起立性調節障害とは?症状や原因、治し方、子供から大人の割合を解説!

最近、特に大人や若者の間で「朝起きられない」「やる気が出ない」「集中力が保てない」といった問題を抱えている人が増えています。これらの症状は「起立性調節障害」の可能性があります。

しかし、起立性調節障害についてはまだあまり知られていません。この症状は「朝に調子が悪いが午後には元通りになる」といった特徴があり、そのせいで周りの人から誤解されることも多く、精神的な苦痛を感じる人もいます。

起立性調節障害についての情報は多くないですが、ニュースメディアなどではこの症状について深く理解するための情報が提供されています。

この記事では、起立性調節障害について、起立性調節障害の症状や治し方、回避する方法について紹介します

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もくじ

起立性調節障害とは?大人や中学生についても解説

交感神経や副交感神経という自律神経のバランスの乱れが主な原因でおこる障害です

自律神経とは、内臓と血管・汗腺に分布する神経のことです。これが意識することなく働き続けています。そしてこの自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、両者の協力によって全身の機能を調節しています。

交感神経・副交感神経とは?

交感神経とは、心拍数が上がる状態、つまりはテンションが上がっている状態で日中に活動している状態が優位となります。

副交感神経とは、交感神経の反対で心拍数が平常、つまりは落ち着いている状態で夕方から夜にかけて身体を休めようと働いてくれる神経のことを表します。

起立性調節障害の割合

不規則な生活リズムの乱れや成長発達によるホルモンバランスの乱れ、日常生活のなかで感じるストレスなどがきっかけとなり発症することがあります。

また、その中でも、小学生は全体の約5%、中高学生は全体の約10%といわれており、

そのうちさらに年代別、性別に区分するとこのような表になっております。

好発年齢は、急激な身体的成長している第二次性徴が起きる思春期の子ども(小学校高学年から中学生、高校生)の10~16歳に多くみられます

ODは珍しい病気ではなく、起立性調節障害は軽症を含めると小学校で5%、中学校で10~30%のおおよその割合で重症は1%の子どもたちにみられます。男女比は1:1.5~2です。

また、大人の割合では男性で29%、女性で49%の割合で女性に多く見られていることが現状です。また、起立性調節障害の症状が残る方が多い言われております。

さらに、起立性調節障害の予備軍に当てはまる人は全体の40%~60%と言われており、誰もが予備軍に入っていてもおかしくはない世の中なのです。

参考
厚生労働省 | 起立性調節障害症状について
起立性調節障害ガイドライン(大分県版)

起立性調節障害はどんな人がなりやすいの?

起立性調節障害はどんな人がなりやすいの?

起立性調節障害という状態は、特定のタイプの人々だけに限らず、誰でも経験する可能性があります。
しかし、いくつかの特定の特性を持つ人々の中には、以下のような傾向があるとされています。

親が起立性調節障害の人

起立性調節障害は、遺伝が関係しており、遺伝子は起立性調節障害を発症するリスクを高める可能性があると言われています。

起立性調節障害を持つお子さんの親が同様に起立性調節障害である確率は、約50%程度とされています
これは遺伝の影響が大きいことを示しており、出生時から起立性調節障害になる可能性があると言われています。

ただし、必ずしも遺伝的な要因が全てではありません。

遺伝的な要因は起立性調節障害に影響を与える一部分であり、その発症には環境や生活習慣も大きく関与します。
たとえば、ストレスの多い生活や、不規則な食生活、運動不足といった要素も起立性調節障害のリスクを高めることが知られています。

遺伝的な要因があると判明した場合でも、どう行動するかによって大きく影響されます。
そのため、自分の健康と向き合う姿勢と、適切な行動や体調管理が欠かせません。

水分・塩分の摂取不足している人

日常的に水分をあまり摂らない方や、味付けが薄い食事を好む方は、注意が必要かもしれません。

水分と塩分の摂取は、体内の血液量を増やし、血流を良好に保つために必要です。

これらが不足すると、血流が悪くなり、めまいや立ちくらみのような症状が生じる可能性があります。

真面目で精神的なストレスを感じやすい人

真面目で精神的なストレスを感じやすい人

ストレスは生活をしていくなかで誰もが抱えてしまいます。

そのストレスをうまくコントロールすることができない人や、真面目な性格の人、ストレスをため込みやすいうえ、発散する方法を持っていない人は、自律神経の乱れが起こりやすくなります。

