介護の悩みは誰に相談したら良い?施設・サービスや介護疲れを防ぐ方法

ご家庭で介護をされている方は「誰に相談すればわからない」と感じることはありませんか?

超高齢化社会にさしかかった現代の日本において、介護をしている人が精神的、肉体的負担に苦しんでいるケースは珍しくありません。介護疲れは少しずつ蓄積し、介護者の健康にも悪影響を及ぼすこともあるでしょう。

では、介護の悩みを持つ方々はどのようにして支援を見つけ、心身の負担を軽減できるのでしょうか。

この記事では、頼れる施設や、サービスを利用する手段、介護疲れを防ぐための方法をご紹介します。

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介護についての相談先6選

介護についての相談先6選

介護の悩みを相談できる場所は以下の6点です。

  1. 医療機関に設置されている相談室
  2. 居住している自治体
  3. 居宅介護支援事業所
  4. 地域包括支援センター
  5. 社会福祉協議会
  6. 民生委員

それぞれの相談先について詳しく解説していきます。

1. 医療機関に設置されている相談室

医療機関に設置された相談室は、急な介護ニーズに応じたフォローやアドバイスがもらえる場所です。

とくに医療ソーシャルワーカー(MSW)は、病気やケガによって、急に介護が必要になった患者や家族に対し介護サービスの提案を行います。

利用者は、自身の健康状態や生活環境に最適な介護計画を受けることが可能です。

急な介護が必要になった際、まず医療機関の相談室を頼ると良いでしょう。

2. 居住している自治体

介護に関する相談先として、居住している自治体を頼る方法があります。

自治体では、要介護認定の申請や介護保険制度の利用手続きをサポートするだけでなく、介護の悩みや疑問に応じる相談サービスが整っています。

例えば、市役所や区役所では、直接窓口に訪れると個別の相談が可能です。出向くことが困難な場合には、家族が代理人として手続きや相談を行うことも認められています。

また、電話相談を受け付けている自治体も多く、遠方に住む家族でも気軽に相談できます。

介護に関する問題や疑問がある場合は、まずは自宅近くの市役所や区役所に問い合わせてみましょう

3. 居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所は、自宅で介護を受けるための支援を行います。

居宅介護支援事業所では、要介護1以上の認定を受けた人を対象に、ケアマネージャーが常駐し、個別の介護計画を立てます。そのため、介護が必要な人々が自宅で快適に暮らし続けるためのサポートが可能です。

具体的には、ケアマネージャーは、介護を受ける方の健康状態や生活環境を評価したうえで、日々の生活支援や医療連携を含むケアプランを作成します。また、必要に応じて外部の介護サービス事業者との連絡を取り、総合的なケアの調整もできます。

つまり、居宅介護支援事業所は、介護が必要な人々が、自宅で最適なケアを受け続けるために重要な役割を果たす施設です。

4. 地域包括支援センター

地域包括支援センターは、高齢者やその家族が介護や日常生活に関する総合的な相談を行う場所です。

センターには、保健師、社会福祉士、主任ケアマネージャーなどの専門家が配置されています。そのため、高齢者の健康、生活、介護に関する多様なニーズに応じたアドバイスが可能です。

全国に5,000カ所以上のセンターがあり、地域に密着したサポートが受けられます。

5. 社会福祉協議会

社会福祉協議会は、地域住民が介護に関する相談ができる場所です。高齢者や障害者の支援を専門とし、介護サービスの情報提供や利用方法の相談に対応しています。

また、介護者の負担軽減を目的としたプログラムの提供も可能です。

例えば、介護サービスの申請方法がわからない高齢者の家族が社会福祉協議会に相談すると、必要な手続きの説明を受けたり、地域の支援リソースを紹介したりしてもらえます。

社会福祉協議会は、介護に関する情報やサポートが必要になったときの、重要な相談窓口です。

6. 民生委員

民生委員の窓口も、介護の相談が可能です。民生委員は地域住民の福祉を支援する役割を担い、高齢者や障がい者の日常生活の支援を行っています。

それぞれの地域では、民生委員が高齢者の家族を定期的に訪問し、介護サービスの情報や申請手続きの支援がされています。

民生委員は、地域密着型のサポートを提供し、介護の相談に応じるための信頼できる窓口です。

介護のストレスや悩みを相談するには?

