HSPとは「繊細さん」とも呼ばれ、精神疾患ではなく気質の問題とされています。
日本人の5人に1人が人の言動に対して過敏で、優しい半面、相手との関わり合いによってストレスを感じたり、深く傷ついたりしています。
この特徴や性質にどう対処すればよいのでしょうか?
この記事ではHSPについて、HSPの限界のサイン、解消法についてご紹介します!
そもそもHSPとは?割合は?精神疾患なの?
HSPとは、Highly Sensitive Personの略語で、日本語に訳せば、「とても繊細な人」を指します。
「いろいろなことが気になる」「ちょっとしたことで落ち込む」といった感覚を持った人々を指す心理学用語で、1990年代に、エレイン・N・アーロン博士によって提唱されました。
HSPの人たちは、脳の一部、特に偏桃体という部位が活発に活動することと関係すると見られています。
人口の15〜20%、約5人に1人がHSPの特徴を持っているとされています。
HSPは気質であり、精神疾患ではありませんが、HSPのため、現代社会で「生きづらさ」を感じています。また、HSPの人も鬱病や適応障害とされている場合があるようです。
HSPがひどくなるとどうなる?
HSPは病気ではありませんが、SNSなど情報過多によって引き起こされる刺激の多い現代では、HSPの気質を持った人は「生きづらさ」を常に感じています。
ストレスがあまりに多く、日常生活や仕事にまで悪影響を及ぼす場合が多々報告されています。
慢性的なストレスに晒されていると、思考・感情・感覚・身体活動が抑制され、抑うつ状態からうつ病へと移行する場合も見られます。また、HSPの繊細な気質によって、ストレスや疲れが蓄積されると体の痛みや不調へと移行して行きます。
胃腸の不調を訴える方も多いようです。精神的な「生きづらさ」の上に身体的な「生きづらさ」も重なって来るのです。
HSPの人は体調を崩しやすいですか?
HSPの人は偏桃体を中心とした不安の神経回路が非常に反応しやすく、前頭葉皮質の抑制が弱まり、不安・恐怖の神経回路が過剰活動をしている状態と言われています。そのため、抑うつといった精神状態のみならず、胃腸障害を併発しやすいです。
ストレスが高まると言うことは身体の免疫機能が落ちることも予想されます。免疫機能が落ちれば、多くの疾病に見舞われます。風邪なども引きやすい状態となるでしょう。
HSPが疑われる人は、自分がストレスに弱いことを十分に自覚して、生活すると良いでしょう。
迷う方はカウンセリングを始めることで自分自身の特徴や性質を知り、自分に負担にならないライフスタイルを確立し体調に留意すべきでしょう。
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HSP(繊細さん)の5つの特徴!
では、HSPはどんな特徴を持っているのでしょうか?
HSPは周囲の環境によるものではなく、生まれつきストレスを処理する役割を持つ偏桃体の動きが活発で、敏感に恐怖や不安を感じてしまうという性質を持っています。
以下、具体的に見て行きましょう。
外部からの刺激に敏感
HSPの人は、外部からの強い刺激に敏感で苦手な傾向があります。
外部からの刺激には次にあげるようなものがあります。
- 煙草の臭いで気持ちが悪くなる
- 時計の音が気になる
- 電化製品の通電音が気になる
- 素材のチクチク感やタグが気になる
- 強烈な太陽光や眩しすぎるライトに弱い
- 他人の口臭が気持ち悪く感じてしまう
- 良い香りのものでも強すぎるとNG
このように、一般の人なら感じない苦痛をHSPの人は感じるのです。
情報を深く読み取る
これもHSPの人の特徴の一つとして挙げられています。
一般の人ならば聞き流してしまうような会話でも、理解できないことは全て調べ尽くします。
理解できなかった単語の検索をかけ、自分が満足するまで勉強して、自分のものにしてしまうという特徴があります。
そのため、HSPの人は、そうでない人に比べて知識量が多いのが一般的です。人は気付かずにやってしまいますが、他人からは怖いと思われる要因の一つでしょう。
