ストレスは現代社会において避けて通れないものとなりました。慢性的なストレスは身体的、心理的な症状を引き起こし、日常生活に支障をきたします。しかし、多くの人々はストレスが限界に達していることに気づかずに過ごしています。
「ストレスがやばい…」「頑張れない…」「もう限界かも」
そう感じている人もいませんか?
日々、真面目に頑張っている人ほどストレスを溜め込んでしまい、限界を迎えてしまいます。
そんな方に向けて、ストレスを軽減する方法、対処法についてまとめましたので、是非ご覧ください。
ストレスが限界超えた時に起きる5つのサインや症状とは?
そもそもストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。
気圧変化などの環境的要因、不安や悩みなどの心理的要因、人間関係や仕事などの社会的要因があります。
まずは、「自分の身体がどういうサインを出しているのか」を知ることが、体調を良くするためにとても大切になってきます。
ストレスサインの種類について、まとめました。
①ストレスの限界サイン「身体」
「なんだか身体が重たいな」など、今までとは違う「身体」への違和感、しんどさを抱えていませんか?
ストレスを抱えている際、「身体」への症状が、一番最初に現れやすくなっています。
「身体」への症状を感じた時、ストレスが溜まっているサインです。「身体」には以下のような症状が現れます。
- 身体がだるい
- 頭痛がする
- 眠れない、または過眠
- 食欲が無い・過食
- 動機がする
- 肩こりや腰痛がする
- 便秘や下痢
- 頭が働かなくなる
- テキパキ動けなくなる
②ストレスの限界サイン「考え方」
ストレスを溜めてしまうと、脳に影響を及ぼし、考え方も変わってしまいます。
ストレスサインを放置したままにしておくと、最悪の場合、自殺念慮になってしまいます。
そうならない為に、少しネガティブになったと感じた時点ですぐに対処が必要です。「考え方」には以下の症状が現れます。
- 仕事に行きたくない
- 学校に行きたくない
- 生きてる意味が分からないと考える
- 何も考えられない
- 自分を責める
- 自分には役に立たないと考える
③ストレスの限界サイン「心・感情」
ストレスが溜まり過ぎると、「心・感情」も変わってしまいます。
もともと元気だった人も情緒不安定になり、ずっと泣き続けるようになったりすることがあります。
以下のような症状を抱えていませんか?当てはまる場合、ストレスを抱え過ぎています。「心・感情」には以下のような症状が現れます。
- 泣くことが増える
- 何をしても楽しくないと感じる
- いなくなりたいと感じる
- イライラする
④ストレスの限界サイン「行動」
今現在、何か行動が変わったことはありませんか?
ストレスによって、行動さえも変わってしまいます。
人と会いたくなくなってしまったり、今までしていた行動をしなくなったりしてしまいます。
少しでも変化があれば、要注意です。「行動」には以下のような症状が挙げられます。
- 会話が減る
- 部屋に引きこもるようになる
- 睡眠リズムが崩れる
- 生活リズムが崩れる
- 普段怒らないことで怒るようになる
⑤ストレスの限界サイン「表情」
ストレスが溜まってしまうと、「表情」すらも変わってしまいます。
一人でいる際、どのような表情をしているか気にしてみてください。
また、一人でいる際は無表情なのに、人前では周りに気を遣ってニコニコしてしまっている方もいます。他人よりも、まずは自分を大事にしてあげてください。
「表情」には以下のような症状が現れます。
- 笑うことが減る
- 視線が一点ばかり見るようになる
- 無表情になる
- 笑顔が引きつっている
特徴はまだまだたくさんありますし、個人差もあるので、当てはまっていない場合でも、ストレスが限界を迎えている可能性は十分にあります。
人間関係のストレスについて詳しく知りたい方はこちらから!
ストレス限界の前兆とは?それってイライラのサイン?