筋力低下している人

特に下肢の筋力低下に当てはまるのですが、重力の影響で立位になった状態だと、体内の血液は下肢のほうへ行きます。

その下肢に行った血液を心臓へ戻すためポンプを押す力を発揮する役割を行っているのが下肢の筋力です。この筋力が弱ければ血液を心臓へ戻す力が足りず、心臓へ血液を送ることができないことから症状を引き起こしてしまします。

生活習慣の乱れている人

栄養バランスの乱れ、食事の時間の不規則さ、昼夜逆転の生活、適度な運動の不足など、乱れた生活習慣も起立性調節障害の一因となる可能性があります

これらの要素が組み合わさることで、体内の自然なリズムが乱れ、自律神経が不調和を引き起こすこともあります。

特に、食事の時間が不規則だと、消化器系の働きも乱れがちで、体全体のエネルギーバランスに影響を及ぼす可能性があります。また、昼夜逆転の生活は、体内時計(サーカディアンリズム)を混乱させ、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

起立性調節障害の4つの原因

起立性調節障害の4つの原因

主な原因は交感神経と副交感神経の2つの神経を持っている自律神経のバランスの乱れです。

朝に活発に働いてくれる交感神経が上手に働かず、副交感神経が休むように声かけしているような状態になっています。

起立性調節障害の約80%は家族と関係していると言われており、自分の生活習慣、自律神経の働き、そして日常のストレスなどがこの症状に大きな影響を与えるとされています。

その自律神経が乱れてしまう原因が以下となっております。

  1. 生活習慣の乱れ
  2. 遺伝的な要素
  3. 体内のホルモンバランス
  4. 精神的なストレス(学校での生活、会社での仕事など)

原因①:生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは、体調不良の一因となります。

1日3食しっかりとることが出来てなかったり、ダイエットのために炭水化物を抜くことやお菓子やジュースなど間食ばかりしていること、また、朝起きて夜寝るという規則正しい生活が送ることが出来ていない、適度な運動を行うことが出来ていないなどがあげられます。

生活習慣が乱れ、体内リズムが乱れることで自律神経のバランスを崩し、起立性調節障害の症状を引き起こす可能性があります。

原因②:遺伝的な要素

遺伝的な要素も、起立性調節障害の原因となり得ます。

親が起立性調節障害である場合、その子供が同様の症状を発症する可能性は高まります。

原因③:体内のホルモンバランス

体内のホルモンバランス

主に思春期によるものですが、思春期になると成長するためのホルモンが活発になり、今まで抱えたことのない量のホルモンが動くため、その影響でホルモンバランスの乱れが起こってしまいます。

思春期の成長期には特にホルモンバランスの変化が激しく、これが自律神経の乱れを引き起こすことがあります。そのため、健康的な食事と適度な運動を心掛け、体内のホルモンバランスを保つことが大切です。

原因④:精神的なストレス(学校での生活、会社での仕事など)

「友人とうまく付き合えない」「授業についていけない」「学校に行くのが億劫」といった子どもによる学校や友人に関するストレスがあります。

また大人だと、「会社でのコミュニケーションがうまくいかない」「ノルマを達成できない」「失敗してしまった」などの社会的ストレスも自律神経の乱れが起こり、原因のひとつとなっています。

起立性調節障害(OD)の診断方法!簡単チェックシート

日本小児心身医学会が監修している起立性調節障害対応ガイドラインよると、下記11項目のうち、3つ以上、あるいは2つ以上でも症状が強いと起立性調節障害の疑いがあります。

また、大人や子どもで起立性調節障害の疑いがある方は、病院への受診をしたほうがいいです。
ぜひ、チェックしてみてください。

  • 立ちくらみやめまいを起こしやすい
  • 朝なかなか起きられないまたは午前中調子が悪い
  • 立ち上がったときに気分が悪くなり、意識が飛んで行く
  • 少し動いただけで動悸・息切れがする
  • 嫌なことを見聞きしたときに気持ちが悪くなる
  • 食欲不振がある
  • 倦怠感があり、疲れやすい
  • 頭痛がある
  • 顔色が青白い
  • 時々腹痛を訴える
  • 乗り物酔いをしやすい