周囲の感情に共感しやすい
HSPの人は他人の感情の動きに酷く敏感で、自分の感情まで左右されてしまいます。
相手が楽しいと自分も楽しく、相手が悲しいと自分も悲しく感じます。これもHSPの人が社会で暮らして行くにあたって「生きづらさ」を感じる一つの点です。
自分の感情の動きに共感してくれる人はいませんので、やがて、孤独を感じるようになります。また、現実の人だけでなく、漫画やアニメと言ったキャラに共感してしまう場合もあります。
疲れやすい
HSPの人は、物ごとに真面目であり、他人の感情にも常に共感して振り回されるので、非常に疲れやすいという面を持っています。
楽しいはずの友人との会話でも、会話以外に、様々なことを敏感に甘受するので、途中で疲れます。
日常生活の場面でも、HSPの人が「生きづらさ」を感じる要因の一つでしょう。また、人混みや雑踏の大きな音が苦手なので、買い物などの日常行動にも弊害が出てきます。
鋭い感覚を持っている
相手の感情の変化、喜怒哀楽に非常に敏感です。また、誰もが見落としがちな点にまで気づくので、重宝な存在とも言われますが、人が知られたくないと思っていることにまで気が付いてしまいます。
コミュニケーション、対人面に問題はないと記述されているものもありますが、人の気持ちを汲み取り過ぎる点について軽々しく評価はできません。厄介事に巻き込まれることが非常に多いです。付き合う人を選ぶべきでしょう。
HSPの限界サインとは?心・身体・社会的なサインを紹介
人より他人の気持ちに敏感だと言うことで、ストレスを感じることは多々あるでしょう。
また、現代は不快な音が満ちています。ストレスが溜まり過ぎると、HSPの人は限界サインを発します。
自分で以下の症状に気が付いたら休むのをおすすめします。
心の限界サイン
周りの反応が気になり過ぎる
「どう思われるだろう?」「機嫌を損ねるのではないか」「嫌われるだろうな」など、ネガティブな発想しか浮かばなくなった時、あなたの心は限界なのです。
どれだけ考えても他人の気持ちはわからないものです。ただ、疲れるだけです。自分の状態に目を向けましょう。
自分の気持ちがわからなくなる
他人の気持ちを追い求めるため、自分を犠牲にしてはいませんか?
これはHSPの多くの人に見られる症状です。まず、自分を第一に大切にすべきなのです。
多くの他人は、あなたのことでそこまで悩まないと知りましょう。まず、自分を大切にして休むべきなのです。
別れを繰り返す
HSPの人は、疲れてくると今までの環境を場所や友人や仕事まで捨てて、新しい所で再出発しようとすることが多いです。
しかし自分が変わっていないので、一時的にはさっぱりしたとしても、同じ問題に追い込まれるでしょう。
この行動は完全な限界サインです。
ストレス発散に走る
我慢して我慢して生活をしても、HSPではない人は、あなたの努力を認めてくれないでしょう。
ストレス発散として、カラオケで歌いまくったり、アルコールに走る方もいます。
一時的には楽しいかもしれませんが、自分自身が変わっていないだけに夢の時間はすぐ終わってしまうかもしれません。
身体の限界サイン
睡眠障害、不眠症
HSPの人はストレスを感じやすく、疲れやすいため、睡眠時間が長いのが通常と言われています。
自分の気質だと理解して、睡眠がうまく取れなくなったら、身体の限界サインなのだと判断しましょう。
考え過ぎ、悩み過ぎのため気持ちの入れ替えが必要です。
食欲がなくなる
悩んでいても解決する問題ではない時、気疲れが溜まり、食欲もなくなることもあります。
人は食べていかなければ、生きてはいけない生物です。
食生活に問題が出た場合、自分が疲れている・精神的に限界がきていることを素直に認め、対処することがおすすめです。
涙が勝手に出て来る
HSPの人は、自分の感じやすさを隠して人に優しく接しようとする傾向があります。ただ、対人関係でつらい思いをしながら耐えに耐えている場合も多いのです。
自分では慢性化してわからなくても、涙を流す自分はとてもつらいのだと理解してあげましょう。