いち早く気づいてあげるには、普段からよく観察しておくことが必要です。
気づくために見ておきたいことについて4つにまとめました。
①表情
・よく笑っていたのに笑わなくなった
・無表情になった
・笑顔が引きつっている
・イライラが顔に出る
・涙がこぼれてくる
暗い表情が増えたり、無理をしているなと感じた場合ストレスをかかえてしまっているかもしれません。
②動きが変わった
・歩くのが遅くなった
・準備に時間がかかるようになった
・掃除をせず部屋が汚くなった
・身だしなみをきちんと整えなくなった
ストレスを抱えると動きも変わってしまいます。
③言葉
・ネガティブな発言が増えた
・愚痴が増えた
・他人にイライラをぶつけるようになった
「 仕事辞めたい 」「 疲れた 」「 もう無理 」など、
気づいていない間に、今まで発しなかった言葉を発していることがあります。
④体調
・頭痛を感じるようになった
・微熱が続いている
・吐き気がする
・めまいがする
そういった、一見ストレスと関係なさそうな体調不良も、実はストレスが原因の可能性があります。
内科に行って検査したけど異常なし、原因不明で心療内科などに行ってみると、実はストレスだったという事例もあります。
心と体は密接に繋がっています。ストレスがたまっていると何かしら症状が現れます。ストレスで起こる体の異変をよく観察し、注意してみてください。
ストレス限界かどうかをチェック!
チェック項目を用意したので、一緒にチェックしてみましょう。
チェックの結果はどうでしたでしょうか?
2つ以上当てはまる場合、ストレスによって限界に近い、またはもう限界に達している状態にあります。
これからストレス解消法、対処法についてお伝えしていきます。
ストレスが限界になって倒れる前にやっておきたいストレス解消法
ストレスが限界になる前にストレスを溜めない方法や、どうすれば良いのかを確認する事が重要です。
そこで、やっておいた方が良いストレス解消法を、5つご紹介します。
- 頑張りすぎない
- 自律神経を整える
- 健康的な生活をする
- 気分転換になることをする
- 上司や友人に相談する
頑張りすぎない
ストレスを抱えているということは、上手くストレスを吐き出せずにいるということです。そのため、これ以上頑張ってしまうと、余計ストレスが溜まってしまいます。
限界を迎える前に、いつも頑張っている自分に優しくしてあげましょう。
仕事や家事など、頑張っていることに気づいてない方も非常に多いです。
自分が今までどれだけ頑張ってきたのか、どれだけ行動してきたのか振り返ってみると、「常に頑張っていた」ということに気づくかもしれません。
自律神経を整える
自律神経には2種類あり、「交感神経」と「副交感神経」です。
「交感神経」とは、興奮モードの状態。
「副交感神経」とは、リラックスモードの状態。
本来、この「交感神経」と「副交感神経」がバランスよくある状態が理想的ですが、慢性的にストレスを抱えていると、「交感神経」が優位な状態にあり、頭痛・動悸・腹痛など身体の不調が起こりやすくなります。
そのため、「自律神経を整える音楽を聴いてみる」「部屋を暗くしてアロマを焚いてみる」などリラックスできるもので癒やしてあげましょう。
健康的な生活をする
現在、健康的な生活はできているでしょうか?
・朝起きてカーテンを開け、朝日を浴びる
・一日一回は外出する
・夜更かししない
・食生活に気をつける
体調によって難しいこともあるかもしれません。
ですが、一日も日光を浴びない生活をしてしまうと精神の安定などに影響する「セロトニン」が生成されず、セロトニン不足でうつ症状やストレスを高めてしまいます。
コンビニに行って帰るだけでもいいのです。一日家に引きこもっているのとでは全く違います。
血行を良くすること、食事でタンパク質やビタミンを摂取することも、体調の安定に関わってきます。無理はせず、自分にできる範囲で、是非試してみてください。
もし実行した場合、頑張った自分を褒めてあげましょう。
気分転換になることをする
「友達とカラオケに行く」「海に泳ぎに行く」「旅行に行く」など、なんでも良いです。
自分がやりたいことで、気分が晴れること、楽になることがたくさんあります。
もし、外出や人と会うのがしんどい場合は、ゲームやテレビをみる、YouTube を見るなどたくさんあります。罪悪感は必要ありません。
やりたいことは我慢せずに、毎日頑張っている自分にご褒美を与えてあげましょう。
上司や友人に相談する
自分が今、何でストレスを抱えているのか、今後どうしたら自分の悩みを軽減できるのかを相談してみることで、ストレスの原因を減らすことができるかもしれません。
会社の仕事内容によってストレスを抱えている場合は、職場の上司に仕事内容を相談することで、仕事量を減らしてもらう、仕事内容の変更という方法が挙げられます。
相談した結果ストレスの要因を一つ減らせたことは大きな自信とメンタルの安定に繋がります。
自分が声を上げることで、悩んでいたことが解決することもあります。
その他イライラについて気になる方はこちらの記事を読むことをオススメします。
ストレスの限界を超えてしまったら…どうすればいい?