参考・引用:起立性調節障害(OD)対応ガイドライン

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起立性調節障害の6つのタイプの症状

起立性調節障害の6つのタイプの症状

起立性調節障害には6つのタイプの症状があります。

起立性調節障害は、患者によってさまざまな症状を引き起こします。

  • 立ちくらみ、めまい
  • 倦怠感
  • 失神
  • 動悸
  • 頭痛
  • 息切れ
  • 胸痛
  • 震え
  • 脱力
  • 目がぼやける
  • 朝に起きられない
  • 夜になかなか寝つけない
  • 食欲不振
  • イライラ感・集中力低下

これは、起立性調節障害が個々の体質、ライフスタイル、ストレスレベルなどによって異なる影響を及ぼすからです。

一般的には、起立性調節障害の症状は4つのタイプに分けられます。
それぞれのタイプは特定の症状群を特徴とし、患者の日常生活に異なる影響を及ぼします。

以下では、起立性調節障害の4つのタイプとその主な症状について詳しく説明します。

  1. 起立直後性低血圧
  2. 体位性頻脈症候群
  3. 血管迷走神経性失神
  4. 遷延性起立性低血圧

1.起立直後性低血圧(きりつちょくごせいていけつあつ)

起立直後性低血圧は、英語でInstantaneous orthostatic hypotension(通称:INOH アイノー)と呼ばれます。

起立直後性低血圧は、立った直後に血圧が低下する状態で同時に、立ちくらみと全身倦怠感が出てきます

一般的に低血圧とは、血圧の最高値(収縮期血圧)が100mmHgより低いときを言います。

立ち上がった後に血圧が元の水準に戻るまでに25秒以上かかる場合、または血圧が元の水準に戻るまでに20秒以上かかり、その間に平均血圧が60%以上下がる場合、これを起立直後性低血圧と定義しています。

もし寝ていた状態から立ち上がったときに、この最高の血圧が20mmHg以上下がる、または血圧の最低値(拡張期血圧)が10mmHg以上下がるときは、「起立性低血圧」に当たるでしょう。

参考:日本心臓財団 | 検査や治療を必要とする低血圧とはどういうものですか

2.体位性頻脈症候群(たいいせいひんみゃくしょうこうぐん)

体位性頻脈症候群は英語でPostural Orthostatic Tachycardia Syndrome(通称:POTS ポッツ)といいます。

自律神経障害や脱水、ノルアドレナリンの分泌異常、廃用などいくつかの病態が組み合わさってPOTSを引き起こす、と言われていますが、病態は十分に解明されていないようです。

立ち上がった後、3分以上経つと心臓の鼓動が毎分115回以上になる、または立っている間に心臓の鼓動が毎分35回以上増える、と体位性頻脈症候群は心拍数によって定義されます

さらに、心臓の鼓動が毎分125回以上になる、または立っている間に心臓の鼓動が毎分45回以上増える場合、その状態は「重症型」に分類されます。

参考:体位性頻脈症候群の病態解明 | 神経病院

3.血管迷走神経性失神(けっかんめいそうしんけいっせいしっしん)

血管迷走神経性失神は、Neurally Mediated Syncope(NMS)といいます。

立っているときに突然血圧が低下し、意識が薄れたり突然意識がなくなる(失神)状態のことを表します。

わかりやすく説明すると、医療ドラマで手術のシーンで手術に立ち会った新人ドクターが急に意識がなくなり倒れてしまうことと似ています。発作時に1分間の心拍数が60回未満になる徐脈になり、脈が遅くなることがあります。

4.遷延性起立性低血圧(せんえんせいきりつせいていけつあつ)

