社会人になると、学生の頃とは違って友達を作るのが簡単ではないと思います。
友達が欲しいと思っても、なかなか動き出せない方も多いのではないでしょうか。
なぜ友達の作り方がわかっても動き出せないかの理由は、自分の柄に合わない方法や、自分の欲しい友達像と方法がマッチしていないなどの原因が考えられます。
今回は社会人ならではの自分に合った友達の作り方や、大人になった人でもできる社会人の友達の作り方を伝授していきます。
あなたにとって友達とは?学生や大人になった時の友達について定義
学生の頃に思ってた「友達」の定義と社会人になってからの「友達」の定義は変化することがあります。
学生:ただ一緒に学校生活を楽しめる友達が欲しい 社会人:楽しむだけでなく、悩みを相談し合える友達が欲しい
価値観は自分の中でも変化するものです。また、「友達」の定義は人それぞれ違います。
一般的に「友達」とは、互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだり喋ったりする親しい人を指します。
しかし、このように書かれていても、自分と他人ではイメージする友達像は異なります。
そのため、まずは自分のイメージする友達像を明確にし、そのイメージする友達を作るためにはどうすることが必要かを考えていきましょう。
なぜ友達が欲しいのか
そもそもあなたはなぜ今友達が欲しいと思っていますか?
自分で「なぜ」を理解できていない方は多いのではないでしょうか。
自分が「なぜ友達が欲しいか」を自分で理解できると、目的に沿った行動ができ、自分の描く友達像を実現しやすくなります。
「なぜ」が明確になることで、いざ行動に移す時に自分自身に対して妥協しにくくなります。
社会人になると学生の頃とは違って友達を作るための行動をするにも勇気がいるものです。
友達が欲しいと思っても、行動するのが面倒臭くなってしまい結局友達ができないままの方も、これを機に「なぜ友達が欲しいか」を明確にし、妥協せず今回こそ友達を作りましょう。
友達が欲しいと思わない?友達を作りたいと思う時を紹介
社会人になると休みの日などに、ふとした時に友達が欲しいと思うのが普通ですが、その「ふとした時」にも様々な場面があります。
- 友達がSNSに友達との楽しい投稿をしている時
- 休みの日に1人でいる時
- 街でワイワイ友達同士ではしゃいでいる人達を見た時
- 悩みを誰かに話したい時
- 仕事終わりに飲みにいきたい時
何か悩みがある時に、原因がわからないと解決が難しくなるのと同じく、どういう時に友達が欲しいかがわからないと、どんな友達が欲しいのかがイメージしにくくなります。
例えば、「悩みを誰かに話したい時に思う友達像」と「街でワイワイ友達同士ではしゃいでいる人達を見た時に思う友達像」とでは、イメージが異なるはずです。
どんな友達が欲しい?
どういう時に友達が欲しいかをイメージできたら、次は実際にどんな友達が欲しいのかをここでは抽象的に考えてみましょう。
- 仕事の愚痴を言い合えるような友達
- 何も考えずにはしゃぐことができる友達
- 気軽に飲みに行ける友達
- 無言でも一緒にいるだけで落ち着く友達
- 悩みを相談できる友達
1人の友達で全てが解決される場合もありますが、「友達を作る」という点ではこちらも明確にするといいでしょう。
作った友達と何がしたい?
ここでやっと「友達と何がしたいか」を考えてみましょう。
「どういう時に友達が欲しくて、どんな友達が欲しいのか」までイメージをできているはずなので、今度は具体的に「何がしたいのか」をイメージしてみましょう。
- テーマパークや遊園地などではしゃぎたい
- カフェでゆっくりおしゃべりしたい
- イベントに一緒に参加したい
- 家で一緒にゲームをしたい
- 居酒屋で朝まで語り合いたい
- 目標に向かって切磋琢磨したい
イメージをすればするほど、わからなくなる方は前の質問に戻ってみてください。
「どういう時に友達が欲しいのか」「どんな友達がほしいのか」をセットで考えることによって、自分のイメージする友達像とブレずに「友達の作り方」を考えやすくなります。
しかし、考える時に学生の頃をイメージするのはあまりオススメしません。
「社会人」としてのより現実味のあるイメージを膨らませ、方法を考えていきましょう。
【社会人向け】大人版友達の作り方を目的別に解説!