介護のストレスや悩みを相談するには?

介護のストレスや悩みを相談するのには、以下の方法があります。

  1. 家族・友人など信頼できる人に話す
  2. ケアマネージャーに悩みを打ち明ける
  3. オンラインカウンセリング「Kimochi」を利用する

1つずつ見ていきましょう。

1. 家族・友人など信頼できる人に話す

介護のストレスは、信頼できる家族や友人に話すのが効果的です。身近な人とのコミュニケーションは心理的な安心感を与え、感情の共有がストレス軽減につながります。

定期的に家族や友人との会話を通じて悩みを話し、励ましを受け、精神的な負担を軽くすることが大切です。

信頼できる人への話は、介護のストレスを管理する重要な手助けになるでしょう。

誰に相談したらいいかわからない方は、こちらの記事も参考にしてみてください!

2. ケアマネージャーに悩みを打ち明ける

ケアマネージャーへの相談は、介護のストレス解消に有効です。介護の専門家であるケアマネージャーは、具体的な解決策やサポートを提案できます。

介護の問題を効果的に解決するために、積極的に利用しましょう。

3 オンラインカウンセリング「Kimochi」を利用する

介護ストレスの悩みには、オンラインカウンセリングサービス「Kimochi」の利用がおすすめです。

「Kimochi」では、専門のカウンセラーが在籍しており、オンラインでアクセスができ、プライバシーが守られる環境で気軽に相談できます。

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全国どこからでも専門家のサポートを受けられるため、介護者の心の負担を軽減できる効果的な方法です。

介護疲れの原因【悩む前に相談しよう!】

介護疲れの原因【悩む前に相談しよう!】

介護者によって介護疲れの原因はさまざまです。介護疲れの主な原因を以下の4点にまとめました。

  1. 自分の時間が削られる
  2. 介助の際に身体を酷使する
  3. 経済的な負担がかかる
  4. 認知症の場合、正常なコミュニケーションが取れない

それぞれ詳しく解説します。

1. 自分の時間が削られる

介護度があがると、自分の時間が削られます。介護時間が増加すると、リフレッシュや睡眠時間が犠牲になり、精神的にも肉体的にも疲労が蓄積されるでしょう。

たとえば、要介護度が高い家族のために日々のほとんどを介護に費やすことで、睡眠時間が大幅に減少します。結果、ストレスによる健康問題を抱えてしまうかもしれません。

介護者自身の時間を確保することは、より持続可能な介護を行うために不可欠です。

2. 介助の際に身体を酷使する

在宅介護では、介助時に身体を酷使してしまいます

介助作業は物理的な要求が高く、とくに食事介助やおむつ交換のような作業は前かがみの姿勢を強いられ、腰痛のリスクを高めます。

また、長期にわたる介護で慢性的な腰痛を発症するおそれもあるでしょう。

介護者は、身体を酷使しない姿勢と効率的な技術を学び、身体的な負担の軽減が大切です。

3. 経済的な負担がかかる

長期間の介護が必要になるとは経済的な負担を強いられ、家計に大きな影響を及ぼす可能性があります。

介護保険ではカバーされない費用が多く、おむつなどの消耗品によって介護費がかさみます。

さらに、介護に時間が取られることで仕事の時間が制限され、収入が減ることにつながるケースもあるでしょう。

4. 認知症の場合、正常なコミュニケーションが取れない

被介護者が認知症を抱えている場合、介護者の精神的疲労が大きくなる傾向にあります。認知症が進行していくと、記憶障害や行動の問題が増えていくためストレスが増加するでしょう。

例えば、くり返し同じ質問をする認知症の高齢者の介護を行う家族は、日常的にコミュニケーションの難しさと向き合い、感じる疲れが増していく恐れがあります。

認知症の介護は、その人に合ったコミュニケーション技術の習得心理的支援が必要です。

介護の悩みを相談せずに抱え込むと介護うつになる恐れも

介護の悩みを相談せずに抱え込むと介護うつになる恐れも

「介護の負担が大きすぎて、自分たちの生活までしんどくなってきた…」
「この介護、いつまで続ければいいの?」

超高齢化社会を迎えた現代日本において、このような悩みを抱えている方は、日に日に増加している傾向にあります。介護サポートを受けずに自力で対応しようとすると、最悪の場合「介護うつ」にかかる恐れも…

