人のメンタルヘルスや心のサポートをしたいと考えている方も少なくないと思います。
そんな方に今回は27種類のメンタルヘルスに関する資格を一覧にして、特徴や取得方法を紹介していきます。
この記事を読んで、自分にはどれがあっているのかを確認してみましょう!
心理カウンセラーになるにはメンタルヘルスの資格は役に立つの?
「心理カウンセラー」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
心理カウンセラーとは、日常生活や社会生活において何らかの悩みを持つ人々の相談に乗り、その解決策を探していく職業です。
しかし、実はこの職業、資格が必ず必要というわけではないです。本人が心理カウンセラーと名乗ることで、心理カウンセラーとして成立します。
では、本当に資格を取る必要がないのでしょうか?答えはノーで、資格は取っておくべきでしょう。
資格を取ることで自分が心理学的な知識・カウンセリングの技術を保有していることの証明になります。何より、クライアントの気持ちで考えた時、しっかりと資格をとっている人の方が安心できるはずです。
個人のカウンセリングルームでのお仕事なら、自身の魅力のみで成立するかもしれませんが、教育現場や企業のカウンセリングとなるとそうもいかないでしょう。今人気の職業だからこそ、資格を獲得し、安定した心理カウンセラーを目指しましょう!
そこで、心理カウンセラーに興味を持っている方々に向けて、メンタルヘルス関連の資格を27種類まとめましたので、ぜひご覧になってください!
①臨床心理士
【臨床心理士の特徴!どんな資格?】
臨床心理士とは、臨床心理学に基づいた知識や技術を用いて、人間の「心」に寄り添う専門家のことを指します。
よく精神科のお医者さんと勘違いしてしまう人も多いと思いますが、実際にはそうではありません。
精神科のお医者さんが、患者さんの心を治すときはあくまで「病気を治す」ことが大前提となっています。
それに対して臨床心理士は「クライアントの心」自体に着目し、その心に影響を与えていきます。つまり、臨床心理士の数だけ、クライアントの数だけ、さまざまな考え方・対応の仕方が要求されます。
臨床心理士の資格を取ると様々なところで有利に働きます。その例を少し紹介しましょう。
- 教育-学校の相談室、教育センター
- 医療・保険-病院、保健所、リハビリテーションセンター
- 福祉-児童相談所、女性相談センター
- 司法-家庭裁判所、刑務所
- 労働・産業-企業内相談所、ハローワーク
この他にも書き切れないほどの分野で臨床心理士の資格は重宝されるのです。
【臨床心理士の取得方法】取るまでの期間や費用について!
期間
臨床心理士の資格を取るためには、もちろん試験に合格する必要があります。
しかし、その前に受験資格を満たしている必要があります。
受験資格を得るためには、指定大学院もしくは専門職大学院を修了することが一般的な条件となります。いずれも大学院を修了する必要があるため、大学入学から最低でも6年間ほど教育を受ける必要があります。
指定大学院とは、臨床心理士を養成するためのための条件を満たす教育制度をもつ大学院のことです。第一種と第二種があり、第一種の場合には修了翌年に、第二種の場合には終了後1年以上の臨床経験を積んだ後で、受験資格が与えられます。
また、専門職大学院は指定大学院よりも更に臨床心理士に特化した大学院です。より専門的・実践的な教育を受けることができます。
費用
受験・登録費用については、合計で81,500円程度かかります。
内訳は以下の通りです。
- 申し込みの際の資格申請書類:1,500円
- 資格審査料:30,000円
- 合格後の登録料:50,000円
②公認心理師
【公認心理師の特徴!どんな資格?】
公認心理師の大きな特徴は、心理学を用いた資格の中で、唯一の国家資格であるということです。
他の資格は公益財団法人などが制定する資格であることが多いのですが、公認心理師だけは公認心理師法により、平成29年に国家資格として制定されています。
仕事の特徴としては心理的なことに関する支援を求める人々に対して、その心理状態を解析すること、必要に応じて助言や指導をすること、メンタルヘルスに関する教育を普及すること、などが挙げられます。
仕事の内容、資格の活かし方については臨床心理士と似ているため省略しますが、
- 国家資格であること
- メンタルヘルスに関する教育の普及が資格の内容に明記されていること
が大きな違いとなります。
【公認心理師の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
公認心理師の受験資格を得るためには
- 四年制大学を卒業後、大学院での指定科目を終了する
- 四年制大学を卒業後、指定の施設で2年以上の実務経験を積む
- 海外の大学を卒業、大学院で真理について修了する
という3つの方法が考えられます。
いずれも大学から大学院までで6年ほどはかかるでしょう。
公認心理師は比較的新しい国家資格のため、国家資格として制定される前から心理専門職として実務経験を積んでいる方は、経過措置と現任者講習会を受けることで受験資格を得ることができます。
費用
受験・登録費用については合計で50,900円程度が必要になります。
内訳としては以下の通りです。
- 受験手数料:28,700円
- 合格後の登録手数料:7,200円
- 登録免許税:15,000円
参考:
文部科学大臣、厚生労働大臣指定試験機関・指定登録機関 一般財団法人 日本心理研修センター
放送大学 | よくある質問
臨床心理士と公認心理師の違い!
