「また子どもにきつく言ってしまった」 「イライラを抑えたいのに、どうしても止まらない」 と、自分を責めていませんか?
子育て中のイライラが原因で、子どもにつらくあたってしまい、寝顔を見ながら落ち込んだ経験のある方は少なくありません。
まずお伝えしたいのは、子育てでイライラするのは、あなたが悪い親だからではないということです。イライラの多くは、疲れや寝不足、ひとりで抱えている負担が積み重なったサインです。大切なのは、イライラをゼロにすることではなく、爆発させない工夫と、抱え込まない仕組みをつくることです。
この記事では、次のことをわかりやすく整理しました。
- 子育てのイライラが抑えられない6つの原因
- イライラしやすい時期(何歳が一番しんどい?)
- その場でイライラを抑える方法と、発散・解消のしかた
- イライラしないための予防法と、旦那(夫)への伝え方
- イライラが止まらないときは何科?子育ての悩みの相談先
イライラを人に話すことも、立派な対処法のひとつです。読みながら、今の自分に合いそうな方法を探してみてくださいね。
「誰かに聞いてほしい」と思ったら、それは無理をしているサインかもしれません。
子育てでイライラするのは当たり前?抑えられない自分を責めないで
子育ては、子どもの機嫌や体調に合わせて動くことが多く、毎日が予定どおりに進みません。特に子どもが小さいうちは、目を離せない時間が長く、心も体も休まる暇がありません。
そんな毎日のなかでイライラするのは、ある意味で当たり前のことです。イライラは「もう余裕がないよ」「休みが必要だよ」と教えてくれる心のサインでもあります。
イライラする自分が嫌になってしまう方もいますが、イライラは子どものことを一生懸命考えているからこそ生まれる感情でもあります。まずは「イライラするのは自分だけじゃない」と知って、責める気持ちを少しゆるめてあげましょう。
子育てのイライラが抑えられない6つの原因

子育てでイライラが止まらなくなる代表的な原因・理由は、次の6つです。
- 子どもが言うことを聞いてくれない
- 自分の時間がない
- 家事・育児や寝不足で疲れがたまっている
- 家族が非協力的・過干渉
- 子どもの将来への不安
- 自分の人生設計への不安
①子どもが言うことを聞いてくれない
子どもが言うことを聞いてくれず、計画どおりに進められないとイライラしてしまいます。子どものためにと思ってやったことを嫌がられると、むなしさも重なりますよね。
予定を決めても、子どもの機嫌や体調しだいで変わってしまうのが子育てです。「そもそも子どもは思いどおりにならない」と考えて、予定を詰め込みすぎないことが、イライラを減らす第一歩です。
②自分の時間がない
子育て中は、子どもの生活リズムに合わせて動くため、自分の時間がほとんどありません。朝起きてから寝かしつけまで子どもと一緒で、トイレやお風呂でさえひとりになれないこともあります。
子どもが寝てから家事を片づけていると、あっという間に夜が更け、ほっとできる時間は一瞬です。こうした「自分を取り戻す時間」がない状態が続くと、イライラがたまりやすくなります。
③家事・育児や寝不足で疲れがたまっている

夜泣きや授乳、早朝からの家事などで、ゆっくり休める時間は限られています。特に寝不足が続くと、普段なら気にならない子どもの行動にも、過敏に反応してしまいやすくなります。
毎日これだけ動いていれば、疲れるのは当然です。イライラが抑えられないとき、実は「心」より先に「体」が限界に近づいていることも多いものです。
④家族が非協力的・過干渉
パートナーが家事や育児に協力してくれない、反対に、祖父母が子育てに口を出しすぎる、といった家族との関係も、イライラの大きな原因になります。
子育てをひとりで背負うことは、心身の負担になるだけでなく、家族関係にも影響します。感情的に責めるのではなく、落ち着いて気持ちを伝え合う場をつくることが大切です。
⑤子どもの将来への不安
子どもがなかなか泣きやまない、寝ない、ほかの子と比べて成長がゆっくりに見える、といったときに、「このままで大丈夫かな」と不安になるのは自然なことです。
不安が強いと、それがイライラという形で表に出てくることがあります。ひとりで抱え込まず、家族や友人など、話しやすい人に話してみましょう。
⑥自分の人生設計への不安
子育てをしていると、仕事やキャリア、お金、やりたいことなど、自分の将来への不安も感じやすくなります。働き方を変えるかどうか、復職するかどうかなど、選択を迫られる場面も増えます。
「自分の人生が止まってしまったような気がする」という焦りも、イライラにつながります。家族と話し合いながら、子育てと両立できる道を一緒に考えていきましょう。
子育てのイライラはいつがピーク?何歳が一番しんどい?