遷延性起立性低血圧は、delayed orthostatic hypotenstion(delayed OH)といいます。

起立直後の血圧は正常でいきなり血圧が下がるわけではなく、継続して立ち姿勢のままでいると血圧が低下し始めるのが特徴です

起立してから3~10分経過後、収縮期血圧が起立前と比較して15%以上が低下する、もしくは20mmHg以上が低下するものと定義されています。

立ち上がった直後に血圧が下がるかどうか、という点が、起立直後性低血圧を他の症状から見分けるための指標です。

5.脳血流低下型(起立性脳循環不全型)

「脳血流低下型」または「起立性脳循環不全型」は、起立中の血圧心拍変動は正常範囲内ではあるものの、立ち上がったときに脳への血流が減少し、それによってさまざまな症状を引き起こす状態を指します。

6.過剰反応型(高反応型)

立ち上がった後に、一時的に血圧が大きく上がることがあります。その血圧の上昇と共に、目眩などのさまざまな症状が現れます。

参考:健康教育指導者講習会 | 起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)

起立性調節障害の合併症・併存症はあるの?

起立性調節障害自体は単独で起こることもありますが、他の医療状況や疾患と共存することもあります。

これらは通常、「合併症」や「併存症」と呼ばれます。
起立性調節障害が関連する可能性のある併存症・合併症には、以下のようなものがあります:

睡眠障害

睡眠障害は、睡眠の質や量に影響を及ぼす一連の問題を指します。これらは、入眠困難、頻繁な夜中の覚醒、早朝覚醒、過度の日中の眠気などの形で現れることがあります。

睡眠障害が長期化すると、日常生活や心身の健康に悪影響を及ぼすことがあり、治療が必要となることがあります。

睡眠障害・不眠症とは何か?それぞれの原因や症状について紹介!

慢性疲労症候群(CFS)

立ち上がることで症状が悪化することが多いこの症状は、起立性調節障害と共存することが多いです。

適応障害や不安障害

身体的な症状が長期間続くことにより、心理的な問題が引き起こされることがあります。

自律神経失調症

起立性調節障害はしばしば自律神経失調症と関連しています。自律神経系は体内の多くの自動機能(心拍数、血圧、消化など)を制御しており、これが正常に機能しない場合、起立性調節障害の症状が現れることがあります。

また、起立性調節障害は、しばしばゆっくりとした経過をたどるため、患者さん自身が疾患を理解し、それに対応する方法を見つけるためには、専門的な医療サポートが必要となることが多いです。

子どもの場合では、学校へ行きにくくなったり、朝に眠ってしまい夜に覚醒するという昼夜逆転の生活リズムになってしまう恐れがあります。

また、大人だと仕事をすることが困難になり、引きこもり生活が始まることから生活リズムの乱れが起こり、体調を崩しやすくなる恐れがあります。

起立性調節障害の治し方や改善方法を紹介

起立性調節障害の治し方や改善方法を紹介

起立性調節障害は、立つ、立ち上がる、または立位を保つときに生じる症状群で、めまい、頭痛、失神、視界のブレなどの不快な体験を伴います。

これらの症状は個々の日常生活を大きく制約し、時には社会的、心理的な影響をもたらすことがあります。

しかし、絶望的に感じるかもしれませんが、起立性調節障害は管理可能な状態であり、多くの場合、適切な治療と生活習慣の変化により、症状は大幅に改善されます

以下では、起立性調節障害の治し方や改善方法について紹介します。

試しやすいことも多い方法となっております。ぜひ、今日から試してみてください。

ゆっくりと起き上がる / 起き上がる際は頭を下げる

起床時は、すぐに起き上がらず、頭を下に向けたままゆっくりと起き上がり少しの間座位を保ち、少しずつ離床することが推奨されています。

また、頭を下げながら立ち上がった方がよいのは、起立するときに、体の調節がうまくいかないためです。腰をかがめてゆっくり歩いたほうが、より下半身にたまった血液を上半身に送りやすいのでおすすめです。

水分・塩分を十分に摂取する(食事、栄養バランスを整える)

水分・塩分を十分に摂取する(食事、栄養バランスを整える)

塩分を摂取することでのどが渇きやすくなり、水分をしっかり摂取できます。

塩を正しい量摂取することや、水を1日あたり1.5~2L目安としては摂ることなど、水分・塩分は重要です。

厚生労働省によると、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、目標量(食塩相当量として)は、成人1人1日当たり男性7.5g未満、女性では6.5g未満と設定されています。

