仕事の不安で日々ストレスが溜まって、嫌になることがありませんか?
仕事や職場で不安感やストレスが溜まるのは日常としてあると思います。
この記事では、働き方も多様化する現代において、仕事の不安やストレスの原因と常態化させないよう、自分に合った上手く付き合う解消法にスポットを当てた方法をいくつか紹介します。
仕事に不安を抱えている状態とは?
自分の仕事に自信が持てない、職場の人とコミュニケーションが上手く取れない。
入社や人事異動などで新しい環境に馴染めるだろうかなど、仕事や職場のことが頭から離れず、そのことで強いストレスを感じる状態です。
- 仕事の失敗や不安を忘れられずに眠れない
- 不安障害・緊張してコミュニケーションが出来ない
- 仕事に行くのが嫌になる
- うつ病や不安障害に該当している
- 仕事への意欲が持てなくなった
仕事の失敗や不安を忘れられずに眠れない
仕事での不安を抱えた状態では、仕事や職場の事が頭から離れず、寝付けない・眠りが浅い・よく目が覚めてしまうなど睡眠不足となってしまいがちです。
疲労が回復できず、体調もなんだかスッキリしないということもあります。
やらねばならないことがあるのに、気力も集中力もダウンし思うようにいかず、パフォーマンスが落ちてミスが増えるなど、ストレス要因により、不満が溜まってしまいます。
不安障害・緊張してコミュニケーションが出来ない
不安は誰もが持つ感情ですが、それが過度になり日常生活にまで支障をきたしてしまうと不安障害とされます。
不安障害の代表的なものといえば、パニック障害・社会不安障害(SAD)・強迫性障害・全般性不安障害(GAD)など。
なかでも仕事面でいえば、これまで対人恐怖・視線恐怖・赤面恐怖などといわれていた社会不安障害が代表的とされ、コミュニケーション・対人関係に影響が出ます。
仕事に行くのが嫌になる
よく聞かれるのが、職場の人間関係や人事異動などの環境の変化、仕事の自己評価などから不安をおぼえ、仕事場への足が遠のいてしまうというもの。
時期的なものもありますが、仕事に慣れてきた辺りから、だんだん不安が膨らんできたりします。
仕事に行きたくない理由を紹介していますので、詳しく知りたい方はこちらから!
うつ病や不安障害に該当している
過度なストレスにより、うつ病や不安障害に悩まされているかもしれません。
うつ病も不安障害も、過度な不安から起こるとされていますが、うつ病は脳がストレスからのダメージで上手く働けなくなってしまった状態です。
また、気分障害ともいわれるように、意欲の低下など心理的症状と、さまざまな身体症状が起きます。
そうした時には早めに病院やクリニックにいくようにしましょう。
仕事への意欲が持てなくなった
これまで高い評価や信頼を得て来たのに、最近は意欲的になれない、パフォーマンスが落ちたと感じ、自分の指示や判断に自信が持てず上司や部下の視線が気になったり、不安が頭を離れないといったことになったことはないでしょうか。
向いていないのではと考え、転職や辞職を考えることもあります。
仕事で不安を抱えている人の割合は?
日本労働組合総連合会が、「コロナ禍における職業生活のストレスに関する調査2022」をインターネットリサーチにより2022年10月1日〜10月3日の3日間で実施しています。
このデータによると「現在、仕事や職業生活に関して、強い不安・悩み等ストレスを感じている」と 解答した人は 74.3% (ストレスを感じていない 25.7%) となっています。
新型コロナウイルス蔓延や働き方改革施行などワークスタイルが充実する一方で実に多くの人が、仕事に対する不安などのストレスを感じているという結果となっています。
参考:連合調べ 「現在、仕事や職業生活に関してストレスを感じている」労働者は74.3% ストレスとなっていると感じるものは1位「職場の人間関係」2位「仕事の量」3位「地位・待遇」
仕事で不安でストレスを感じるのはなぜ?7つの原因を紹介
仕事に対する不安や悩みによって、強いストレスを感じることがあります。
では何故、不安などストレスを感じてしまうのでしょうか。皆さんから多く寄せられるその原因を7つ紹介します。