臨床心理士と公認心理師の大きな違いとしてまず挙げられるのは民間の資格か、国家資格かという点です。
臨床心理士は民間資格、公認心理師は国家資格となっています。
歴史があるのは臨床心理士であり、公認心理師は比較的新しい国家資格のため、現時点でメジャーなのは臨床心理士でしょう。しかし、ここから公認心理師が普及し出すことを考えた場合、国家資格である公認心理師を取ることも重要な選択だと言えます。
その他、仕事内容に関してはあまり差があるようには見えませんが、臨床心理士の場合には「臨床心理の研究」、公認心理師の場合には「心の健康に関する情報の発信・教育」が重要視されているようです。
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③精神科医(せいしんかい)
【精神科医の特徴!どんな資格?】
精神科医とは、厚生労働省が認定した国家資格である医師の資格を持ち、精神疾患の診断と治療を専門的に行う医師のこと言います。
患者さんのメンタルの状況を把握した上で、薬物療法や心理社会的治療、精神療法などを行います。
病院やクリニックだけではなく、企業の産業医や精神保健福祉センターなどの公的機関で働くことができます。
2018年に厚生労働省が公開した「医師・歯科医師・薬剤師統計」によると、医療施設に従事する医師のうち精神科医は1万5,925人(5.1%)となっています。
参考:
– e-ヘルスネット | 精神科医
厚生労働省 | 医師・歯科医師・薬剤師統計
【精神科医の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
精神科医になるには、まず大学の医学部医学科、または医科大学で医学を6年間学び、国家試験に合格し、医師免許を取得する必要があります。
国家試験合格後、臨床研修医として2年間勤務し、専門として精神科を選ぶことで精神科医になることができます。
また、精神科医として働くためには、「精神保健指定医」の資格の取得が必要となります。
精神保健指定医とは、精神科医療に特有の医療保護入院・措置入院・応急入院など、患者さんの意思にかかわらず法律に基づいて「法律に基づいた強制入院」「隔離をはじめとした行動制限」「措置入院に対する判断」などを強制的に実行できる権限を持った医師のことです。
精神保健指定医資格を取得するためには、以下の要件をすべて満たす必要があります。
<精神保健指定医の資格取得要件>
- 5年以上診断又は治療に従事した経験を有すること。
- 3年以上精神障害の診断又は治療に従事した経験を有すること。
- 厚生労働大臣が定める精神障害につき厚生労働大臣が定める程度の診断又は治療に従事した経験を有すること。
- 厚生労働大臣の登録を受けた者が厚生労働省令で定めるところにより行う研修(申請前1年以内に行われたものに限る)の課程を修了していること。
費用
医学部または医科大に行く必要があるので、学費が主な費用となります。
国公立大学の場合、6年間を350万円前後で卒業でき、私立医学部は2000万円前後〜4000万円前後の学費がかかると言われています。
④心療内科医
【心療内科医の特徴!どんな資格?】
心療内科医とは、心理的要因によってあらわれる心身症やパニック障害、摂食障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、自律神経失調症などの身体的な症状を主な治療対象として、診療・治療を行う医師のことです。
精神科医と同じく、医師免許を取得しているため、カウンセリングだけではなく薬物治療を行うことができます。
精神科医と心療内科医の違い
精神科医と心療内科医の大きな違いは、治療する症状の対象にあります。
精神科医は、精神(心)の症状や病気を専門として、心そのものの治療を行います。
一方で、心療内科医は上記にもある通り、ストレスなどの心理的要因であらわれた身体的な症状や病気を治療します。
また、心療内科医で精神保健指定医の資格を有していない場合は強制力を持った入院処置などは行えないのも違いの1つと言えます。
【心療内科医の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
心療内科医も精神科医と同じく、大学の医学部医学科、または医科大学で医学を6年間学び、国家試験に合格し、医師免許を取得する必要があります。
⑤社会福祉士
【社会福祉士の特徴!どんな資格?】
社会福祉士とは、身体や精神に障がいを持つ人、日常生活において困難さを感じる人の相談援助を行うための「ソーシャルワーカー」と呼ばれる社会福祉専門職の国家資格です。
相談援助と称される業務を行い、相談者との面談を通じて本人の状態と意向を把握、社会福祉サービスなどと繋げる役目を担います。
児童福祉や高齢者福祉、障害者福祉、保健医療などで活躍することができます。
【社会福祉士の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
社会福祉士は国家資格であり、以下の3つのルートが考えられます。高校卒業から4年程度は必要になるでしょう。
- 福祉系大学に通う(指定科目を履修)
- 短期養成施設に通う(大学や短大で基礎科目のみ履修)
- 一般の大学・短大に通った後一般養成施設に通う
また、短大や専門学校など修業年限が4年に満たない場合は、それぞれの期間に応じた相談援助の実務経験が必要となります。
費用
上記の学費に加えて、受験料として19,370円が必要になります。
参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター | 社会福祉士国家試験
⑥臨床発達心理士
【臨床発達心理士の特徴!どんな資格?】
臨床発達心理士とは、人の発達に合わせた支援を行う専門家のことを指します。発達心理学をベースにしており、発達的観点から支援を行うことが大きな特徴となります。
発達というと子供だけが対象のようにも感じますが、大人の方々の支援も行います。