限界を超えてしまうこともあります。でも大丈夫です。
ストレスの限界を迎えてしまった場合の対処法は、次の5つを試してみてください。
- 十分な休養をとる
- 好きなことをやる
- 信頼できる人に話を聞いてもらう
- 自分を責めない
- 精神科・心療内科への受診
十分な休養をとる
ストレスを抱えている状態で今必要なことは、すぐにでも休むことです。
「休むことに罪悪感」「会社が厳しいから出勤しないといけない」と思ってしまうことも十分分かります。責任感が強く、一生懸命頑張っていることはとても素敵なことです。ですが、そのストレスの要因を頑張って続けた場合、もっとストレスを抱えてしまい、症状がひどくなってしまいます。頑張れない時は、頑張らなくて良いのです。
好きなことをやる
絵を描く、ゲームをするなど、自分が好きなことをしてみるのがオススメです。
あなたが多くのストレスを抱えているのは、今まで頑張っているからです。
「ゲームをしてだらだら過ごす」「食べたいものを食べる」「寝たいから寝る」そんなことでいいのです。これこそが、体調を良くすることにとても大切なことなのです。
信頼できる人に話を聞いてもらう
ストレスが限界を迎えてしまうと、一人で抱え込んでしまった場合、どんどんしんどくなってしまいます。
そんな時、周りの人からの助けがとても重要になってきます。「気を遣わなくても良い人」「否定せずにただ自分の話を聞いてくれる人」「自分のことを親身に考えてくれる人」がいる場合、その人に相談してみてください。
また周りに相談する人がいない場合、オンラインカウンセリング「Kimochi」もおすすめです。
Kimochiでは、オンラインで経験豊富の信頼できる臨床心理士や公認心理師がカウンセラーとして登録しています。
自分に合ったカウンセラーと一緒に悩みの第一歩を踏み出しませんか?
自分を責めない
ストレスを抱えてしまって、すでにうつ病などを発症している場合、どうしてもネガティブになり自分を責めてしまいます。
「自分は頑張っている」「こんなことをしてきたんだ」など、今までの自分を認めて、労ってあげてください。罪悪感を抱える必要はありません。「どうしても自分で褒めるなんてできない」という方は、本やYouTubeで第三者からの言葉をもらうことがオススメです。
精神科・心療内科への受診
ストレスの限界を迎えている際は、やはり医療機関の受診をオススメします。
精神科・心療内科と言うと近寄りがたいかもしれませんが、行ってみると、そんなことはないというのが分かると思います。
受診するといっても、精神科と心療内科どちらに通えばいいか分からない方もいます。簡単に解説します。
精神科とは、心の病気そのものの治療を行います。
(例)イライラ・落ち込み・不安感が強い・うつ病など
心療内科とは、ストレスなどの心理的要因から身体症状があらわれる、「心身症」の治療を主としています。
(例)頭痛・動悸・吐き気・腹痛など
専門分野が違うだけで、どちらを受診しても問題ありません。自分の症状が、より当てはまっている科を受診してみてください。
病院を受診する目安は、「以前と比べて何か変わってしまった」「日常生活に支障が出ている」かどうかです。
「このぐらいの症状で受診しても良いのか?」と考えてしまうかもしれませんが、全く問題ありません。現在辛さを抱えている場合、受診することがオススメです。
まとめ
真面目で責任感の強い人ほど、「このくらい大丈夫」「周りのみんなが頑張っているから自分も頑張らないと」「まだ動ける」と思って無理してしまいます。
頑張り続け、日々ストレスが積み重なることはとても危険です。
このまま放っておくと、身体や考え方にとても悪影響を及ぼすものになってしまいます。
自分の中の小さなサインは見逃さず、大事にしてあげてください。
限界を少しでも感じたら、以下の5つのことををオススメします。
- 十分な休養をとる
- 好きなことをやる
- 信頼できる人に話を聞いてもらう
- 自分を責めない
- 精神科・心療内科への受診
いかがでしたでしょうか?
もし、参考になりましたら、是非お試しください。
どうか一人で抱え込まないよう、Kimochiの心の専門家や医療機関など、周りを頼ってみてください。