お風呂に毎日入れなくなった時
何もかもしっかりとしていなければ嫌なHSPの人ですが、入浴すら辛いと感じてしまう時があります。
入浴は意外なほど大きなエネルギーを必要としますので、この習慣が守れなくなったら、自分は限界なのだと理解してあげて下さい。
誰とも会いたくない時
どれだけ親しい間柄であっても、人と会えないと自分で判断してしまう時があります。
自分が気付かないだけで、相当に精神状態が疲れ切っています。
無理に会うと、ひどく疲れてしまい、悪化する危険性もあります。心に素直に一人で落ち着くのを待ちましょう。
社会的な限界サイン
電話対応ができない
HSPの人がストレスが溜まって限界に達しているときに電話対応をすることは、非常に困難であると思います。
誰がどんな機嫌・用件でかけて来るか、実際に話してみるまでわからないため、取らないといけないという気持ちになり厄介です。
仕事関係の電話対応だけではなく、家族や友達の電話もできなくなったら限界なのだと知りましょう。
飲み会などに付き合えない
普段なら、自分の使い分けで出席できていた飲み会も、全く誘いに付き合えなくなります。
一次会だけで帰ろうと思っても、その一次会にすら参加できません。そうなったら、社会との円滑な関係が取れなくなったと、自分の限界サインの一つだと受け取りましょう。
SNSを見られない
今やSNSは社会的交流の主な場とされていますが、情報の流れについていくためには常にチェックする必要があります。
特に、ストレスの限界に達しているHSPの人にとって、SNSで発信しようとすることは一層の負担となり得ます。
このような状況では、SNSを利用する時間を意識的に制限し、発信しないことが良いです。これにより、ストレスの軽減に繋がる可能性があります。
ミスを引きずりやすい
元々、完璧主義のHSPの人が限界の状態でミスをした時、特に落ち込むことが予想されます。まず、調子の悪い時には完璧なものを求めないことです。100点を目指さないこと。60点で合格なのだと一人になれる場所で割り切る時間を持つしかありません。
断ることができない
誰でも引き受けるより、断る方が難しいのだと割り切りましょう。そして、自分が逆の立場であったなら、相手は引き受けるのかを冷静に判断しましょう。自分が優しすぎることに気付くべきです。結局、できない量の仕事を抱えてパンクするだけなのだと知りましょう。
HSPという性質が理由で生きづらく、一人で悩んでいて、周りの人にも打ち明けられないという方も少なくありません。
そんな方は心の専門家に相談することをオススメします。
HSPが感じるストレスの原因7選
大人数の集まったところ
HSPの人は音や匂いなど、五感の刺激に過敏です。そのため、大人数が集まって騒がしい何が始まるのかわからない場所が苦手です。
周囲が目に入るたびに、黙ってはいるものの自己の中に不快な刺激が溜まって行きます。そして、その不快な刺激を自責する傾向があるのです。
本当に自分に大切な集まり以外、出席を避ける方が良いかもしれません。出席しなければならない時には、自分が大人数の場所が苦手だと言うことを理解しておくべきです。
天気の変化、気温など
人が人である以上、天気や気温を自由に操ることはできません。HSPの人は過度に天気の変化、気温などをストレスと感じます。
ストレス軽減の方法は、日本よりも過ごしやすい国に移住するか、エアコンの完備した部屋に住むことしかありません。
天気や気温まで自分に合うかどうかを気にするのは少し気にしすぎと思うかもしれませんが、そのことで悩んでいることを理解しましょう。
特定の人に依存する
HSPの人は、気持ちに共感し優しい傾向があるため、友達はできやすい方だと言えるでしょう。ただ、時として、過敏さが先に立って人を拒否してしまうことがあります。
そういう場合、人間関係を一掃して、引っ越すなどという大きな変化を実行するかもしれません。でも、少数ながら、特定の人に精神的に依存していることが多いのです。
まず、自分が依存体質であることを自覚しましょう。そして、自分というものを考え、自立を目指しましょう。
