人が抱える悩みの多くは人間関係が原因となる場合が多いと言われています。
人間関係がうまくいかない原因として、自分の思い通りにいかないことでイライラしたり、周りの行動に失望したりなど日々イライラすることがあると思います。
特に職場や学校などのコミュニティに属していると、一日の大半を誰かと一緒に過ごすため、大きなストレスになるキッカケにもなります。
そこで今回は、今より少しでも人間関係がうまくいく方法を紹介していきます。
人間関係がうまくいかない人の3つの原因と理由
人間関係がうまくいかないのにも必ず原因があります。
ここでは人間関係がうまくいかない主な原因を3つ紹介していきます。
自分の問題
人間関係において問題が起きると「相手が悪い」「私は悪くない」と相手を責めてしまうことがありますが、自分の中の「問題」に気づいていないこともあります。
価値観を押し付けたり、人の悪口を言ったり、無意識のうちに相手が嫌がることを口にしていることもあるでしょう。
自分の内面を客観視することで、原因が自分であることに気付いたり、問題を改善するための行動を取ることができます。
相手の問題
人間関係がうまくいかない原因として、相手が原因となっている時もあります。
相手の問題であるはずなのに、自分の問題として受け取ってしまう人もいます。
自分だけでは解決できない問題もあります。
まず問題が起こったときは、相手の立場になって考えて、「本当に自分の問題なのか」「相手の問題なのか」を見極めることが大切です。
伝え方(受け取り方)の問題
伝え方(受け取り方)は、自分や相手のどちらにも関わってくる問題です。
人間関係がうまくいかない原因として、「コミュニケーションエラー」が多いです。
「考えていることが、うまく言葉にできない」「マイナスに捉えていたことが、本当はプラスのことだった」など、伝え方や受け取り方で生じる問題。特に伝え方においては、人間関係をうまくいくためにはかかせないです。
伝え方や受け取り方は「声のトーン」「表情」など、話す内容以外でも相手に与える印象も大きく影響します。
ただ、自分の感情のままを言葉にするのではなく、相手を尊重するコミュニケーションを取る必要があります。
これはアサーティブ・コミュニケーションという会話法で、「自分も大切にし、相手も同じように大切にする」という、相手を侵害することなく自分を表現する方法の1つでもあります。
人間関係がうまくいかない人の5つの特徴
人間関係がうまくいかない人にはいくつか特徴があります。
あなたにもいくつか当てはまっているものがあるかもしれません。
人間関係がうまくいかない人の特徴を5つ紹介していきたいと思います。
特徴①自己肯定感が低い
令和3年に全国の満13~29歳を対象とした内閣府が行った意識調査の「子供・若者の意識に関する調査」によると、「今の自分が好き」と感じる人が46.5%、「自分は役に立たないと強く感じる」と感じる人が49.9%もいるなどの自身を肯定的に捉える部分が低いです。
また、今の生活が充実していると感じる人が68.9%、自分の将来へ明るい希望を持っていると感じるのが59.3%と現状や未来に対しての割合が低くなっています。
自己肯定感が低い人は「自分はどうせダメだから」「否定されたらどうしよう」などという理由で、自分から他人に話しかけることに消極的で、人との関係を築くことを無意識のうちに避けてしまっている傾向があるかもしれないです。
特徴②気を遣い過ぎる
人間関係がうまくいかない人の特徴の2つ目は『気を遣い過ぎる』ということです。
相手の気持ちを優先するあまり、自分の本音が言えなくなりストレスを抱えることがあります。
もちろん気を遣うことはとても大切ですが、気を遣い過ぎると自分の心にも大きな負担がかかってしまいます。
誰か不機嫌そうな人がいると「私、何か悪いことでもしたかな?」「もしかして私に怒ってる?」など人の目を気にして、たとえ相手の不機嫌な理由が自分ではないのに、自分に原因があると責めてしまうこともあります。
特徴③自分を正当化しすぎる
自分を正当化しすぎる人も人間関係がうまくいかない人の特徴に当てはまります。
自分の価値観を相手に押し付け、意見を聞き入れようとしない人は、相手との心の距離が広がってしまいます。
正当化しすぎる人は『自分が傷つきたくない臆病な人』に多く、自分の非を認めてしまえば、評価が下がると考えています。
ただ、自分を正当化すればするほど、人からの評価は「自分の意見を曲げない人」「自己中心的な人」と扱われることが多いでしょう。周囲に合わせられずに浮いた存在となり、他人からの信用を得られなく、人間関係がうまくいかない原因となります。
特徴④人見知り
人見知りによって、自分から話しかけることが難しかったり、積極的に他人との関係を築くことが苦手で人間関係がうまくいかないということがあります。
「何を話せばいいのか分からない」「下手なことを言うのが怖い」など人とのコミュニケーションにおいてリスクを避けたいことや口下手なところがあり、人間関係に悩むことがあると思います。
特徴⑤八方美人
どんな人とも良い関係を築こうとするために人によってコロコロと態度や接し方を変える人も人間関係がうまくいかないことがあります。
誰にでも良い人と思われたいという願望があるため、誰にでも良い態度をとってしまいます。
それにより、言っていることの辻褄が合わなくなったり、他人からの信用を得られなくなり、密な人間関係を築くことが難しくなります。
どこでも人間関係がうまくいかないのは発達障害が原因?