①自分に自信がない
自己肯定感が低く、同僚など他者と比べてしまったり、完璧主義な人に多い傾向があります。
また、達成感や成功体験があまりないことで、自分のやっていることは正しいのかという不安とストレスを抱える原因となることがあります。
②ミスして怒られたくない
成功体験の有無も関連しますが、自分のスキル・判断に自信が持てずに失敗するのでは…と日々恐る恐る仕事を行うことはないでしょうか。
「ミスして怒られたらどうしよう…」「クビにされたらどうすればいいのか…」と休む間もなく、夜も悩み混んでいる場合は、ストレスが日々積み重なり、強くストレスを感じているかもしれません。
それに加えて、ミスをしないようにと思いながら上司・同僚などとのコミュニケーション・交流不足から不安を感じることもあります。
③大事な仕事が待っている
普段以上の緊張感の中、スムーズな進行が出来るのか、良い結果・成果を出せるかなど予期不安に囚われることでストレスを感じることがあります。
数ヶ月先や現状、大事な仕事を行なっていると、別のことに集中できなくなってしまったり、プライベートでもストレスケアがしにくくなってしまうこともあります。
④仕事の責任が重く成果を期待される
専門職・役職に就く人や仕事に慣れてきた頃に多い傾向があります。
周囲からの期待や信頼に応えようと努力するが、周囲からのプレッシャーなどから自分のキャパを超えて長期的に過剰な責任感を持ってしまいストレスを感じるのです。
仕事をしっかりやろうと、周りの人からの期待や評価に対して、過剰な責任感を持ってしまうことがあります。自分が期待された成果を出せなかった場合、自己否定感や後悔を感じることがあります。
⑤人間関係が上手くいっていない
仕事上の付き合いならではの要因が多く、難しさがあります。
職場での人間関係は、異なる価値観を持つのはもちろん、苦手な相手であっても長期的に一緒に取り組むチームメイトとなります。
自分も相手も、ストレスから心の余裕がない場合も考えられます。
⑥仕事に対して真面目すぎてしまう
仕事に対して真面目すぎることは、一見すると良いことのように思われます。しかし、実際にはそのような性格が原因でストレスを感じたり、仕事に集中できなかったりすることがあります。
真面目な人は、正確性を求められる仕事を得意とし、注文通りきっちり仕事をしますが、臨機応変な対応を求められたり、周囲の視線が気になる環境だと不安になったり自分のペースが乱されてストレスを感じるようになる傾向があります。
真面目すぎるという性格は、自分に対するプレッシャーを常に感じることにつながります。完璧主義者である場合、一度決めたことを変更することができず、思い通りにいかないとストレスを感じることがあります。また、時間に対しても厳しい傾向があるため、タイムマネジメントが難しくなることもあります。
⑦仕事の将来が不安
社会情勢などから、給料・仕事のキャリア・会社の将来性など理想と現実にギャップを感じたり、この仕事を続けていても大丈夫なのかと先が見えず不安になります。
仕事の不安における解決法!10選
不安やストレスの原因を7つ紹介しました。原因が分かったところで次は対処策を考えます。
今回は、その不安やストレスを解決・対処する方法の10選を紹介していきます。
- 自分の過去から未来までを見つめ直してみる
- 仕事内容を整理してみる
- 不安なことを書き出す
- 仕事におけるスキルを身につける
- 人に相談してみる
- 身体からのサインを見逃さない
- 自分を多角的に見て知る
- 独り休憩・リセット時間を取り入れる
- ストレスケアを取り入れる
- 不安・ストレスの向き合い方を見直す
①自分の過去から未来までを見つめ直してみる
キャリアデザインをすることで、過去の自分を見つめ直し、肯定的要素から自分の価値観を導き出します。
これによって過去の経験などからヒントを得ることで自己肯定感アップ・モチベーションアップ・自信へと繋がります。
1人では客観的に過去を見つめられなかったり、専門家との対話の中で見つかる新たな発見があります。
Kimochiのカウンセリングで、過去・現在・未来についてお話してみませんか?