保育園や幼稚園、特別支援学級、老人ホームなど様々な分野での活躍が期待されます。
【臨床発達心理士の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
臨床発達心理士の受験資格にはタイプⅠ、Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲ、Ⅳの5つに分かれています。
タイプⅠ(院修了タイプ):発達心理学隣接諸科学の大学院修士課程在学中または修了後臨床経験3年未満
次の①~③の要件を全て満たす
① 発達心理学隣接諸科学大学院修士課程(博士前期課程)に在学している、または、修了後臨床経験が3年未満である。
② 5つの指定科目のうち、3科目(1科目4単位:「臨床発達心理学の基礎に関する科目」と「臨床発達支援の専門性に関する科目」を必ず含むこと)以上の単位を、大学院の授業または臨床発達心理士認定運営機構が開催する「指定科目取得講習会」で取得している。
③ 200時間以上の実習経験を有し、それに基づいた臨床実習内容報告書が提出可能である。
タイプⅡ-1(現職者院修了タイプ):臨床経験が3年以上あり、発達心理学隣接諸科学の大学院を修了している
次の①~③の要件を全て満たす
① 発達心理学隣接諸科学大学院修士課程を修了している。見込も含む。
② 3年以上の臨床発達心理に関する臨床経験を有する。
③ 5つの指定科目のうち、3科目(1科目4単位:「臨床発達心理学の基礎に関する科目」と「臨床発達支援の専門性に関する科目」を必ず含むこと)以上の単位を、大学院の授業、科目等履修生制度、あるいは、臨床発達心理士認定運営機構が開催する「指定科目取得講習会」で取得している。
タイプⅡ-2(現職者学部卒タイプ):発達心理学隣接諸科学の学部を卒業している
次の①~③の申請要件を全て満たす
① 発達心理学隣接諸科学学部(4年制)を卒業している。
② 4年以上の臨床発達心理に関する臨床経験を有する。
③ 5つの指定科目のうち、4科目(1科目4単位:「臨床発達心理学の基礎に関する科目」と「臨床発達支援の専門性に関する科目」を必ず含むこと)以上の単位を、大学院の科目等履修生制度、あるいは、臨床発達心理士認定運営機構が開催する「指定科目取得講習会」で取得している。
タイプⅢ(研究者タイプ):大学や研究機関で研究職をしている
次の①②の申請要件を全て満たす
① 大学・研究所等の専門機関での5年以上の研究勤務歴を有する。ただし、教員として勤務していた場合には、非常勤講師としての勤務も研究勤務歴として含めることができます。
② 臨床発達心理学に関する研究業績が5点以上ある。
「タイプⅣ」(心理師タイプ):公認心理師資格を取得している
次の①②を全て満たす
① 「公認心理師」資格を取得している。
② 臨床発達心理士認定運営機構が開催する「臨床発達専門講習会」を受講している。
どのタイプでも3年以上の臨床経験、4年以上の臨床経験、5年以上の研究歴のいずれかが必要になるため資格獲得までに時間がかかると言えます。
費用
認定審査料として33,000円が必要になります。その他、臨床発達心理士資格 認定申請ガイドを購入するのに2,750円がかかるため、合計で35,750円が費用としてかかります。
参考:臨床発達心理士|JOCDP(一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構) | 臨床発達心理士とは
⑦応用心理士
【応用心理士の特徴!どんな資格?】
応用心理士とは、日本応用心理学会が認定する資格のことです。
心理に関わる職業の方々の地位やキャリアの上昇を目的として作られました。
こちらも認定心理士同様、仕事と結びつくことは少ないようですが、心理学に関する活動をしている方々のキャリアアップなどに繋がることが期待されます。
【応用心理士の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
認定心理士同様、試験があるわけではなく、資格申請要件を満たした上で、資格の申請をすることで獲得できます。
応用心理士の資格を取る場合には、日本応用心理学会に2年以上在籍しており、その上で規定の条件を満たしている必要があります。
学校教育法に定められた大学または大学院において,心理学専攻又はこれに準ずる分野を卒業あるいは修了した者(学位授与機構の審査により学士の学位を授与された者も含む)。
本学会機関誌『応用心理学研究』に1件以上の研究論文(共著も含む)を発表した人,または本学会の年次大会において2件以上の研究発表(単独発表または責任発表のもの)をした者。
認定審査委員会が応用心理学と関係があると認めた専門職で,3年以上の経験を有する者。
応用心理学と関係ある職で3年以上の経験を有し,本学会研修委員会企画の「研修会」に5回以上参加した者(申請時に5回分の「受講証明書」を添付してください)。
日本応用心理学会に入会するためにも、大学での専攻や心理学検定1級以上といった条件をクリアした上で、現会員からの推薦を受ける必要があるため時間が必要な資格と言えます。
費用
日本応用心理学会の以下のものが資格認定に関わる費用として必要となります。
- 年会費として8,000円(継続的な費用)
- 審査料が10,000円
- 認定料が30,000円
参考:日本応用心理学会 | 日本応用心理学会認定 「応用心理士」資格申請の手引き
⑧精神保健福祉(PSW)
【精神保健福祉士(PSW)の特徴!どんな資格?】
精神保健福祉士とは、「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」とよばれており、精神的な障がい・心の病で悩みを抱えた人の地域相談の支援や、社会復帰への助言、日常生活の指導など様々な面でのサポートを行うために必要な資格です。
医療機関や福祉施設、行政関係などで仕事をすることができます。