不眠や体調不良
HSPの人は過敏であり、疲れやすいこともあって、長時間の睡眠をとる傾向にあるようです。
不眠や体調不良があると、人一倍気にするのもHSPの人です。長く不眠が続くようなら、心療内科などを訪れるべきですが、一晩の徹夜くらいで成人した大人は大きな不具合を起こすものではないと理解しましょう。
HSPの人の不安を感じやすい性格が体調の不具合を作っている原因でもあるのです。
環境変化に弱い
HSPの人はルーティン化した自分のスケジュールの中で生活し、容易にそのリズムを変えられることを嫌がります。
人や仕事であれ、新しいものに憧れる半面、慣れるのに非常なストレスを感じます。自己評価が極端に低い人も多いため、環境変化によるストレスも、通常人より強く感じることが多いようです。
まずは自分がストレス、特に、環境変化に弱いことを理解することから始めましょう。
情報過多に弱い
SNS一つをとっても、大量の刺激が目に飛び込んできます。自分が情報過多に弱い性質である事実を知ることが必要です。
体調にも響くほどに、自分が酷く繊細なのだと言うことを理解すべきです。静かな生活にも得がたい魅力があります。
すべての情報を遮断しろというわけではありません。自分が落ち込んでしまう情報や、共感してしまう情報はなるべく見ないよう取捨選択が大切です。
他人の気分に左右されやすい
HSPの人が他人への共感性に満ちているからともいえますが、相手の気分を引きずったり、共感して疲れが生じてしまうのであれば、対処方法を考えなければなりません。
日常生活に支障が出て来るからです。まず、自分が他人に同調して、自分には必要のない気分になっていることを自覚しましょう、自分には自分の生活があり、他人には他人の生活があるのです。何より、自分を大切に考えましょう。
HSPの限界サインが出たら?楽になる方法7選
自分に限界サインが出たらどうするか?それは事前に考えておくと良いでしょう。
まずは、心の落ち着いた状態で、限界サインへの対処方法を考えましょう。
睡眠をとること
HSPの人は、刺激に非常に敏感で、脳に加重な負担を強いている場合が考えられます。
限界サインが出たら、症状の悪化を防ぎ、良化させる目的で長時間の睡眠をとってみることをお勧めします。
自分では大丈夫な気がするのですが、まず睡眠をとって下さい。
睡眠が脳を休息させる最も簡便な方法でありながら、最も効果的な方法でもあるのです。
断ることを覚えましょう
限界サインが出るほど自分を追い詰めたのは、自分だと言うことを反省し、二度とオーバーワークをしないという決心の下、、仕事を引き受ける時には余裕のあるスケジュール調整をしましょう。
それには断るという行為が必要です。自分の仕事に自信を持ち、自信を持って丁寧に仕事の選別を始めましょう。
誰もが自然にしていることです。ただ、相手に嫌な気持ちを与えないように注意して下さい。
オンラインカウンセリングで相談する
HSPの人が限界サインを出す場合、背後に大きな悩みがあることが普通です。
相談したくても、誰にも言えない問題、あるいは誰にも相談できない問題なのかもしれません。
そういう時のために、オンラインカウンセリングを利用するのは非常に有益な方法だと思われます。
違った角度から問題を見ることに慣れている専門家の目から見れば、実に簡単な問題である場合も多々あります。考えていることを口に出せば、あなたの心の負担は軽くなるでしょう。
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刺激の少ないライフスタイルの確立
ネットを見ないことは、ほぼ不可能です。ただ一日中、SNSの情報を見るような生活は、しばらく控えてみましょう。
限界サインが出た際、疲労は蓄積されている状態になっています。
自分の仕事は休むと言うことだと割り切って、しばらくSNSから離れて、過ごしてみましょう。
刺激に煩わされて思考が歪んでいたことに気付くはずです。
ネットショッピングの利用
