ストレスと最も関連しているものと言っても過言ではない、人間関係。
悩みを抱え込みやすい人や、周りに気を使い過ぎてしまう人であれば余計にストレスが溜まりやすいのではないでしょうか。
メンタルを健康に保つ為にも、ストレスはできれば溜めたくないもの…。
そこで今回は、人間関係が原因で発生するストレスと対処法について紹介していきます。
人間関係でストレスが溜まりやすい人の特徴
人間関係のストレスは非常に厄介で、自分1人で解消できないものが多いです。
ストレスを感じてしまうと、どうしても相手の嫌なところが頭の中を占めてしまいます。
もちろん相手に原因がある場合も多いですが、自分に原因がある可能性も忘れてはいけません。
そこで、人間関係によるストレスを溜めやすい人に共通している特徴を最初に確認しましょう。
主に以下の特徴があると、ストレスが溜まりやすい可能性があります。
- コミュニケーションを取るのが得意ではない
- 感情的になりやすい
- 自分の意見を伝えることができない
- 自分から人間関係を壊す場合がある
- 常に人と距離を取るようにしている
- 自分に自信がない
- 人に指示を出したりできない
これらの特徴に当てはまる場合は、人間関係のストレスが溜まりやすいかもしれません。
そのため、ストレス対策として自分自身の特性や性格を見つめ直してみましょう。
人間関係によるストレスが溜まりやすい環境
ストレスの原因として最も多く、最も厄介な人間関係。
自身に潜んでいるストレスの原因につれて触れましたが、当然自身の性格と関連しない環境などが原因になる場合もあります。
では、どのような環境の人間関係でストレスが溜まるのでしょうか。
以下の3つが主なストレスが溜まる環境と考えられるでしょう。
- 職場
- 学校
- 家庭
では、それぞれについて触れていきましょう。
職場でのストレス
ほとんどの人にとって、生きていく上で最も長い時間を費やすのは職場(仕事場)です。
仕事は生活の中でも重要な位置になり、職場の環境によって大きく働き方や居心地が変わってしまいます。
居心地の良い人間関係であれば有意義な時間として仕事ができますが、逆の場合だとどうでしょうか。
だんだん仕事に行くのが嫌になり、ストレスを溜める為に仕事に行くようになってしまう場合もあります。
職場での厄介な人間関係の特徴といえば主に、以下のものが挙げられます。
職場で悩んでいる方には、当てはまるのでは無いでしょうか?
- 高圧的な上司や同僚がいる
- いじめを受けている
- 職場内にできているコミュニティに馴染めない
- 就業時間や賃金などへの不満が言えないでいる
- 職場恋愛や不倫によるもの
どれか一つでも当てはまる職場であれば、人間関係によるストレスの原因が潜んでいる可能性がとても高いと言えるでしょう。
学校でのストレス
人間関係を学ぶ場所でもあるゆえに、人間関係のストレスやトラブルも非常に多く発生します。
学校に関連する人間関係のストレスといえば、主に以下の原因が挙げられます。
- クラスや部活などの友人関係
- 恋愛関係
- 教師との相性
- 進路や就活の悩みを相談できない
多くの同世代がいる環境なので、些細なきっかけで友人関係に亀裂が入り、いじめなどに発展する場合が多々あります。
友人関係のもつれからそのまま恋愛関係に繋がっていく場合もあります。
片思いなどといった個人的な悩みはもちろん、友人の恋人や片思い相手と同じ人との恋愛になってしまうと余計に拗れてしまい、友人関係も危うくなるというシチュエーションもあるかもしれません。
他にも教師と相性が悪く、進路の悩みを相談できずに抱え込んでしまい、学校へ行くのが嫌になる場合もあるかもしれません。
あまり考えたくはないですが、教師が生徒を追い込んでしまうケースも0ではないのです。
家庭でのストレス
職場や学校でのストレスを癒せるのは家庭での時間ですが、家庭環境がストレスになってしまう場合も少なくありません。
夫婦間がうまくいっていないことへのストレスや、思うようにいかない育児など様々なストレスの原因があります。
家庭でのストレスは、主に以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 夫婦間がうまくいかない
- 親とうまくいかない
- 育児などの悩み
- 嫁姑問題
- 子供の反抗期
自身が原因になる人間関係のストレス
人間関係のストレスと聞くと、どうしても他人から「受ける」ものという印象になりがちです。
自身の考えや環境による人間関係のストレスもあるので、ここで紹介しておきましょう。
自分自身がきっかけになるストレスなので、ネガティブな感情によって発生しますが、主な原因になるのは「期待」です。
期待といっても色々あり、例えば自分に対する期待を始め、他人への期待、他人からの期待など様々な期待があります。
期待は高いに越したことはありませんが、高すぎる期待になってしまうと却って負担です。
自分自身への期待が高すぎると、それがプレッシャーになって押し潰されてしまうことも多いでしょう。
他人への期待を高く持ちすぎてしまい、それに応えてもらえないとイライラしてしまい、相手に対する不信感でストレスを感じます。
反対も同様で、期待を持たれすぎてしまうことがストレスとなり、相手との関係が悪化してしまいます。
在宅ワークにもストレスの原因が潜んでいる?