精神保健福祉士は、精神保健福祉士法(平成9年法律第131号)に基づく名称独占の資格であり、精神保健福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の地域相談支援の利用に関する相談その他の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うことを業とする者をいいます。
【精神保健福祉士(PSW)の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
精神保健福祉士の資格を得るためには国家試験に合格する必要があります。
国家試験を受けるためには、大学で指定の科目を履修する、短大で指定の科目を履修した後1、2年ほどの実務経験を積む、養成施設で勉強するというような、主に3つのルートが存在します。
費用
大学や短大等の費用または一般養成施設や短期養成施設の費用に加え、受験料として24,140円が必要になります。
一般養成施設の場合
一般養成施設には、通学課程(昼間部・夜間部)と通信課程があります。
1年間で、実習時間(210時間以上)を含み1,200時間を学習することができます。
- 入学金:150,000円
- 授業料:740,000円
- 設備費:180,000円
- 実習委託費:210,000円
- 同窓会費:20,000円
合計費用:1,300,000円+別途テキスト費
短期養成施設の場合
短期養成施設にも通学課程(昼間部・夜間部)と通信課程があります。
9ヶ月間の通信授業を1,053時間に加えて、対面授業を39時間おこないます。
- 入学金:20,000円
- 授業料:149,000円
- 保険料:2,440円
- 実習費:190,000円
合計費用:361,440円+別途テキスト費
参考:
BrushUP学び | 精神保健福祉士(PSW)の養成施設とは
日本福祉教育専門学校 | 精神保健福祉士の就職先
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター | 精神保健福祉士国家試験
⑨交流分析士
【交流分析士の特徴!どんな資格?】
そもそも交流分析とは、精神分析を基礎に人間の心理に考えることで、人間の心と行動について分析し、より円滑な人間関係を築くことを目的としています。
交流分析士は、NPO法人 日本交流分析協会が認定する資格です。レベルごとに分かれており、自分自身に着目する要素が強くなっています。営業や接客業、教育など人と関わることの多い方におすすめです。
【交流分析士の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
交流分析士の資格は初級・2級・1級に分かれており、いずれも日本分析交流学会に会員登録する必要があります。
初級は20時間の初級講座を受講することで受験資格が得られます。
2級は40時間の2級講座を受講することで受験資格が得られます。
1級は、2級に合格している方が対象で、40時間の2級講座を受講することで受験資格が得られます。
2級を取得したのちには、交流分析士インストラクターなど他の資格も取得することができます。
費用
日本分析交流学会への入会に4,000円、年会費に6,000円がまず必要となります。
その後、初級では講座・認定試験・登録料を合わせて57,750円、2級講座編入受講料として30,800円が必要になります、
2級では講座・認定試験・登録料を合わせて113,850円
1級では、講座・認定試験・登録料を合わせて137,060円が必要になります。
⑩認定心理士
【認定心理士の特徴!どんな資格?】
認定心理士とは、心理学を専門にして仕事をするために必要とされる最低限の基礎的知識と技能を備えていると日本心理学会が認定した人に与えられる資格です。
この資格により、心理学の最低限の知識が保証されることになるのですが、保証されるだけで職業と結びつくことは少ないようです。しかし、メンタルヘルスの問題が顕著な現代において、全く必要ない資格かと言われればそうとは言えません。
【認定心理士の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
大学や大学院などにおいて、日本心理学会が指定する科目を履修した上で、同学会に資格申請を行うことで資格を獲得できます。そのため試験などは特に必要ではありません。
費用
審査料10,000円、認定料30,000円、諸経費などで1,500円が必要となり、合計で40,000円程度になります。
参考:公益社団法人 日本心理学会 | 認定心理士の資格を取りたい方
⑪産業カウンセラー
【産業カウンセラーの特徴!どんな資格?】
産業カウンセラーは、主に職場などでのカウンセリングを担当する職業のことです。
カウンセラーがクライアントの心を治すというよりは、社会人の人々が抱えるさまざまな心の問題を、その人自身で解決できるようにサポートするという側面が強いという特徴もあります。
コンサルタントでも医療を行うわけでもないけれど、ともに支えるカウンセラーです。
産業カウンセラーの資格を持つと、民間企業でのメンタルヘルス対策はもちろん、病院や学校、非営利団体などさまざまな活躍の場を得られます。
【産業カウンセラーの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
産業カウンセラーの受験資格を得るためには主に二つの方法があります。
- 日本産業カウンセラー協会が行う養成講座を修了する
- 大学院で心理学もしくは心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかを修了する
養成講座は成人に達した上で講座を修了すると受験資格を得られます。養成講座の方は、成人に達してさえいれば6〜12ヶ月ほどで受験資格を得ることができるので短めといえるでしょう。
費用
産業カウンセラーになるには、合計でおよそ300,000円前後必要になります。
