日々の生活の中で、心が疲れてしまうことは誰にでもあります。仕事や人間関係、将来への不安など、目に見えないストレスは、知らず知らずのうちに心と体に影響を与えます。
「心理カウンセリングを受けてみたいけれど、オンラインでも大丈夫?」
「誰が話を聞いてくれるの?病院とは何が違うの?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないかと思います。
結論からお伝えすると、心理カウンセリングはオンラインでも受けられます。ビデオ通話やチャットを使えば、自宅にいながら心の専門家に相談できます。
この記事では、オンラインで心理カウンセリングを受ける前に知っておきたい、次のことをまとめました。
- 心理カウンセリングとは何をするものか
- 担当する専門家の資格(公認心理師・臨床心理士)
- 心療内科・精神科との違いと、相談先を選ぶ目安
- オンラインで相談できる悩みの例と、効果についての研究
- 心理検査やAIの相談アプリとの違い、日常でできるセルフケア
心理カウンセリングはオンラインでも受けられる
まずは、心理カウンセリングがどんなものか、オンラインではどのように受けるのかを整理しておきましょう。
心理カウンセリングとは
心理カウンセリングとは、心理の専門家が相談する人の話をじっくり聴き、気持ちの整理や自己理解を手伝いながら、悩みとの向き合い方を一緒に探していくものです。
心理職の国家資格を定めた公認心理師法では、公認心理師の仕事として、次の4つが挙げられています。
- 心理に関する支援が必要な人の心の状態を観察し、分析すること
- 本人の相談に応じ、助言や指導などの援助を行うこと
- 家族など、本人の関係者の相談に応じ、援助を行うこと
- 心の健康についての知識を広めるための教育や情報提供を行うこと
心理カウンセリングは、深刻な悩みを抱えた人だけのものではありません。日常のモヤモヤを整理したい、自分の気持ちをもっと知りたいといった理由で利用する方もたくさんいます。
オンラインで受ける方法
オンラインの心理カウンセリングでは、主に次のような方法で相談します。
- ビデオ通話:画面越しに顔を見ながら話す。対面にもっとも近い
- チャット:文字でやり取りする。声を出しにくい環境でも使いやすい
- 音声通話:顔を映さず、声だけで話す
- メール:時間をかけて文章を書き、返信をもらう
どの方法を選べるかはサービスによって違います。相談方法ごとの特徴や、自分に合った受け方の選び方は、オンラインカウンセリングのおすすめの受け方で詳しく紹介しています。
対面と変わらないこと、違うこと
画面越しであっても、専門家があなたの話に耳を傾け、安心して話せる場をつくるという心理カウンセリングの本質は変わりません。慣れた自宅から話せる分、緊張がやわらぎ、自然に気持ちを話しやすくなる方もいます。
一方で、表情や雰囲気が伝わりにくい、通信が途切れることがある、緊急時にその場で対応してもらえないといった違いもあります。気をつけたい点と対策は、オンラインカウンセリングのデメリットと注意点にまとめています。
オンラインの心理カウンセリングを担う専門家と資格
心理カウンセリングを受けるとき、とても大切なのが「誰が話を聞くのか」です。主な資格と、その違いを知っておきましょう。
公認心理師(心理職で唯一の国家資格)
公認心理師は、公認心理師法にもとづく、心理職で唯一の国家資格です。登録を受けた人だけが「公認心理師」と名乗ることができ、資格のない人がこの名称を使うことは法律で禁止されています。
参考:厚生労働省「公認心理師」
公認心理師には、法律で次のような義務も定められています。
- 秘密保持義務:正当な理由なく、仕事で知った人の秘密を漏らしてはならない(資格を失った後も同じ)
- 主治医との連携:相談する人に主治の医師がいる場合は、その指示を受けなければならない
話した内容が守られることが法律で決められているのは、安心して相談するうえで大きなポイントです。
臨床心理士
臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が試験を行い、認定する資格です。1988年に認定が始まり、協会によると、2026年4月1日現在で44,289名が認定されています。資格を取ったあとも学び続けることが求められ、5年ごとの資格更新制度が設けられています。
参考:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士とは」
公認心理師と臨床心理士の両方の資格を持つ専門家も多くいます。2つの資格の違いは、公認心理師と臨床心理士の違いとは?で詳しく紹介しています。
資格のない「心理カウンセラー」もいる