最近では在宅での仕事も多くなってきていますが、ここにも人間関係に関連するストレスが潜んでいます。
在宅での仕事は通勤の手間がなく、居心地の良い環境で業務に取り組めるメリットがあります。
しかし、在宅が多くなることで人と会話をすることが減ってしまい、徐々にストレスが溜まっていくことがあるのです。
話し相手がいないことで考えの共有などができず次第にネガティブになっていき、人と会うこと自体が嫌になってきてしまうこともあります。
在宅勤務は新しい働き方として注目され、嫌な上司とも会わずに済むのでメリットが多いと感じますが、少し違った視点での人間関係に支障が出る場合があることを知っておきましょう。
自分が原因となる人間関係のストレスの対処法・予防法を紹介!
ストレスを一度感じてしまうと、なかなか嫌な気持ちから抜けなくなってしまいます。
ましてや人間関係のことになると、自分だけではどうにもならないことも多いです。
ストレスの感じ方は個人差もあり、状況によって全く違うものなので、解決策として「これ」という決まった正解はありません。正解がない反面、対策として実施できることは多くありますので、ここでいくつか紹介しましょう。
人間関係のストレスの対処・予防する為に有効な対策は主に以下の通りです。
- 相手の気持ちを深読みしすぎない
- 「仕事だから」と割り切る
- 自分にも非があるかもしれない意識をする
- 相手の悪いところばかりを見ない
- 親しい友人や家族にこまめに相談
- 趣味や特技に没頭する時間を作る
- 相手と本音で向き合うようにする
- 自分と他人を重ねすぎない
- 悩みは1人で抱え込まない
- コミュニケーションスキルを磨く
- 思い切って上司や教員に環境の改善を訴える
など、今挙げただけでもかなりの対策があります。
これら全てが正解ではなく、場合によっては適さないこともありますので注意してください。
ストレスを感じる前にこれらを実施することで予防にもなりますので、自身の環境に少しでも疑問を感じた際には実践してみても良いかもしれません。
セルフで出来るストレスチェック
怪我や病気と比べると、目に見えないため自覚症状を感じにくい面があるのもストレスの厄介な部分です。
ここでは、セルフで出来るストレスチェックの方法について紹介します。
人間関係に不満を感じ、「ストレスが溜まっているかな」と少しでも感じた場合は、以下の状態と自分の状態を当てはめてみましょう。
-
自分で解決できる、我慢できる
-
職場や学校などへ向かうのに嫌悪感や苦痛を感じる
-
心身ともに限界を感じている
-
心身の限界を超えそう、気分が悪い、体調不良を感じる
-
心身の限界を超えた、体調不良が悪化し病気になってしまう
1から5に進んでいくにつれ症状もどんどん悪化していくので、出来ることなら初期段階で対策を取るようにしましょう。
【人間関係のストレス】まとめ
今回は人間関係によるストレスについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
性格的にストレスが溜まりやすい場合もありますし、環境によって思わぬ人間関係のストレスに遭遇することもあります。
また、自分自身が原因となって人間関係をもつれさせてしまうこともあるかもしれません。
ストレス解消や予防に役立つ情報を事前に仕入れておき、適度な息抜きや気持ちの整理をすることで多少なりとも軽減することができますので、たかがストレスと侮らないようにしっかり向き合っていきたいですね。
人間関係のことだから悩んでも仕方ない、とつい後回しにしてしまう場合もありますが、ストレスを溜めすぎてしまうことで心身ともに疲れてしまうこともあります。
現在も人間関係のストレスに悩んでいる方も非常に多いでしょう。
自身のどのような環境が関連し、どんな原因でどんな症状が出るのかなど、知っておくことで少しでも明るい日々に近づくことができるかもしれませんので、ぜひ今回の内容をご参考くださいますと幸いです。
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