養成講座には3種類あり、それぞれかかる費用と時間が異なります。
- 通学制:約7ヶ月:248,400円
- 通信制-12ヶ月:226,800円
- e-Learnig-6ヶ月:291,600円
受験料は、以下のとおりです。
学科試験が10,800円、実技試験が21,600円
合格後の登録料が7,000円、年会費として10,000円が必要になります。
参考:JAICO | 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
⑫キャリアカウンセラー
【キャリアカウンセラーの特徴!どんな資格?】
キャリアカウンセラーとは、相談者との話し合いを通じて、その人にとってより望ましいキャリアを形成していくための支援を行うキャリア形成専門のカウンセラーです。
この資格は、企業内(特に人事など)のキャリアカウンセリングや、人材派遣会社などのコンサルタント、就活フェアや大学などでのキャリアカウンセリングなど、就職・キャリアに関係するさまざまな場面で有効になります。
【キャリアカウンセラーの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
キャリアカウンセラーの受験資格を得るためには、日本キャリア開発協会が制定する認定講習を修了するか、3年以上の実務経験を積んでいる必要があります。
ここでいう実務経験とは、労働者のキャリアや生活設計に関する相談に応じる経験のことを言います。
認定講習については、資料請求なども可能ですので、気になる場合は請求してみることをおすすめします。
費用
合計で46,800円程度が必要となります。
内訳は以下の通りです。
- 学科試験に8,900円、実技試験に29,900円
- 合格後の登録手数料に8,000円程度
参考:
日本キャリア開発協会(JCDA)| CDAカリキュラム提供教育機関
厚生労働大臣認定講習 キャリアコンサルタント養成講座 | 株式会社日本マンパワー
⑬カウンセリング心理士(認定カウンセラー)
【カウンセリング心理士(認定カウンセラー)の特徴!どんな資格?】
カウンセリング心理士(認定カウンセラー)とは、カウンセリングを通した国民の生活の向上とともに、カウンセリングの研究を目的とした資格です。
2020年に従来の認定カウンセラーからカウンセリング心理士と名称が変更されました。ただ、カウンセリングを実施するだけでなく、カウンセリングを研究し発展させることが大きな特徴です。
カウンセラーをするのであれば、持っていると有利に働くこともあります。
【カウンセリング心理士(認定カウンセラー)の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
資格獲得には試験方式と推薦方式の2つがあります。
試験方式の場合、日本カウンセリング学会に2年以上在籍している、もしくはカウンセリング関係の修了者であれば1年以上の在籍で受験資格が与えられます。または、一般会員であれば210時間以上、心理学系大学院(修士課程)在籍者・修了者であれば240時間以上のカリキュラムを受講することで受験資格が得られます。
推薦方式の場合、5年以上のカウンセリング実務経験が必要となります。
費用
資格審査料として20,000円、認定料として30,000円が必要になります。
一般会員の場合、研修会等で1日20,000円ほどかかる場合もあるようです。
参考:一般社団法人 日本カウンセリング学会 | カウンセリング心理士(旧認定カウンセラー)
⑭認定臨床心理カウンセラー
【認定臨床心理カウンセラーの特徴!どんな資格?】
認定臨床心理カウンセラーとは「臨床心理学」の知識をもとに、カウンセリングや心理療法を行う専門家に与えられる資格のことを指します。
病院に通うことが必要な患者さんに対する援助を行ったり、健康ではあるがより良い社会生活を送りたい人に対してカウンセリングや援助を行ったりという仕事内容になります。
学校や企業、カウンセリングルームなど、活躍の幅は広い資格です。
臨床的、つまり実践的な部分を求められる資格になるため、より現場での活躍が期待されます。
【認定臨床心理カウンセラーの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
短期大学、大学、大学院、専門学校、専修学校などにおいて、心理学、心理療法の知識、技術を修了していること、もしくは心理カウンセラーの養成を行なっている機関における養成課程を修了することが受験資格獲得に必要となります。
これと同等以上の教育歴や活動歴を有している場合も受験資格を得られます。
そのため、自身の進学先や、教育歴により資格獲得までの期間はまちまちと言えるでしょう。
費用
認定臨床心理カウンセラーになるためにかかる費用は以下のとおりになります。
- 審査料:10,000円
- 合格後の認定料:50,000円
- 5年ごとの更新料:50,000円
参考:JACC 特定非営利活動法人(NPO法人)日本臨床心理カウンセリング協会
⑮教育カウンセラー
【教育カウンセラーの特徴!どんな資格?】
教育カウンセラーとは、その名の通り教育に関係するカウンセラーのことです。
一言で教育といっても、授業やクラスの運営だけでなく、保護者との関わり方や進路指導、生徒指導などさまざまな教育の場面でカウンセリングの知識・技術を使うことができます。
学校の先生などはもちろん、塾講師や家庭教師など生徒や保護者と関わる方々にもってこいの資格です。
【教育カウンセラーの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
初級・中級・上級に分かれている資格です。
初級の受験資格を得るためには教育カウンセリングに関する実績が1年以上、できれば2年以上必要で、なおかつ、教育カウンセリングに関する講習に22時間以上参加するなど、合計4つの条件があります。今すぐ受けたいからと言って受けることはできないようです。