②仕事内容を整理してみる
仕事の指示内容をメモする、その内容やマニュアルなどにしっかり目を通すようにし、メモを軸に仕事の内容を順序立てて整理しながらプランを練る習慣を身に着けてみましょう。
これによって、ミスを減らし、急な変更などにも対応しやすくなります。
③不安なことを書き出す
不安な事や疑問などは胸の内に抱え込まず、紙に書き出すなどすることで一旦外に出して切り離すようにします。
こうすることで不安に囚われ過ぎず、目の前の仕事に集中することができます。
④仕事におけるスキルを身につける
「リフレクション:自身の思想や価値観を客観視する」を取り入れることで、自分の優先課題を見出します。
それをもとに、仕事における勉強や資格取得、体験ボランティア参加などのスキルアップはもちろん、仕事への自信やこれまで以上に仕事がスムーズに進められるなど自身の幅を広げることに繋がります。
また、こうしたスキルを身につけることは自分自身の自信にも繋がります。
⑤カウンセラーに相談してみる
最近はSNSとリモートワークの普及もあり、ネット上には匿名で相談できる場も増えています。
家族・恋人・友人・仲の良い同僚や先輩などはもちろんですが、匿名だからこそ打ち明けやすいです。
また、価値観が合う・同様の悩みを持つ人にあうこともあります。悩みは一人で抱え込むより、誰かに打ち明ける事で解決の糸口が見つけやすくなります。
Kimochiのカウンセリングは、信頼できるカウンセラーが登録しています。
また、アナタの悩みや今の暮らしに対し寄り添いながら一緒に考えていきます。
⑥身体からのサインを見逃さない
不安・ストレスが長期化すると、普段とは違った症状が急に現れます。
それは疲労や風邪の症状に似ていますが、長く続いたり頻繁に現れるようなら身体からの「限界です!」というサインです。
うつ病や不安障害などになってしまう前に、セルフチェックをしてみたり周囲の人に相談するなどサインを見逃さず対処をすることで予防対策に繋がります。
ストレス限界のサインについてはこちらの記事をご覧ください。
⑦自分を多角的に見て知る
仕事をするうえで指摘やミスがあった時に「反省」をしますが、これは失敗などしてしまった時に繰り返さないよう「自分の行為」を振り返り改善することがとても大事です。また失敗や指摘されることを予防する事も必要です。
リフレクションを取り入れることで予期不安や失敗などの予防対策に繋がります。
⑧独り休憩・リセット時間を取り入れる
「仕事とプライベートを切り替えると両立できる」という話はよく聞きますが、日々の忙しさや仕事の量や内容によってはなかなかに難しさがあります。
そこで、ヒーリングミュージックなどではなく、好きな映画やドラマ・アニメやゲームのBGMなどシーンを想い起せるような音楽をイヤフォンで聴くなどし、不安などから意識を反らす「一つの事に集中する:独り休憩・リセット時間」を取り入れることでストレス軽減・解消に繋がります。
⑨ストレスケアを取り入れる
ストレスを感じた時は、その都度ストレス解消法を取り入れ応急処置をします。しかし、これはストレスへの応急処置に過ぎません。
「ストレスケア:長期的に自分の考え方・捉え方を変えて行きストレスを溜め難くする」を取り入れることで、ストレスと上手に付き合う方法を見つけることに繋がります。
⑩不安・ストレスの向き合い方を見直す
不安や悩み等ストレスを感じた時は、そのことだけに意識が向いてしまいがちです。
それによってどんどん心身共に疲弊し、心の余裕も気力も失われてしまいます。
ストレスの向き合い方を見直し、自分の考え方や価値観はもちろん、どんなことにストレスを感じやすいのかを知ることで、視点の切り替えができ、「自分に合ったストレスの付き合い方」を見つけやすくなります。
仕事の不安が続く場合はどうすればいいの?
不安やストレスが長期化することによって、身体に様々な不調が現れるようになります。
そのサインを見逃してしまうと、うつ病や不安障害など仕事や日常生活にまで影響する心の疾患に繋がってしまう事もあります。
ネット・アプリ・SNSなどには、セルフチェックや匿名で相談できるサイトなどやオンラインでカウンセリングを受けることが出来るサイトも増えています。
不安や悩み等ストレスは一人で抱え込まず、周囲の人や誰かに相談するようにしたりカウンセラーへの相談や医療機関の受診をすることも効果的です。
また、疾患や障害のある方も、自分に合った働き方や長く働く為の方法、ストレスケアなど相談や支援が受けられる「就労移行支援」や「職場定着支援」といった福祉支援サービスも紹介されています。
これらを上手く活用することで、不安やストレスの常態化を防ぐことが大切です。
まとめ
現在は、ライフスタイルの多様化や新型コロナウイルスの蔓延などの背景から働き方改革が施行され、働き方の多様化を促進する様々な取り組みが行われるようになってきました。
これによって働き方の選択肢も増え、経済的困難からの解放や副業などでスキルアップを図りキャリアアップを目指す人なども増えています。
働き方の多様化が進むことで大きなメリットもありますが、その一方で管理職の負担増加、在宅勤務におけるセルフマネージメント能力などや個人の実力が求められプレッシャーになったり、仕事とプライベートの切り替えが難しくなっていくでしょう。
その際に不安やストレスに繋がる要素も多く、デメリット部分を無視できません。
多様化に合わせて自分を見つめ直し、「自分に合ったストレスの付き合い方」を積極的に取り入れるなど、ストレスの常態化を防ぐことが重要なストレス対策の鍵となります。