「心理カウンセラー」「カウンセラー」という呼び名には、法律上の決まりがありません。民間の講座を修了した人や、資格を持たない人でも名乗ることができます。
オンラインで相談先を選ぶときは、プロフィールで資格や経歴を確かめましょう。公認心理師や臨床心理士の資格があるかどうかが、一つの目安になります。国家資格と民間資格の違いや主な資格の種類は、「カウンセリングの資格の種類と違い」で詳しく紹介しています。
「専門家に話を聞いてもらいたい」と感じたら、資格のある相談相手を選ぶことから始めましょう。
Kimochiのカウンセラーは、全員が国家資格の公認心理師です。
心理カウンセリングと心療内科・精神科の違い
「心理カウンセリングと、心療内科や精神科は何が違うの?」と迷う方も多いでしょう。目的と、担当する人が違います。
医療機関は診断と治療、カウンセリングは気持ちの整理
心療内科や精神科は医療機関です。医師が診察をして病気かどうかを判断し、必要に応じて薬の処方などの治療を行います。休職などに必要な診断書を書けるのも医師です。
民間の心理カウンセリングでは、診断や薬の処方は行いません。話をしながら、気持ちを整理したり、考え方のくせに気づいたり、悩みへの向き合い方を一緒に考えたりするのが役割です。
医療機関で受けるカウンセリングもある
精神科や心療内科の中には、医師の診察とあわせて、公認心理師などがカウンセリングを行うところもあります。医師の治療の一環として行われる場合は、条件を満たせば健康保険が使えることがあります。
一方、病院やクリニック以外で受ける心理カウンセリングは、オンラインも含めて健康保険の対象外です。保険が使える条件は、カウンセリングが保険適用になる条件の記事で詳しく解説しています。医療機関でのカウンセリングについては、精神科カウンセリングとは?も参考になります。
心理カウンセリングが役に立つとき
「病気かどうかは分からないけれど、悩みを誰かに聞いてほしい」「自分の気持ちを整理したい」というときは、心理カウンセリングが役に立ちます。たとえば、職場の人間関係で同じことに悩み続けている、家族には心配をかけたくなくて話せない、といったときです。話しながら、自分が何に疲れているのかを少しずつ言葉にしていけます。通院中の方は、主治医の許可を得たうえで、通院とあわせてカウンセリングを利用することもできます。
2つの違いは、オンラインカウンセリングと心療内科の違いとは?でも紹介しています。
オンラインの心理カウンセリングで相談できる悩み
心理カウンセリングでは、さまざまな悩みを相談できます。ここでは、よくある相談内容の例を紹介します。
仕事・職場の悩み
上司や同僚との関係、仕事のプレッシャー、働き方やキャリアの迷いなどです。「上司とのやり取りのたびに落ち込んでしまう」といった、毎日の小さなつらさも相談できます。
恋愛・夫婦・家族の悩み
恋人とのすれ違い、夫婦の会話のなさ、親やきょうだいとの関係などです。一人で相談するほか、パートナーや家族と一緒に受けるカウンセリングを選べるサービスもあります。
子育て・産後の悩み
子どもにイライラしてしまう、産後に気持ちが不安定になる、育児と仕事の両立がつらいといった悩みです。家を空けにくい時期でも、オンラインなら子どもが寝た後などに相談しやすくなります。
自分の性格や生きづらさ、愛着の悩み
「人に頼れない」「相手の顔色ばかり気にしてしまう」など、自分の性格や対人関係のくせについての悩みも相談できます。子どもの頃の家族との関係や、愛着(安心できる人とのつながり)にまつわる気持ちを、時間をかけて整理していく方もいます。
ADHD・ASDなど発達障害の特性による困りごと
ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)など、発達障害の特性によって、仕事のミスや人間関係で困っているという相談もあります。カウンセリングでは、困りごとへの工夫や、つらい気持ちの整理を一緒に考えます。
ただし、発達障害かどうかの診断は医師が行うものです。カウンセリングでは、診断の有無にかかわらず、毎日の困りごとやつらさを言葉にして整理していきます。
女性も男性も相談できる
心理カウンセリングは、性別や年齢に関係なく利用できます。「男性が弱音を吐くのは恥ずかしい」と感じて相談をためらう方もいますが、オンラインなら人目を気にせず話せます。話しやすさを考えて、カウンセラーの性別を選べるサービスもあります。
辛い気持ちを、一人で抱え込む必要はありません。
「こんなことを相談していいのかな」と迷うような悩みでも大丈夫です。
Kimochiなら、ビデオ・チャット・ペアから相談方法を選べて、顔出し不要・匿名で利用できます。
オンラインの心理カウンセリングに効果はある?