中級は初級合格の上で5年以上のカウンセリング実践歴、上級は中級合格の上で7年以上のカウンセリング実践歴が要求されます。
費用
初級の場合、申請料に10,000円、会員登録料20,000円、年会費4,000円の合計34,000円が必要になります。
中級・上級ともに受験料は15,000円となっています。
また、協会が行う養成講座に参加する際、30,000円ほどの参加費が必要です。
参考:JECA NPO 日本教育カウンセラー協会 | 教育カウンセラー
⑯チャイルドカウンセラー
【チャイルドカウンセラーの特徴!どんな資格?】
チャイルドカウンセラーとは、不登校であったり、暴力行為が目立っていたりする子供たちの対応に必要な心理学的知識・支援技術を問う資格です。
医療・福祉・教育現場で活躍する児童心理のスペシャリストとして、教育現場はもちろん、医療現場や福祉といった分野でも幅広く活躍が期待されます。
【チャイルドカウンセラーの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
受験資格は日本能力開発推進協会が認定する教育機関等での教育カリキュラムを4ヶ月程度受講し、全行程修了した人に与えられます。
費用
受験料は5,600円となっています。
参考:日本能力開発推進協会 (JADP) | チャイルドカウンセラー
⑰認定メンタル心理カウンセラー
【認定メンタルカウンセラーの特徴!どんな資格?】
認定メンタル心理カウンセラーとは日本能力開発推進協会(JADP)が認定する、高いカウンセリング能力をもつことを証明する資格です。
カウンセリングの知識・技術を保証し、カウンセラーの社会的地位の向上を目指しています。カウンセリングを仕事にする上で、有効な資格と言えます。
【認定メンタルカウンセラーの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
2ヶ月ほどで修了できるJADPが認定する教育機関での全カリキュラムを修了した人に受験資格が与えられます。
カリキュラムを修了後、随時、在宅で認定メンタルカウンセラーの受験をすることができます。
費用
受験料は5,600円となっています。その他、カリキュラム受講するのに38,600円(分割払い 月々1,860円×24回)程度が必要になります。おおよその合計費用は44,200円程度になるでしょう。
参考:日本能力開発推進協会 (JADP) | JADP認定メンタル心理カウンセラー®
⑱メンタルケアカウンセラー(R)
【メンタルケアカウンセラー(R)の特徴!どんな資格?】
メンタルケアカウンセラー(R)とは、心理学の知識を有し、他者との円滑なコミュニケーションを図る基礎能力を備えていることを証明する資格です。
カウンセリングの基礎知識はもちろん、精神的な病気についても学ぶことができるため、円滑なコミュニケーションのもと他者の悩みに寄り添ったり、自分自身のストレスに関しても対応できるようになります。
この資格を得ると、学校や企業でのカウンセリングを担当するのに有利になったり、自身で独立してカウンセリングを行うこともできます。
【メンタルケアカウンセラー(R)の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
修了認定試験のため在宅のまま資格が取れることが大きな特徴です。
実技試験などはなく、4回の添削課題をクリアすることが条件のため、自分のペースで資格を取ることができます。
費用
登録料として5,100円が必要になります。
参考:ヒューマンアカデミーの通信講座・通信教育で資格取得、メンタルケアカウンセラー®講座は「たのまな」
⑲ケアストレスカウンセラー
【ケアストレスカウンセラーの特徴!どんな資格?】
ケアストレスカウンセラーとはこころに関する基本的な知識が問われる資格です。
これを基礎に、「青少年ケアストレスカウンセラー」「高齢者ケアストレスカウンセラー」「企業中間管理職ケアストレスカウンセラー」といったそれぞれの専門的な精神疾患について学ぶことができます。
専門に分かれたケアストレスカウンセラーの資格を取れるため、それぞれのこころの状態にしっかりと寄り添うことができるようになります。
【ケアストレスカウンセラーの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
ケアストレスカウンセラーの資格は18歳以上であればどなたでも受験可能です。
青少年・高齢者・企業中間管理職カウンセラーを受験する場合は、いずれもケアストレスカウンセラーの資格を獲得している必要があります。
また、合格後に実技講習を受けることができます。
費用
ケアストレスカウンセラーの受験料は10,000円、青少年・高齢者・企業中間管理職カウンセラーの受験料はいずれも12,000円となっております。また、それぞれに学習用テキストが2,500円ほどで販売されています。
参考:
FOS 内閣府認可 一般財団法人 職業技能振興会 | ケアカウンセラー
内閣府認可 一般財団法人 職業技能振興会 | ケアストレスカウンセラー(青少年・高齢者・企業中間管理職)
⑳ストレスチェックプランナー
【ストレスチェックプランナーの特徴!どんな資格?】
平成27年より、従業員のストレスチェックを行うことが事業者に義務化されました。
それに伴い、企業でのストレスチェック全体のプランニングやストレスチェック担当者の調整・指導、メンタルヘルスの教育、ストレス検査の実施・査定といった業務を行うのがストレスチェックプランナーです。
企業におけるストレスチェックを担当するため、民間企業での活躍が期待されます。
【ストレスチェックプランナーの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
資格を取るためには資格取得講座を受講する必要があり、主に東京・大阪で規定日数分の講座を受ける必要があります。この講座を全て受講することで修了認定資格書を受け取ることができます。