子育てがしんどいと感じやすい時期のひとつは、子どもが1歳〜2歳のころです。自分でやりたい気持ちが強くなる一方で、まだ言葉でうまく伝えられないため、親は手取り足取り世話をしながら、思いどおりにいかない場面に何度も向き合うことになります。
子どもの年齢が上がるにつれて手は離れていきますが、悩みの中身が変わるだけで、イライラが完全になくなるわけではありません。
また、イライラが強くなりやすいのは年齢だけではありません。親の側の体の変化も関係します。たとえば、生理前にイライラしやすくなる人もいます。厚生労働省研究班が監修する「ヘルスケアラボ」では、月経前症候群(PMS)の心の症状として、イライラ感や怒りやすさなどが挙げられています。生理前に毎月つらさが強くなる場合は、婦人科で相談してみましょう。
参考:女性の健康推進室 ヘルスケアラボ「月経前症候群(PMS)」
小学生になってからの悩みや、毎朝の支度・長い休みなど、子どもに優しくできなくなりやすい場面については、子どもにイライラして優しくできないときの対処法で詳しく紹介しています。
子育てのイライラをその場で抑える方法

「今まさにカッとなりそう」というときに使える、イライラを抑える方法を紹介します。どれも完璧にできなくて大丈夫です。ひとつでも試せたら十分です。
子どもの安全を確保してから、その場を離れる
イライラが爆発しそうなときは、まず子どもが安全な状態かを確かめたうえで、少しだけその場を離れましょう。別の部屋に移る、ベランダに出る、トイレにこもる、などでかまいません。
物理的に距離をとるだけで、頭に上った熱が少し下がります。戻ってきたときに、さっきより落ち着いて話せることも多いものです。
ゆっくり息を吐く
イライラしているときは、呼吸が浅く速くなりがちです。鼻から吸って、口から細く長く吐くことを何回かくり返してみましょう。吐く息に意識を向けるだけでも、体の緊張がゆるみやすくなります。
心の中で実況する
「今、私はイライラしている」「牛乳をこぼされて、片づけが増えて焦っている」と、心の中で自分の状態を言葉にしてみましょう。
感情に名前をつけると、自分を少し外側から眺めることができます。イライラに飲み込まれるのではなく、「イライラしている自分に気づいている」状態をつくることが、爆発を防ぐ手助けになります。
言葉は短く、「どうしてほしいか」を伝える
イライラしているときほど、つい長いお説教や、「なんでできないの!」という責める言葉が出てしまいます。
そんなときは、「靴をはこうね」「おもちゃを箱に入れよう」のように、してほしいことを短く伝えるのがおすすめです。言う側も、言われる側も、気持ちが楽になります。
それでもきつく当たってしまったときの、子どもとの関係の立て直し方は、子どもにイライラして優しくできないときの対処法で紹介しています。
子育てのイライラを発散・解消する方法
その場でやり過ごしたイライラも、たまったままだと、また別の場面で噴き出してしまいます。日ごろから少しずつ発散・解消していきましょう。
意識的に休みを取って体調を整える
子育て中に長時間休むのは難しいかもしれませんが、短い時間でも横になるだけで体は休まります。子どものお昼寝や夜の寝かしつけのときに、一緒に目を閉じてしまうのもよい方法です。
家族に頼れないときは、自治体の一時預かりや、地域で子育てを助け合う「ファミリー・サポート・センター」などの子育て支援を使うことも考えてみてください。休むために預けるのは、わがままではありません。
イライラしたことを紙に書き出す
「何に」「どんな場面で」イライラしたのかを、メモやスマホに書き出してみましょう。書くことで気持ちが少し落ち着くうえに、見返したときに「夕方の時間帯に多い」「寝不足の日に多い」など、自分のイライラのパターンが見えてきます。
体を動かす・好きなことをする
子どもと公園で思いきり体を動かす、寝る前にストレッチをする、好きな音楽を聴く、甘いものを食べるなど、気持ちが切り替わることを生活の中に取り入れてみましょう。大きなことでなくても、「自分が好きなことをする時間」があるだけで、心の余裕は変わってきます。
悩み事を第三者に相談する
子育ての悩みを夫婦だけで抱え込まず、第三者に相談することも大切です。抱え込みすぎると、余裕がなくなり、心も体も疲れやすくなります。
身近な友人や家族に話すのもよいですし、話しにくいことは、カウンセラーなどの専門家に相談する方法もあります。Kimochiでは、ひとりで受けるカウンセリングのほか、夫婦や親子など2人で一緒に受けられるペアカウンセリングも行っています。
イライラを話せる場所があるだけで、毎日の気持ちは少し変わります。
子どもが寝たあとの時間に、スマホから相談することもできます。
子育てでイライラしないための予防法

