用することで、自分自身が直接上司に退職を伝える必要がありません。
代わりに専門のスタッフが会社に退職の意思を伝えてくれます。しかし、この方法は個人差がありますので、自分自身が納得した上で利用することが大切です。
以上の方法を参考に、自分自身に合った方法を選び、上手く仕事を辞めていきましょう。
まとめ
仕事を辞めたいと考えるということは、今あなたは心も体もとても疲れているということです。
そして、しっかりと自分の心に向き合い、先を考えて出した結論だと思います。
その結論を出した自分の心を大切にしましょう。心も体も自分のもので、誰かのためにではなく、まずは自分のためを考えることが大切です。
仕事というのは世の中に数多くあり、働き方も様々です。
頑張るのと無理をするのはまったく別の話なので、今の自分にとってどのような道を選ぶのがいいのかを考え、自分らしく幸せな人生を歩んでいただきたいと思います。