費用
資格取得講座の受講料は、78,000円となっています。
㉑ストレスチェックコンサルタント
【ストレスチェックコンサルタントの特徴!どんな資格?】
ストレスチェックコンサルタントとは、ストレスチェックプランナー同様、企業でのストレスチェックに関わることになります。
プランナーと異なる点はストレスチェックについて熟知した上で、企業で行われるストレスチェック全体のサポートとコンサルテーションを行うという点になります。
企業サポートを行う税理士や、社会保険労務士、中小企業診断士などの方々に適した資格と言えます。
【ストレスチェックコンサルタントの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
資格獲得のためには3日間の講習を受け、最終日の試験に合格する必要があります。
3日間の講習はどなたでも受講可能ですが、受講時に獲得している資格によっては講習期間が短縮される場合もあります。
費用
受講料が教材費込みで107,000円、別途で受験料が15,000円ほどの合計122,000円が必要になります。
参考:一般社団法人全国心理業連合会 | ストレスチェックコンサルタント
㉒心理学検定
【心理学検定の特徴!どんな資格?】
心理学検定とは一般社団法人日本心理学諸学会連合が行っている検定で、合格することで心理学の知識を身につけていることが証明されます。
大学卒業程度の心理学の知識が問われるため、心理学部生の知識力を試したり、公認心理師の勉強のためであったり、履歴書に書くためなどに使用されます。
また、22歳以上であれば、合格することで日本カウンセリング学会の入会資格が得られます。
【心理学検定の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
特に必要な受験資格などはなく、独学でも受験することが可能なので、自分の実力と相談した上で受験することになります。
かかる時間といえば、主に勉強する時間になるでしょう。
また、日本心理学会「認定心理士」の資格を所有している方は、優遇措置として、A領域の3科目に合格すれば自動的に「心理学検定1級」が取得できるので、認定心理士から取得するというのも良いかもしれません。
費用
心理学検定はA領域、B領域に分かれ、それぞれ5つずつ合計10個の科目があります。
A領域、B領域をそれぞれ単体で受験する場合はそれぞれ7,700円、A領域とB領域を同時に受験する場合は12,100円の受験料が必要になります。
㉓ビジネス心理検定
【ビジネス心理検定の特徴!どんな資格?】
ビジネス心理検定は、その名の通り心理学やノウハウをビジネスに活用するための検定です。
具体的には経営や人事における心理、マーケティングにおける心理ノウハウなどが問われます。
上級特別、上級、中級、初級に分かれており、様々なビジネスの場面に応じて心理学の知識を使えるようになります。
【ビジネス心理検定の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
階級に応じて受験資格は異なり、初級は18歳以上であれば社会人でも学生でも受験可能です。
中級は、初級合格者、もしくは初級中級の同時受験者に受験資格があります。上級は中級の合格者が受験可能です。
上級特別は経営心理、人事心理、営業心理、広告心理の4分野のうち、受験する分野における実務経験が3年以上必要で、経営系や心理系の資格を持っている人に受験資格が与えられます。
費用
それぞれの受験費用については以下の通りです。
- 初級:13,800円(学生は9,800円)
- 中級:32,800円
- 上級:59,800円
- 上級特別:113,800円
参考:日本ビジネス心理学会主催「ビジネス心理検定・コーチング心理検定」
㉔日本メンタルトレーナー協会メンタルトレーニング検定
【日本メンタルトレーナー協会メンタルトレーニング検定の特徴!どんな資格?】
日本メンタルトレーナー協会 メンタルトレーニング検定とはその名の通り、メンタルトレーニングを行う知識、実技を問う検定です。
メンタルトレーニングとは、スポーツや学業、ビジネスなどにおいて、感情や態度、考え方をコントロールすることが可能になるように訓練することを指します。
この資格を用いて、スポーツ選手や受験生、ビジネスマンなどのメンタルトレーニングを行うことが主な活躍の場となります。
【日本メンタルトレーナー協会 メンタルトレーニング検定の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
1級、2級、3級が存在し、それぞれ受験資格が異なります。
- 1級:メンタルトレーニング検定2級を取得し、一級カリキュラムを20時間以上受講した上、実技スキルチェックを受験
- 2級:メンタルトレーニング検定3級を取得し、2級カリキュラムを40時間以上受講した上、レポートを提出
- 3級:3級カリキュラムを6時間以上受講した上、レポートを提出
以上のような受験資格となるため、3級は最短で1日ということも可能ですが、それより上の級となると時間も必要になります。
費用
メンタルトレーニング検定を受けるためには日本メンタルトレーナー協会の検定会員となる必要があり、その上で受講料や検定料等も必要になり、合計で70,000円程度かかるでしょう。
- 受講料:19,800円
- 検定料:3,000円
- 申請料 4,500円
- 入会金:20,000円
- 年会費:22,000円(初年度25,000円)
㉕EAPメンタルヘルスカウンセラー資格
【EAPメンタルヘルスカウンセラー資格の特徴!どんな資格?】
EAPメンタルヘルスカウンセラー資格とは、EAPとメンタルヘルス分野の両方の特徴をもったカウンセラーに与えられる資格で、2013年8月にEMCA EAPメンタルヘルスカウンセリング協会が設立され、日本で初めてのEAPと心理・メンタルヘルス分野の総合資格です。