イライラしない方法を知っておくと、爆発する回数を減らすことにつながります。イライラしないためには、自分を否定せず、できたことに目を向けることが大切です。
- 「完璧でなくてもいい」と唱える
- 子育てのイライラは自分や子どもが悪いのではないと知る
- 自分を褒めてあげる
- 子どもの良いところに目を向けてみる
「完璧でなくてもいい」と唱える
一日のスケジュールが予定どおりに進まなくても、「完璧でなくてもいい」と意識するだけで、自分にも子どもにもイライラしにくくなります。
周りの家庭やSNSの投稿と比べると、「全然できていない」と落ち込むかもしれません。けれど、子どもが元気に過ごせていれば十分、と少し肩の力を抜くことも大切です。思いどおりにいかなくてイライラしそうになったら、頭の中で「完璧でなくてもいい」と唱えてみましょう。
子育てのイライラは自分や子どもが悪いのではないと知る
子育てのイライラは、子育てを頑張っているからこそ起きるものです。あなたや子どもが悪いのではありません。
子どものためにいろいろ考えて一生懸命になっているからこそ、思うようにできない自分や家族にイライラしてしまうのではないでしょうか。イライラした自分を責めるのではなく、イライラしにくい環境を整えたり、家族や第三者と話し合ったりしていきましょう。
自分を褒めてあげる

イライラしないためには、ささいなことでも自分を褒める習慣が役立ちます。
たとえば「今日は一度落ち着いてから声をかけられた」「ごはんを作れた」など、できたことに目を向けてみましょう。自分を認められると気持ちに余裕が生まれ、イライラの予防にもつながります。子どもだけでなく、自分自身のことも褒めてあげてくださいね。
自分を大切にするヒントは、自分を大切にするとは?でも紹介しています。
子どもの良いところに目を向けてみる
イライラしていると、子どもの困った行動ばかりが目に入りがちです。そんなときこそ、良いところに目を向けてみましょう。
「マイペース」は「自分のペースを大切にできる」、「こだわりが強い」は「集中力がある」と言いかえることもできます。良いところを見つけて褒めると、イライラが減るだけでなく、子どもとの関係もよくなっていきます。
旦那(夫)にイライラするときの伝え方
子育て中は、子どもだけでなく、旦那(夫)にイライラすることも少なくありません。よく挙がるのは、次のような不満です。
- 自分のことしか考えていない
- 家事や育児を「手伝う」感覚で、自分ごとになっていない
- 子どもの機嫌がいいときだけ関わる
- 疲れていることに気づいてくれない
- カッとなっている最中は話さず、一度距離を置いて落ち着いてから話す
- 「あなたは何もしない」ではなく「私は今、寝不足で限界に近い」と、自分の状態を主語にして伝える
- 「お風呂に入れてほしい」「土曜の午前は一人で出かけたい」など、してほしいことを具体的に頼む
- やってくれたことには「ありがとう」を伝える
家事や育児の分担を書き出して見える化すると、話し合いがしやすくなります。夫へのイライラについては、夫にイライラして限界!ストレスの正体と心を楽にする対処法も参考にしてみてください。
イライラが止まらない・限界のときは何科に相談?
いろいろ試してもイライラが止まらない、気持ちが限界に近いと感じるときは、ひとりで頑張り続けないでください。眠れない、自分を責める気持ちが止まらないといったときも、限界まで我慢する必要はありません。
子育てそのものがつらい、疲れたと感じるときは、「子育てがつらいと感じる理由と心を軽くする対処法」も参考にしてください。
心療内科・精神科や婦人科
気分の落ち込みが続くなど生活に支障が出ているときは心療内科や精神科、生理前にイライラが強くなるときは婦人科への相談も考えてください。
薬や漢方を使いたいときは
イライラを抑えるために薬や漢方を使いたいと考える方もいるかもしれません。ただし、体質や授乳中かどうかなどによって、合うもの・使えるものは変わります。自己判断で始めず、医師や薬剤師に相談してから使うようにしましょう。
精神的なストレスの限界のサインについては、精神的ストレスが限界を超えるサインとは?も参考にしてください。
「病院に行くほどかはわからないけれど、誰かに話したい」というときは、次の章で紹介する相談先を頼ってみてください。
子育てのイライラを相談できる場所
子育ての悩みは、誰かに話すことで、解決の糸口が見つかることがあります。家族や友人に話しにくいことは、専門家を頼ってみてください。
子育て以外のストレスも重なっているときは、ストレスの相談はどこにするべき?適切な相談先と解決のヒントも参考にしてみてください。
オンラインカウンセリング「Kimochi」
オンラインカウンセリング「Kimochi」は、カウンセラー全員が公認心理師(心理職で唯一の国家資格)です。ひとりで受けるカウンセリングのほか、夫婦や親子で一緒に受けられるペアカウンセリングもあり、子育ての悩みも相談できます。