参考:日本人の食事摂取基準(2020 年版)| 厚生労働省

足の筋力をつける

足の筋肉がつくと、その分だけ下半身にたまった血液を心臓に移動する力が高まります。

ポンプの役割をするために筋力を増加させる方法として、スクワットや1日30分ほどのウォーキングがおすすめです。

その他の起立性調節障害の治療方法は以下のとおりです。

  • 姿勢の変化を少なくするために、寝るときは少し頭を高くしておく
  • 睡眠時間を確保する
  • 適度な運動をする
  • 過食を避ける
  • 規則正しい生活を送る

薬物療法

起立性調節障害の症状が改善しない場合、血圧が下がるのを防ぐ薬や交感神経の作用を高めて、血圧を上げる薬などを使用して治療することがあります。
薬を使った治療と同時に、薬を使わない方法も一緒に使って治療を進めることもあります。

起立性調節障害は何科にいけばいいの?

起立性調節障害は何科にいけばいいの?

起立性調節障害は「心療内科」「循環器科」「小児科」「神経内科」など年齢や発症時期、出現している症状によって受診する診療科が異なります。

そのため現在気になる症状からどこの診療科に行くかを決めると良いでしょう。

  • 動悸、倦怠感があり、症状の原因が血圧や脈拍の場合 → 循環器内科へ受診
  • 自律神経自体が原因の場合 → 神経内科へ受診
  • 心理的な問題の場合 → 心療内科へ受診
  • 小学生のころから症状がある場合 → 小児科へ受診

ただし、小児科は以前かかっていた場合なので、高校生以上の方は症状にあった診療科に受診することをおすすめします。

起立性調節障害の予防や軽症の時に自分でできることは?

起立性調節障害は一見困難な問題に思えますが、実際には予防や軽症時の対策は比較的簡単に行えるものがあります。

生活習慣の改善やストレスマネジメントなど、日常生活の中で自分自身で取り組める方法が数多く存在します。

また、早期に適切な対策を行うことで、症状の悪化を遅らせたり、状態を改善したりすることも可能です。

このセクションでは、起立性調節障害の予防と軽症時に自分でできることについて詳しく解説します。

対処法①:生活リズムを整える

朝起きたらカーテンを開けて日光を浴び、ゆっくりと起き上がりましょう。

そうすることで、脳に朝であることを交感神経が知らせようと働いてくれます。そして、夜は決まった時間に布団に入り、心や身体を休養させるように努めましょう。

対処法②:食生活の改善

「好きなものだけ食べる」「ダイエットのために炭水化物はとらない」などは避けて、栄養バランスの整った食事を1日3回は摂取しましょう。特に塩分、水分は多めに摂取するよう心がけましょう。

栄養バランスを整えることで身体も元気になります。

対処法③:ストレス要因を自分で知り、分析する

「学校での友人関係がうまくいかない」「成績が思ったように伸びない」「朝学校で人と話すのがつらい」「会社でのコミュニケーションがうまくいかない」「ノルマをこなせない」などストレスとなっているものを自分なりに把握しましょう。

把握したらどうすればよいか考えるきっかけになるため、そこから分析してくと良いでしょう。

自分なりにできることを見つけるとよいかもしれません。

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対処法④:適度な運動をする

足の筋力をつけるためにスクワットやウォーキングをすることも必要ですが、朝起きて、夜しっかり眠れるように運動するための運動も大切です。そのため、好きなスポーツや簡単に行うことができる運動は予防に繋がります。

日常生活でのちょっとした工夫、注意することで症状を緩和していきましょう。

まとめ

起立性調節障害は、増加傾向にありますが、まだ認知度が低い疾患です。

その認知度が低いことから「また学校をさぼろうとしている」「学校に行きたくない言い訳を作っている」「あいつは怠けている」など親や会社の外側からの人間はこのような感情を抱くか方も少なくはありません。

そのため、起立性調節障害はまず、周りの大人の人が知る必要があります。

もし、症状に当てはまっていたり、調子が悪かったりしたときは相談してみてください。

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