「画面越しで、本当に効果があるの?」と感じる方もいるかもしれません。研究ではどのようなことが分かっているのでしょうか。
ビデオと対面の効果を比べた研究
海外では、ビデオ通話で行う心理療法と、対面の心理療法の効果を比べた研究が数多く行われています。それらをまとめて分析した2021年の論文(メタ分析)では、ビデオで行う心理療法でも相談前後で大きな改善が見られ、その効果は対面とほとんど差がなかったと報告されています。特に、不安やうつ、PTSDを対象にした認知行動療法で、はっきりした効果が示されました。
参考:Fernandez E, et al. Live psychotherapy by video versus in-person: A meta-analysis of efficacy and its relationship to types and targets of treatment. Clinical Psychology & Psychotherapy. 2021
ただし、これは主に医療や研究の場で専門家が行った心理療法の結果です。民間のオンラインカウンセリングすべてに同じ効果があると言い切れるものではなく、感じ方には個人差があります。
効果を感じやすくするために
心理カウンセリングの効果を感じやすくするには、次のことを意識してみましょう。
- 「何を話したいか」「どうなりたいか」を、ざっくりでいいので考えておく
- 1回で判断せず、何回か続けてみる
- 感じたことや、話しにくいと感じたことも正直に伝える
- 話しにくさが続くときは、カウンセラーを変えることも考える
どのくらいの頻度で受けるとよいかは、カウンセリングの頻度・回数の目安は?を参考にしてみてください。
心理検査やAIの相談アプリとの違い
「心理カウンセリング」と似た言葉に、心理検査や心理テスト、AIの相談アプリがあります。違いを知っておくと、目的に合った相談先を選びやすくなります。
心理検査・心理テストとの違い
心理検査は、性格の傾向や知能、心の状態などを、決められた方法で調べるものです。医療機関などで、医師の診断や支援の方針を考えるための材料として行われることが多くあります。
心理カウンセリングは、検査で結果を出すことよりも、対話を通して気持ちを整理していくことが中心です。診断のための心理検査を受けたい場合は、医療機関に相談しましょう。なお、雑誌やWebにある手軽な心理テストは、自分を振り返るきっかけにはなりますが、診断の代わりにはなりません。
AIの相談アプリとの違い
最近は、AIが話し相手になってくれる相談アプリも増えています。いつでも気軽に気持ちを書き出せるのは良いところで、頭の中を整理するきっかけとして役立つこともあります。
一方で、AIは人間の専門家ではありません。AIの返事は、もっともらしく見えても、あなたの状況に合っていなかったり、事実と違っていたりすることがあります。公認心理師のような法律上の秘密保持義務はなく、危険な状態のときにその場で人の助けにつなぐことも限られます。アプリで気持ちを書き出しながら、深い悩みや続くつらさは専門家に相談するなど、使い分けるのがおすすめです。
心理カウンセリングをオンラインで始める流れ
心理カウンセリングを受けたいと思ったら、おおまかに次の流れで始めます。
- 1. サービスを選んで登録する:資格、相談方法、料金の仕組みを確認する
- 2. カウンセラーを選ぶ:プロフィールの資格や得意分野を見る。紹介してもらえるサービスもある
- 3. 予約する:都合のよい日時を選び、キャンセルのルールも確認する
- 4. カウンセリングを受ける:静かな場所で、ビデオやチャットで話す
初回は緊張するものですが、うまく話そうとしなくて大丈夫です。相談したいことを簡単にメモしておくと、言いたいことを伝えやすくなります。静かな場所と安定した通信環境を用意し、イヤホンを使うと、より集中して話せます。
カウンセリング全体の進み方は、カウンセリングの流れを3つのフェーズで解説でも紹介しています。
カウンセリングと一緒に続けたいセルフケア
心理カウンセリングだけでなく、日常でできるセルフケアを組み合わせると、心の健康を保ちやすくなります。
睡眠・食事・運動の基本を整える
規則正しい生活リズム、バランスのよい食事、軽い運動は、心と体の安定を支える土台です。朝の光を浴びながら散歩をする、寝る前にストレッチをするなど、無理のない範囲で取り入れてみましょう。
気持ちを言葉や日記にする
日記やメモに気持ちを書き出すと、頭の中のモヤモヤを整理しやすくなります。書いたものは、カウンセリングで話す内容を考えるときの手がかりにもなります。
信頼できる人とのつながりを持つ
家族や友人など、安心して話せる人との時間は、孤独感をやわらげ、心の支えになります。カウンセリングとあわせて、身近なつながりも大切にしていきましょう。
心が辛いときの対処法は、こちらの記事でも紹介しています。
メンタルヘルスの基本を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
公認心理師に相談できる「Kimochi」
「Kimochi(キモチ)」は、オンラインで心理カウンセリングを受けられるサービスです。
- カウンセラーは全員が公認心理師(心理職で唯一の国家資格)
- 相性が合わなければ、何度でもカウンセラーを変更できる。カウンセラーによる料金の差もない
- ビデオ・チャット・ペア(2人で受けるカウンセリング)から相談方法を選べる
- 顔出し不要・匿名で利用でき、スマホで土日祝や平日の夜も相談できる
- 登録から最短3時間で相談でき、月1回のプランのほか回数を増やせるプランやチャットのプランも選べる
料金は月額制で、月1回30分の「ととのいプラン」なら初月3,278円(税込)※から始められます。
※初月30%OFFは、初めてご利用の方が対象です。ととのいプラン(月1回30分)の最低登録期間は4ヶ月です。
Kimochiは医療機関ではないため、診断や薬の処方、診断書の発行は行っていません。通院中の方は、主治医と相談しながら、気持ちを整理する場として使っていただけます。