料金はどのカウンセラーを選んでも一律で、月1回30分の「ととのいプラン」が初月3,278円(税込)※から始められます。
※初月30%OFFは、初めてご利用の方が対象です。ととのいプラン(月1回30分)の最低登録期間は4ヶ月です。
顔出し不要・匿名で、スマホから自宅で相談できるので、子どもが寝たあとの時間にも利用しやすい方法です。相性が合わなければ、何度でもカウンセラーを変更できます。子育てのイライラをカウンセリングで相談するメリットは、子育てのイライラはカウンセリングで相談できる?で詳しく紹介しています。
子育て支援センター
子育て支援センターは、乳幼児のいる親子が気軽に集まって交流したり、育児の相談をしたり、地域の子育て情報を得たりできる場所です。
親子で遊べるスペースのほか、子育て講座や育児相談を行っているところもあります。家にこもりがちで息がつまるときの気分転換にもなります。
子どもに手をあげてしまいそうで怖いときは、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」でも相談できます。
自分に合ったカウンセラーに、子育て中に感じるイライラや悩みを話してみませんか。
顔出し不要・匿名で使えるので、はじめてでも気軽に試せます。
よくある質問
子育て中のイライラについて、多くの親が抱く疑問にお答えします。
Q. 子育てでイライラするのは当たり前ですか?
多くの親が経験することです。疲れや寝不足、自分の時間のなさが重なれば、誰でもイライラしやすくなります。イライラすること自体を責めるより、爆発させない工夫と、休める環境づくりに目を向けてみてください。
Q. 子育てのイライラが止まらないのは病気ですか?
イライラだけで病気かどうかは判断できません。疲れや寝不足が重なると、誰でもイライラしやすくなります。つらさが続くときは、ひとりで抱えこまずに誰かに話してみてください。
Q. イライラして子どもに怒鳴ってしまったら、どうすればいいですか?
気持ちが静まったら、「怒鳴ってしまってごめんね。ママ(パパ)も疲れていたんだ」と、短く素直に伝えましょう。そのうえで、次に同じ場面になったらどうするかを1つだけ決めておくと、くり返しを減らしやすくなります。詳しくは子どもにイライラして優しくできないときの対処法を読んでみてください。
Q. イライラする自分が嫌です。どう考えればいいですか?
イライラは、子どものことを真剣に考えているからこそ生まれる感情でもあります。自分を責めるほど余裕はなくなり、さらにイライラしやすくなります。できたことを1つ数えて、自分を認めることから始めてみてください。
Q. 子育てのイライラを発散する方法はありますか?
短い時間でも休む、イライラを紙に書き出す、体を動かす、好きなことをする時間をつくる、誰かに話すなどの方法があります。自分に合うものを、無理のない範囲で取り入れてみてください。
Q. 子育ての悩みはどこに相談すればいいですか?
身近な家族や友人に話すほか、気持ちを整理したいときはカウンセリングも選択肢です。Kimochiなら、公認心理師に顔出し不要・匿名で相談でき、夫婦で一緒に受けるペアカウンセリングもあります。地域の子育て支援センターで、ほかの親と話すのも気分転換になります。
ここまで読んで、「少し誰かに話してみたい」と思えたなら、それが相談のタイミングです。
まとめ
ここまで、子育てのイライラが抑えられない原因と、その場でできる抑え方、予防法、相談先を紹介しました。
- 子育てでイライラするのは当たり前。疲れや余裕のなさのサインと受け止める
- 原因は、子どもが思いどおりにならない、自分の時間がない、寝不足、家族の協力不足、将来への不安など
- その場では、安全を確保して離れる・息を吐く・気持ちを言葉にする・短く伝える
- 日ごろから休む・書き出す・体を動かす・人に話すことで、イライラを発散・解消する
- 止まらない・限界のときは、ひとりで抱えこまずに、カウンセリングなどで早めに話してみる
子育てのイライラが抑えられないときは、ひとりで抱え込まず、相談することも子育ての一部だと考えてみてください。
イライラして爆発してしまう前に、気持ちを整える場所を持っておくことは、あなた自身と子どもを守ることにつながります。
がんばっているあなたにこそ、ほっと話せる時間を。
Kimochiは、子育ての合間にスマホから相談できるオンラインカウンセリングです。
※Kimochiはオンラインカウンセリングサービスであり、医療行為・診断・診療は行いません。通院中の方は、主治医の許可を得たうえでご利用ください。
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