EAPとは、メンタルヘルスに問題をもつ従業員が支援を受けるプログラムのことで、社外の人間によって行われるため、社内の人間関係を気にする必要がありません。このEAPとカウンセリングに関する知識、技術をもった人がこの資格を得られます。
メンタルヘルスカウンセリングはもちろん、心の病を抱えた方の復職支援や、企業でのEAPを行うなど幅広く活躍できます。
【EAPメンタルヘルスカウンセラーの資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
EAPメンタルヘルスカウンセラーになるためには、eMCカリキュラム(養成講座)の修了が、受験資格の条件の1つとなっています。
EMCA認定カリキュラムを受講し、EMCA認定カリキュラム修了証を取得した後にEAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)資格認定試験を受験が可能です。
リカレントメンタルヘルススクールのメンタルヘルスカウンセラー養成コース+EAPでは、全50回で125時間の授業があり、それを修了することで、「EAPメンタルヘルスカウンセラー」資格認定試験の学科試験免除することができます。
費用
1次(学科)試験と2次(実技)試験に分かれており、それぞれ11,000円、27,500円が受験料としてかかります。
「EAPメンタルヘルスカウンセラー」資格認定試験の学科試験免除コースのカリキュラムの場合は以下の通りです。
- 受講料:349,800円
- 教材・実習費:24,200円
- 2次(実技)試験:27,500円
合計:401,500円
参考:
EMCA EAPメンタルヘルスカウンセリング協会
e-ヘルスネット | EAP / 社員支援プログラム(EAP)
㉖こころ検定®️
【こころ検定®️の特徴!どんな資格?】
こころ検定®️は、人間が生きていく上で欠かせない「こころ」について、心理学的な見地から学問として学ぶ検定です。
ストレスなどの自分自身の問題はもちろん、周囲の人々のこころの問題に関しても力になることができるようになります。
人間のこころについて学べるため、教育現場や企業、医療など人と関わるさまざまな分野での活躍が期待できます。
【こころ検定®️の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
こころ検定には1級から4級までありますが、2級から4級はどなたでも受験することが可能です。
1級のみ受験資格が設けられており、以下のいずれかである必要があります。
- こころ検定®️2級合格者
- メンタルケア心理士(R)資格登録者
そのため、1級を取る場合には他の級に比べて更に時間を要すると考えられます。
費用
それぞれの検定料は以下の通りです。
- 1級:学科試験 8,000円、実技・口述試験 5,000円
- 2級:7,700円
- 3級:6,000円
- 4級:6,000円
㉗メンタルヘルス・マネジメント検定試験
【メンタルヘルス・マネジメント検定試験の特徴!どんな資格?】
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は主に働く人々のメンタルケアを中心にした資格です。
働く人々の心の状態に注意を払うことで会社全体に活気を与え、必要があればメンタルケアを行うことが主な目的となります。心の病を「未然に防ぐ」という第一予防に重点を置いているのも大きな特徴です。
Ⅰ種からⅢ種に分かれており、Ⅰ種が経営陣、Ⅲ種が一般社員というように企業内での立ち位置によって推奨される種が異なります。企業内でのカウンセリングや人事などにおいて活躍が期待されます。
【メンタルヘルス・マネジメント検定試験の資格を取得する方法】取るまでの期間や費用について!
期間
受験資格などは特になく、どなたでも受験することが可能です。大阪商工会議所などで、検定試験の対策講座なども開催されているのでそれらに参加して勉強していくという方法もあります。
費用
受験料につきましては、Ⅰ種が11,500円、Ⅱ種が7,480円、Ⅲ種が5,280円となっています。
その他、対策講座には10,000円程度かかります。
また、合格者のうち、希望者には合格証明書を発行することができ、発行手数料は1通1,230円です。
結局どの資格がいいのか?おすすめの資格
ここまで27種類のメンタルヘルスの資格を紹介してきましたが、結局どれを受験するのが良いのでしょうか。
薬物治療や医学的な観点から患者さんやクライアントをサポートしたい場合は、精神科医や心療内科医が良いでしょう。
カウンセラーになる場合は、臨床心理士や公認心理師の資格を取ることが、幅広く心理学系の専門職に通用するのではないかと考えられています。
しかし、資格の中には産業カウンセラーやチャイルドカウンセラー、教育カウンセラー、メンタルトレーニング検定など、クライアントが限定されていたり、仕事内容が狭めに限定されていたりする資格もあります。
もし、どの資格を取ろうか迷っているがやりたいことは確定しているという場合、やりたいことが限定的であるならばそれにぴったり適した資格を取ることが良いのではないでしょうか。
【メンタルヘルスの資格】まとめ
さまざまな資格を紹介してきましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも、メンタルヘルスの資格を考える際の参考になっていれば喜ばしい限りです。
最近よく耳にするとは言えど、「メンタルヘルス」と聞くと気持ちの問題で片付けられてしまったり、曖昧な学問として捉えられてしまう節があるように感じます。このページで紹介した資格の中から、ご自身で選んだものをしっかりと学習し、日本社会全体のメンタルヘルスの向上とメンタルヘルス教育に力を注いでくれたらなと思います。
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