心理カウンセリングを受けてみたいと思ったら、まずは気軽に話してみることから始めてみませんか。
話すことがまとまっていなくても大丈夫です。
「死にたい」と感じるほどつらいときは、予約を待たずに #いのちSOS(0120-061-338)へ。
よくある質問
オンラインの心理カウンセリングについて、よく寄せられる質問にお答えします。
Q. 心理カウンセリングでは何をするのですか?
心理の専門家が話をじっくり聴き、気持ちの整理や、考え方・行動のくせへの気づきを手伝います。アドバイスをもらうだけでなく、あなた自身が納得できる向き合い方を一緒に見つけていく場です。
Q. 公認心理師と臨床心理士、どちらに相談すればいいですか?
どちらも心理の専門家です。公認心理師は国家資格、臨床心理士は日本臨床心理士資格認定協会が認定する資格で、両方を持つ人も多くいます。資格に加えて、得意な分野や話しやすさも見て選ぶとよいでしょう。
Q. オンラインの心理カウンセリングに保険適用はありますか?
病院やクリニック以外で受ける心理カウンセリングは、オンラインも含めて健康保険の対象外です。医療機関で医師の治療の一環として行われる場合は、条件を満たせば保険が使えることがあります。
Q. 心理カウンセリングで診断書はもらえますか?
診断書は医師が書くものなので、心理カウンセリングでは発行されません。カウンセリングは、診断ではなく、気持ちの整理や自己理解を支える場です。
Q. 心療内科に通いながら、オンラインでカウンセリングを受けてもいいですか?
受けられます。主治医に相談し、許可を得たうえで利用してください。公認心理師は、相談する人に主治医がいる場合、その指示を受けることが法律で定められています。
Q. 発達障害の悩みもオンラインで相談できますか?
特性による困りごとや、つらい気持ちを話すことはできます。ただし、発達障害かどうかの診断や薬の相談は、医療機関で行います。
Q. 死にたいほどつらいときも、オンラインカウンセリングで大丈夫ですか?
「死にたい」「自分を傷つけてしまいそう」と感じるほどつらいときは、カウンセリングの予約を待たずに、すぐにつながれる電話の相談先を頼ってください。連絡先は「公認心理師に相談できるKimochi」の章の最後に載せています。
ここまで読んで、「自分も話してみたい」と感じた方もいるかもしれません。
心理カウンセリングは、悩みが大きくなる前に使ってもいい場所です。
まとめ
心理カウンセリングをオンラインで受けるときに知っておきたいことを紹介しました。最後にポイントをまとめます。
- 心理カウンセリングはオンラインでも受けられる。ビデオやチャットなどで、自宅から専門家に相談できる
- 公認心理師は心理職で唯一の国家資格。秘密保持義務などが法律で定められている
- 心療内科・精神科は診断と治療、心理カウンセリングは気持ちの整理と自己理解が中心
- 仕事、恋愛・夫婦・家族、子育て、性格や生きづらさなど、幅広い悩みを相談できる
- ビデオで行う心理療法の効果は、対面とほとんど差がないとする研究もある
- 診断や薬の処方は医療機関の役割。心理カウンセリングは、気持ちを整理し自分を理解するための場
オンラインの心理カウンセリングは、場所や時間を選ばず、心のケアを始められる方法です。専門家と一緒に気持ちを整える時間は、毎日を少し過ごしやすくするきっかけになるかもしれません。
一人で抱えてきた悩みを、少しずつ言葉にしてみませんか。
Kimochiでは、自分に合うカウンセラーやプランを選べ、相性が合わなければ変更もできます。
あなたのペースで、安心できる一歩を踏み出してみてください。
※Kimochiはオンラインカウンセリングサービスであり、医療行為・診断・診療は行いません。通院中の方は、主治医の許可を得たうえでご利用ください。

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