HSPの人の場合、お店の同じ店主や、買い物客にさえ会うのが嫌な場合があります。
買い物はすべて、ネットショッピングで済ませることも良いかもしれません。自分は人に会えない状態なのだと割り切って、しばらく純粋に一人でいることです。それだけで、症状はかなり落ち着いてくるはずです。
ただショッピングのしすぎには要注意です。
ネット上の人物に依存しない
ゲームやSNSを通して知り合った人に依存しないことです。現代ではネットで知り合った人と、結婚まで行ってしまうような関係もあります。一方で、ネットを通して起きた、多くの殺伐としたニュースもあります。
ネット上の人物は、自分に都合の悪いことは隠して、楽しく付き合える関係です。しかし、それ以上でもそれ以下でもないことを自分に認識させましょう。現実(オフライン)の友人の方が大切だった日を思い出すことです。
ルーティンワークで暮らす
疲れたから、飽きたから、のんびり旅行などを計画してはいけません。まず、自分がメンタルに傷を負った状態だと言うことを思い出しましょう。
限界状態なため、日頃と同じことも難しい状態に気が付くはずです。一人でいれば、心の傷が癒えた頃、自然に会いたい人や声を聴きたい人のことが思い浮かんできます。
それが、自分の真実の日常なのだと言うことを思い返し、受け入れましょう。
HSPの人に言ってはいけない言葉は?
HSPの人は、非常に繊細で、特に言葉に敏感です。
HSPの人に対しては、家族、友人でも、SNSの中でも言ってはいけない言葉があると言います。
その言葉で傷付くと知りながら発言することは、胸にナイフを突き立てるのと何ら変わりません。
「神経質すぎるんじゃない」
感覚を否定する言葉を使わないようにしましょう。
やっとの思いで語った自分の感覚を、真っ向から否定されるのです。
そのような苦しみを与えるくらいなら、話を最初から聞かずに立ち去るべきなのです。
「もっと早くしてよ」
急かす言葉を使わないようにしましょう。感覚が傷つきやすく繊細だとわかっている人には、焦りを与えてしまう一言になります。上記と同じく、良い感情を持っていないのなら、立ち去るべきです。傷付ける必要はありません。
「気にしなくていいと思う」
このような同じ環境、関係に耐えろという言葉も使わないようにしましょう。HSPの人は、もう十分に耐えているのです。
耐えられなくなったから、あなたに助けを求めて話しをしたのでしょう。
それを真っ向から否定する言葉をかけることは悪化を招きます。
「もっと強くなるべきだ」
このような無理に励ます言葉を使わないようにしてください。繊細というのは気質なのです。
体が生まれつき脆弱である人がいるのと同じように、敏感過ぎる人なのです。全くすれ違いHSPの人を否定する言葉のように聞こえるのです。
「治療が必要だね」
病気と決めつける言葉を使わないで下さい。HPSは気質であり、精神疾患ではありません。
確立した治療薬もないのです。治療を望んでいるのはご本人も同じでしょう。でも、精神病ではないのです。このような偏見に満ちた言葉を使用することはやめて下さい。
【まとめ】HSPが限界を迎える前に
HSPは精神疾患ではなく、その人の気質に過ぎません。
「非常に繊細な人」は、人口の5人に1人が、この気質を持っていると言われています。
HSPであるだけでは薬物治療は行われませんが、あまりに「生きづらさ」を感じる時には、カウンセリングや、精神科、心療内科を訪ねてみることをお勧めします。
もし、うつ病や不安障害などを併発している場合には、抗うつ薬、抗不安薬などを処方されるかもしれません。
そして、その後に、HSPの治療が始まります。
最も有効なのが、「カウンセリング」という結果が出ています。他にも、心理療法などが行われている病院もあります。また、精神療法の一つとして、認知行動療法を行う病院もあるようです、
治らない困った症状だと諦める前に、苦しい時には、心のケアとして病院を利用することも一つの選択肢として考えてみて下さい。
HSPの正しい認識が広がり、一人でも多くの方が、苦しみから逃れられることを願っております。