ここまで「自分のイメージする友達像を明確にする」ということをしてきました。
「なぜ友達がほしいか」がわかったところで、実際に社会人の友達の作り方をみていきましょう。
ここで大事なのが、自分の描く「友達像」と合った方法で、等身大の自分でもできる方法、または挑戦できそうな方法を探すことです。
今回は部類別にご紹介していきます。
趣味を一緒に楽しめる友達を作る
社会人になると、休みの日は自分の趣味に時間を費やすという方は多いでしょう。
そこで「自分と同じ趣味を一緒に楽しめる友達を作りたい」と思っている方に向けての友達の作り方をご紹介します。
趣味にもいろいろあります。
- スポーツをする
- スポーツ観戦
- お酒を楽しむ
- カフェ巡り
- まち散歩
- 映画
- アイドル応援
これらの目的の場合は、同じ趣味の人とまず繋がることが重要です。
そのためには、待っているのではなく自分から参加しに行くことが大切です。
例えば、スポーツ観戦を一緒にできる友達が欲しい場合、スポーツ観戦ができるバーやスタジアムにまずは自分が行ってみましょう。そこには同じくスポーツ観戦を楽しむ人がいるはずです。
まずはその「同じく楽しむ人」を見つけましょう。
その後にどうしたら良いかは考えずにとにかく行ってみましょう。「行く」という行為をすることが大切です。
行ってみて「同じく楽しむ人」を見つけたらようやく次のステップに踏み出せます。
まち散歩であれば、まずは自分で散歩してみましょう。
散歩していると、同じく散歩をしている人、1人で写真を撮って楽しんでいる人などがいるはずです。ここでもそこから先のことは考えずに、とにかくまずは「同じ人」を見つけましょう。
大事なのは、まずは自分の趣味を自分で楽しんでみることです。
その場には「同じく楽しむ人」がいるはずです。
その「同じく楽しむ人」を見つけたら第一ステップは完了です。
もしその趣味が、どこかに「行く」ものではない場合は、コミュニティを見つけましょう。
例えば、料理の場合は料理教室に通ってみたり、ゲームの場合はオンライン対戦や、SNS上でのコミュニティがある確率が高いです。
この場合は「参加」してみましょう。参加してもどう振る舞ったら良いかわからないというのは、まず「参加」をしてみてから考えるべき問題です。
飲みに行ける友達が欲しい
社会人になるとお酒を楽しむ機会が増えて仕事終わりに飲みに行くのが楽しくなります。
そこで気軽に飲みに行ける友達を作りたいと思うのも、社会人特有です。「飲みに行く=お酒ありきで楽しくおしゃべりをする」というのが一般的。
先ほど述べたようにまずは自分で楽しんでみるのも1つの手ですが、「友達の友達を紹介してもらう」という方法をここではお勧めします。
友達の友達と最初はみんなで飲みに行って、その後、紹介してくれた友達抜きでも仲良くなれるケースが多いです。
“友達の友達=価値観等が近しい”というのが前提での話になるので、合わない人とはもちろん合わないはずですが、自分から見つけに行くよりも近道になるでしょう。
ふざけあえる友達が欲しい
学生の頃は、何も考えずにふざけ合える友達が身近にいる機会が多いですが、社会人になるとなかなかその機会はありません。それゆえ社会人になって、ふざけ合える友達を作るのは難しいです。
ここで紹介するのは、「地元の友達の輪を広げる」ことです。
同じ小学校や中学校に通っていた顔見知りだけど、友達ではないという人が何人もいるはずです。
既に1人でも地元の友達がいる場合は、その人から輪を広げて行きましょう。
この方法をお勧めする理由は、生まれ育った環境はその人間形成の土台を作っているので、「何となく波長が合う」という人を見つけやすいです。また、友達の友達ということもあり、学生時代の話で盛り上がることもできます。
社会人になっても学生の頃の自分たちの気持ちに戻り、楽しい時間を一緒に過ごせる期待ができます。
悩みを相談できる友達が欲しい
悩みがあった時に相談できる相手がいなくて、1人で抱え込んでしまうことは少なくないです。
自分1人で考えすぎてネガティブにならないためにも、悩みを打ち明けられる友達は必要です。
そのために、まずは信頼できる人を見つけましょう。
この場合も、新しく人を見つけるのではなく、知り合いをターゲットにするのが良いでしょう。
しかし悩みを相談できる友達を作りたいと思っている時点で、既にいる友達には悩みを相談仕切れていないという逆説にもなります。
まずは、既にいる友達に悩みを相談できていない理由を考えてみましょう。
単純に「自分が相手の話を聞くばかりになっている。」というケースが多いのではないでしょうか。
それは相手がおしゃべりだからではなく、自分が遠慮をしてしまって、「話すことをしていない」からです。
自分の話をしてみると真剣に聞いてくれたり、相手も自分が相手にしているように悩みの解決法を考えてくれたりする可能性があります。
なぜ「友達の作り方」なのに、今既にいる友達を探す方法をご紹介しているかの理由は、「悩みを相談できる友達を作りたい」という目的で友達を作ることは難しいからです。
人が悩みを相談できる環境というのは、「信頼」している時です。信頼関係を生むには、何かしらの共通点やきっかけが必要です。
つまり、「悩みを相談できる友達の作り方」は、以下2つになります。
- 既にいる友達に「自分の話」をしてみる
- 信頼関係を生むために他の目的で友達を作る
後者の「他の目的で友達を作る」というのは、「同じ趣味を楽しめる友達を作る」という目的や、「飲みに行ける友達を作る」などの目的で信頼できるくらい深い仲の友達を作ることを指します。
「友達を作りたい」という願望は、「友達を作る」以外の方法で解決できる場合があります。
繰り返しになりますが、そのためにしっかり自分の理想の友達像やなぜ友達を作りたいかを明確にすることが重要です。
友達を作るには?友達の作り方がわからない大人は必見!