どこへ行っても人間関係がうまくいかないと感じる場合、その背景には発達障害の特性が関係していることがあります。
発達障害には、ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)などが含まれ、コミュニケーションや対人関係において独特の困難を抱えやすいとされています。
例えば、ADHDの方は不注意や衝動性から、相手の話に集中しきれず会話がかみ合わないことがあります。また、ASDの方は相手の表情や気持ちを読み取るのが難しいため、周りから「冷たい」や「距離を感じる」と思われてしまうことがあるかもしれません。このような誤解が積み重なると、人間関係がうまく築けず、自信を失ってしまうこともあります。
ただし、「うまくいかない」原因が必ずしも発達障害とは限りません。
人それぞれに性格や環境、心の状態が異なるため、まずは自分の特性や課題を理解することが大切です。
もし人間関係で悩みが続くようであれば、一度専門家に相談し、適切なサポートを受けながら人付き合いのコツや自分に合ったコミュニケーション方法を見つけていくとよいでしょう。
人間関係に疲れたときの5つの対処法
これまでは、人間関係がうまくいかない原因やうまくいかない人の特徴をお伝えしてきました。
では、どうやって改善すればいいの?という問題の本質的な部分をこれからご紹介していきたいと思います。
- 自己開示
- 笑顔でいる
- 自分を好きになる
- 気配り上手に
- 「責任」ではなく『原因』を追究する
対処法①自己開示
人間関係がうまくいかせるために、まずは自己開示をすることをおすすめします。
これは特に初対面の人や、知り合って間もない人に効果的です。
「相手のことがよくわからないから怖い」「どう接したらいいかわからない」ことは、もしかしたら向こうも同じ気持ちなのかもしれません。
まずは自分のプライベートな情報や、自分の思いなどを相手に伝えることで相手から信用を得ましょう。
自己開示された側は、不信感が軽減され、警戒心が和らぎ距離感が縮まります。ただし、相手の都合を考えず一方的に自己開示をすることは逆効果なので注意が必要です。
対処法②笑顔でいる
人間関係がうまくいかせるには、表情もとても大切です。特に「笑顔」にはたくさんの効果があります。
笑顔は伝染するともいわれ、ミラーニューロンという神経発達物質が働き、相手の行動や感情を自分のことのように感じ、笑顔でいると周囲にとっても良い効果をもたらします。
自分の周りにいるいつも笑顔でいる人を思い浮かべてください。周囲の人たちも明るく笑顔な人が多いのではないでしょうか。
相手にとってプラスなこともたくさんありますが、自分にとってのメリットもあります。
笑顔を作ると脳内にある「セロトニン」という別名「幸せホルモン」が分泌され、幸福感をもたらし、ストレス軽減にも繋がります。
対処法③自分を好きになる
自分を好きになることは人間関係がうまくいかせること以外にも、仕事や恋愛面でも活かされるでしょう。
自分を嫌いな人は、特に真面目すぎる人に多いです。真面目過ぎる人は完璧主義な人が多く、周りと自分を比べ、自分に欠けている部分ばかりを見てしまい、劣等感に陥ります。
また、ネガティブになりがちで褒められても素直に喜べないこともあります。
欠点も含め『ありのままの自分を受け入れること』がとても重要になります。
まずは自分を大切し扱い、好きになることで人間関係に悩まず、人生を思う存分楽しむことができるのではないでしょうか。
対処法④気配り上手に
人間関係がうまくいかないことは、気配りができていないことが原因かもしれません。
相手を思いやり、物事をスムーズに進められるように気を付けること、それが気配りです。
どうしたら相手が喜んでくれるのか、相手の求めることを先に考え、サポートできる人は相手が気持ちよくなるだけではなく、相手からも多く感謝され、人間関係をうまくいかせることができます。
ここで注意すべきは「私はしてあげているのに…」と見返りを求めること。見返りを求めず素直な気持ちから出る行動や言葉が、相手との関係を良好にさせます。
対処法⑤「責任」ではなく『原因』を追究する
人間関係がうまくいかないときは、考え方や捉え方の問題があるかもしれません。
例えば、部下が大事な書類をなくしてしまった場合。
「なんで大事だといっていた書類をなくしたんだ!何回も伝えていたよな?」と怒るのではなく、「同じミスをしないように次からはどのようにすればいいか」を考えることが重要です。
怒ることでなにか解決するわけではありません。
人間関係でうまくいかなかったときも、「どうしてこうなってしまったんだ」と悩むのではなく、「なぜうまくいかなかったのか」と原因を追究すれば自ずと解決へと導くことができるでしょう。
職場の人間関係がうまくいかない時の改善方法
人間関係で悩みを抱える人が多い世の中。
特に職場の人間関係が原因で、ストレスが溜まり自分の思うようにうまくいかない人は多いのではないでしょうか?