ここでは、介護うつの症状や防ぎ方について詳しく紹介します。

介護うつの症状

介護うつとは、献身的に介護している人が肉体的・精神的負担や悩みを抱え込んでしまうことで発症するうつ病の一種です。

介護うつの詳しい症状は以下のとおりです。

食欲不振・過食 介護うつにより、食欲が極端に落ちるか、逆にストレスから過食に走ることがあります。どちらも身体への負担となる症状です。
睡眠障害 介護者は睡眠の質が低下しやすく、入眠困難や中途覚醒、早朝覚醒などの睡眠障害が起こることがあります。
疲労感・倦怠感 常に体が重く感じられる倦怠感や、普段の活動でも疲れやすくなる疲労感が、介護うつの一般的な症状です。
思考障害 集中力の低下や判断力が鈍るなど、日常的な思考プロセスが障害を受けることがあります。
感情の不安定化 怒りやすくなる、突然泣くなど、通常とは異なる感情の起伏が激しくなることが特徴です。

「介護うつ」が介護者の生活に影響を及ぼさないようにするには、さまざまなサービスの利用をおすすめします。

介護うつを防ぐには

介護うつを防ぐためには、定期的な自己ケアとサポートシステムの利用が必要です。たとえば、介護者が週に一度のリフレッシュデーを設けて趣味の時間を持つのも良いでしょう。

また、地域の支援団体から習慣的に相談支援を受ければ、ストレスが大幅に軽減されるかもしれません。

このような取り組みを行うことで、介護者は心身の健康を維持し、介護うつを予防できるでしょう。

介護で蓄積した疲れを解消する方法については、こちらの記事もご覧ください!

早めに相談して介護サービスを受けよう!

早めに相談して介護サービスを受けよう!

介護うつにならないためにも以下のサービスを活用しましょう。

  1. 訪問介護や訪問入浴介護
  2. ショートステイ
  3. デイサービス

詳しくご紹介します。

1. 訪問介護や訪問入浴介護

介護の身体的負担の軽減には「訪問介護・訪問入浴介護」サービスの利用が効果的です。

これらのサービスは、プロのホームヘルパーが直接自宅に訪れて入浴介助や生活支援を提供するため、介護者の肉体的なストレスを減少させます。

身体的負担の大きい介護は、専門家の力を借りるのが最善策です。

2. ショートステイ

介護者は、ショートステイの利用がおすすめです。

ショートステイは、介護施設での短期宿泊サービスであり、介護者が体調不良や私用で介護を離れる必要がある際に、理想的な解決策となるでしょう。

介護者にとってショートステイは、重要なリフレッシュ手段です。定期的に息抜きをすることで、息切れすることなく介護を継続できるでしょう。

3. デイサービス

デイサービスを利用することも、介護者が自身の時間を作るために有効な手段です。

デイサービスでは、要介護者がセンターに通うことで日中の介護から一時的に開放され、さまざまな支援サービスを受けられます。

介護者自身の健康を保ちながら介護を続けるには、デイサービスのようなサポートサービスの活用が大切です。

介護に疲れたらオンラインカウンセリングのKimochiに相談するのがおすすめ!

介護に疲れたとき、心の負担を軽減するためには、オンラインカウンセリングKimochiの利用がおすすめです。

「Kimochi」は、自宅にいながら専門のカウンセラーと直接話せるため、気軽に心の悩みを共有できます。

とくに介護者は日々のストレスが蓄積しやすいため、定期的なメンタルケアが重要です。

多忙な介護の合間に、スマートフォンを使ってカウンセラーとビデオ通話を行い、ストレス管理の方法や心のケアについてのアドバイスを受けられます。

ぜひ、オンラインカウンセリング「Kimochi」を活用して、介護の悩みを相談してみませんか?

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まとめ

介護の悩みを持つ方々は、専門機関に相談したりサポートを受けるなどして介護疲れを防ぐ方法を知ることが大切です。

頼れる施設やサービスは、地域の福祉事務所、ショートステイ、デイサービスなどが存在します。このような施設では、プロのスタッフが支援を提供し、介護者が一時的に休息を取れます。

また、オンラインカウンセリングの利用も精神的な負担を軽減する有効な方法です。さまざまな機関を活用して支援を受けながら、介護の悩みを解消していきましょう。