今まで述べてきたことをやってみようとしたけど、なかなか動き出せないという方もいるでしょう。
その理由としては、自分で「本当に友達を必要だと思っていない」もしくはただ「勇気がない」という単純なものが考えられます。
しかし、今回ご紹介している方法は全て等身大の自分でもできるものになっています。
「社会人になっても友達を作ることができる」ことを知り、行動に移してみましょう。
- “友達ができたらやりたい”ことリストを作ってみる
- 考え方を少し変えてみる
“友達ができたらやりたい”ことリストを作ってみる
本当に友達が欲しくても、なかなか行動に移せない方は、まだ自分で「まあ友達いなくてもいいか」と自分の気持ちを流してしまっている可能性が高いです。
友達を作りたいと思って、調べてこの記事を読んでいる今はつまりモチベーションが高い状態と言えます。
しかし時間が経つにつれて、人間のモチベーションは変化していくものです。
友達を作るモチベーションを保つ方法として「”友達ができたらやりたい”ことリスト」を作ってみると良いでしょう。
よく「死ぬまでにしたいことリスト」「バケットリスト」などがありますが、リストにすることによって自分自身の指揮を挙げることができます。
また、そのリストをいつでも見返せる状態にすることで見返す度にリストを作成している時のモチベーションを思い出すことができます。
この方法は、決して「友達を作る」以外の目的でも使えるのでぜひ試してみてください。
考え方を少し変えてみる
友達を作る方法が分かっていてもなかなか動き出せなくて、時間が経過しているという方は多いのではないでしょうか。
社会人の友達作りは数多の方法が紹介されていても、結局自分が「行動」をしないと何も始まりません。
友達の友達を紹介してもらうにも「紹介して欲しい」という一言、趣味が同じ友達を作るにも「同じように楽しむ人を見つけに行く」という行動が第一歩となります。
友達を作るのに一生懸命になっている自分を客観視して恥ずかしくなってしまう方は、友達を一生懸命作ろうとする何が恥ずかしいのか、新しい道を踏み出している自分を褒め称えてあげるべきです。
要は心の持ち用を少しだけ変えてみましょう。それだけで大きな一歩が踏み出せるかもしれません。
より友達を作りやすくするには?声のかけ方を紹介!
これまで述べてきた方法を既にやってみた方や、今までの方法をやったとしても肝心な「人と対面した時にどういう振る舞いをしたら良いかがわからない」という方も多いでしょう。
友達を作るために意識した方や声のかけ方を紹介しておきます。
最初の声のかけ方は共通の話題について
最初、声をかける時が一番難しいと感じる人も少なくないでしょう。
その時に意識して欲しいことは、共通の話題や挨拶から入ることです。
もしアナタがよく知らない人から知らない話をされたら戸惑うと思いますが、共通の話題や挨拶などの声かけであれば、違和感なく応答することができると思います。
友だちになりたいと思っている相手も同じで、共通の話題や挨拶から入ることで心のハードルは比較的低くなるでしょう。
笑顔でいる
とにかく笑顔を振りまく意識をしてみてください。人の笑顔をみて嫌な気持ちになる人はいません。
「メラビアンの法則」では、人が第一印象を判断する材料は、【言語7%, 聴覚38%, 視覚55%】であると示されています。
笑顔でいることは、相手は「視覚」で感じるため好印象を持たれやすいです。
友達に紹介をお願いしておく
社会人になると学生の頃よりも友達を作る機会が減ることが多いため、その分機会を増やさなければいけません。
知人を紹介してくれる友達がいれば、自分と意気投合しやすそうな友達と繋いでくれる可能性があります。
大事なのは、友達に「自分が友達を作りたいと思っている」ことを認識してもらうことです。
自分がしたいことを公言しておくことで、認知度が上がり協力してくれる人も増えます。
そして窓口の数を増やしておき、たくさんの機会を得る努力をしましょう。
まとめ
ここまで社会人の友達の作り方を目的別にご紹介していきました。
社会人で友達を作りたいと思う方の特徴として、方法はわかっていても動き出すことができないというのが挙げられます。
社会人になって友達作りに悩んでいる方は、ぜひ実践をしてみてください。
自分の欲しい友達を作って、プライベートをより豊かな時間にしましょう。