働くことは生きていくために必要なこと。
ここでは少しでも自分らしくいられるように、職場における人間関係がうまくいかない時の3つの改善方法をシーン別でご紹介します。
上司との関係がうまくいかないときの改善方法!「視点」を変えてみる
上司との人間関係で悩まされている人はいませんか?
新人社員としての入社、新しい部署への異動など、会社員であれば必ずと言っていいほど上司と関わる機会は多いのではないでしょうか。
上司との関係がうまくいかない人は以下のような問題に悩まされています。
- 自分の意見がいつも聞いてもらえない
- 命令口調で指示される
- 責任を自分に押し付けてくる
- 頼りがいがない
その時、どうしても自分に矢印が向いてしまい「私はここまでやっているのに…」「なんでこんな態度をとられなければいけないんだ」などマイナスなことばかりを考えてしまいます。
『視点』を変えてみることで、上司の足りない部分ばかりではなく、良いところに目を向けてみましょう。
上司に対して”人”として感じる喜怒哀楽の感情とは違い、上司を”職位”として捉えることで喜怒哀楽の感情を持たず、割り切って話をすることができます。
同僚との関係がうまくいかないときの改善方法!価値観の違いを理解する
人は育った場所や環境によって様々な価値観が生まれます。
職場には様々な価値観を持った人が集まるので、自分と価値観が違う人もたくさん存在しています。
仕事をするにあたって、近い関係だからこそ起こる同僚との衝突でうまくいってない人もいるのではないでしょうか。
価値観の違いを理解することで、仕事のやり方や態度など「社会人としてどうなのか?」と思うようなことがあったとしても、自分の感情と相手の課題を分けて考えることができます。
勿論「相手の課題なんだから私には関係ない」とほっとくわけではなく、相手の課題を伝えて一緒に改善したり、「私も気を付けよう」と自身の学びとして考えるのもよいでしょう。
また、相手の価値観を受け入れることも人間関係を良好にするうえで大切です。
相手の価値観も受け入れつつ、自分の価値観を共有し良い関係を築いていきましょう。
部下との関係がうまくいかないときの改善方法!目的とゴールの共有
上司や同僚とうまくいかないこともありますが、部下との関係がうまくいっていない人も中にはいるでしょう。
ちょっとした指導も部下に”パワーハラスメント”として扱われ、教育に困っている人もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめするのは、目的とゴールの共有です。
「部下にやる気を感じない」「頼んだ仕事になかなか取り掛からない」という問題に直面した時、ついついキツく指導してしまいさらに部下のやる気を損ねてしまう…ということのないように目的とゴールの共有が必要です。
部下に指示を出す際は、「目的+ゴール」をセットにしてあげましょう。
このように、一つ指示をするだけでも「目的+ゴール」があるだけで、『どこに向かって・なんのために』ということがよくわかりますよね。
パワハラのリスク・やらされている感もなくなり、部下の仕事への意欲も高まり、部下との関係も良い方向になるでしょう。
オンラインカウンセリングのおすすめは「Kimochi」
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また、在籍するカウンセラーが国家資格を持つ方のみということも、Kimochiの大きな特徴です。気になる方は、ぜひ無料相談からはじめてみてください。
まとめ
これまで人間関係がうまくいかない原因や特徴、改善方法を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
誰もが人間関係をうまくいかせたいと願っているでしょう。
まずは自分の中にあるストレスをコントロールできる思考へと変えて、自分らしく輝けるライフスタイルを送りましょう!