社会人として働いてきて、職場環境について悩んだ経験は少なくないはず。
働き方改革という言葉が主流となっている現代では、職場環境でストレスを抱えてしまい精神的に疲れてしまったり、転職を考えたりと職場環境は働く上で重要になってきています。
本記事では、職場環境の原因や改善アイデア、他社の企業様の職場環境事例集について紹介していきます。
職場環境でお悩みの方、必見です!
悪い職場環境と良い職場環境の違いと特徴!
そもそも悪い職場と良い職場の大きな違いを紹介していきます。
職場環境とは、従業員が働く際の「人間関係」「会社の雰囲気」「勤務時間」「照明」「匂い」などを含めた環境のことを指します。
悪い職場の特徴
ここでは、悪い職場の特徴の3種類を紹介します。
- 風通しが悪く意見が全く通らない
- 目標達成の数値が不適切
- パワハラが起こっている
①風通しが悪く意見が全く通らない
風通しが悪いとは、以下の職場のことを指します。
- 社員の上下関係がきっちりし過ぎている
- 個人の意見を言いづらい雰囲気がある
- 上司の言った意見には合わせる
- 社内コミュニケーションがない
風通しの悪さが原因で人間関係が悪くなるため、風通しが悪い会社では、ストレスを感じやすい人も多いです。
②目標達成の数値が不適切
目標の数値を設定することで、その目標を達成するために思考や計画したり、実行する回数が増加したりと個人の成長につながります。それにより、会社の業績アップにもつながります。
しかしながら、設定された目標が高すぎて、達成できない場合には、一度立ち止まって考えた方がいいです。
例えば、営業成績が全体の平均受注数が10件であるのに対して、目標ノルマが1人50件取らなければいけない場合があります。
努力次第で達成可能なノルマならともかく、明らかに達成不可能なノルマであれば、不満が募ることもあると思います。
そのことが原因で職場環境を悪化させる引き金になると言えます。
③パワハラが起こっている
パワハラとは、職場内で自らの立場を使い、精神的や身体な苦痛を与える「職場いじめ」に近いことです。
具体的には、
- 従業員がいる前で叱責人格自体の否定
- 他の従業員よりも過剰なノルマを課される
- 仲間外れにされ無視をされる
- 殴るや蹴るなどの暴力をされる
などが起きていると正常に仕事をできる状態ではなくなります。
職場のいじめで悩んでいる人は、以下の記事にて悩みの原因や対処法を紹介していますので、読んでみてください。
https://kimochi-care.net/blog/shokuba-izime/
良い職場の特徴
次に良い職場の特徴も3種類を紹介します。
- 尊敬できる上司がいる
- 人間関係が上手くいっている
- 評価制度が整っている
①尊敬できる上司がいる
尊敬できる上司とは、下記の特徴が挙げられます。
- 部下の意見に聞く耳を持っていて、良質なフィードバックをくれる
- 部下の個性を大事にしてくれる
- 論理が通った指摘はするが、感情的に怒ることはない
- 思いやりがあり、真剣に悩みを聞いてくれる
- マネジメント能力が高く、ワクワクするような未来を想像させてくれる
上司次第で部下の仕事に影響を及ぼします。
例えば、部下は上司が怖かったら物怖じしてしまって、仕事に集中できないや報告することを遠慮してしまうことがあります。
尊敬できることや、接しやすい上司がいるだけで、職場の雰囲気が良くなり、働きやすい環境になるでしょう。
②人間関係が上手くいっている
社内の人間関係が良くなるには、社内コミュニケーションの活発かどうかが影響してきます。
上司に加えて、同僚や部下とのコミュニケーションが活発になることで、以下のような良い影響が出てくるでしょう。
- 互いを知ることで会話が円滑にできて仕事がしやすい
- 会社への満足度が高まる
- ホウレンソウがしやすく生産性が上がる
- 重苦しい雰囲気がなくいきいきと働くことができる
社内コミュニケーションを活発化するだけでこれだけのメリットを得ることができるので、職場環境で重要と言えます。
③評価制度が整っている
評価制度を明確に設定することで、自分自身の実績が評価に反映されるため、従業員のモチベーションが上がることが期待できます。
従来、仕事を頑張っても評価制度が不透明なため、正当な評価がされにくいこともありました。
しかし、明確な評価制度の導入により、社員が正当な評価を受け、働きやすい環境を実現した企業も増えてきました。
このことから、従業員の処遇を適切に行え、従業員の自走にもつながるため、正当な評価制度は会社に必要です。
働きにくい職場環境の原因と改善アイデアを紹介
悪い特徴と良い特徴から、働きにくい職場環境の原因は下記の5つにあると考えられます。
- 上司と合わない
- 上司にパワハラをされる
- 職場の人間関係が良くない
- 評価制度が適切でない
- 目標設定が適切でない
それぞれの解決策についてご紹介いたします。
①上司と合わない時の改善策
誰しもが合わない人はいると割り切る
学生の頃だと、自分と合う人やコミュニティとの交流が増えてくる一方で、社会人になると自分と合わない人とも交流しなければいけません。
そのため、自分と合わない人との交流をしたくないと感じることもありますが、仕事では割り切ることが必要です。
上司の上司に相談する
自分の上司に意見を言いづらいことがある時は、自分の上司より地位が高い上司に相談をし、立場が上の人から説得してもらったりしましょう。
また、他の部署の信頼できる上司や人事部の人に相談することも一つの手段です。
②パワハラをされた場合の改善策
周囲や人事部、社内・社外相談窓口に相談しましょう。
パワハラについて相談する際、証拠となるメモや録音があれば、なお良いです。
社内で相談したくない場合や社内で解決できないといった場合は、社外の相談窓口に相談するのがおすすめです。
社外にも相談窓口があるので、社内での相談が難しい場合には「労働基準監督署の総合労働相談コーナー」や「労働相談センター」「法テラス」などがあります。
1人で抱え込まず、気軽に相談しましょう。
③職場の人間関係における改善策
社内報や社内旅行、レクリエーションの実施
社内報とは、社内に情報発信を行うための冊子やWebなどの媒体のことをいいます。
経営者が考えていることや社内のインタビューを発信することで、社内で話す機会が増えます。
社内旅行やレクリエーションも、今まで見えてなかった社員の一面や意外な特技を知ることもできて、社員間の距離が縮まることもあります。
上司と部下の面談
部下は定期的に上司と1on1面談を行うことで、悩みを解決することができたり、信頼関係を築いたりすることができます。
さらに、プライベートのことや仕事の些細なことを会話しやすくなります。
このことから、社員が気楽に話すことのできる場を生み出すことが重要です。
④評価制度が適切でない時の改善策
評価制度を見直してもらいましょう。評価制度に不満を抱える人は、評価基準の曖昧さから不満を感じやすいです。
というのも、社員の理想の評価と上司が判断した現実の評価のキャップが生じるからです。
営業成績といった成果を数値で表すことができるのであれば、評価に納得しやすいはず。
ですが、成果を数値で表しにくいものは、定性的な評価であるため、納得しにくいこともあります。
そのため、定量的な評価と定性的な評価に違いがあるなら、上司の方に確認を取ってみましょう。
⑤目標制度が適切でない時の改善策
社員の実績データと今の自分の実績を見て、明らかに達成できなそうであれば、KPIなどの目標を設定してくれた人に相談しましょう。
どういう方法で目標を達成するのかを明確にした上で、目標設定することで、より再現性のある目標設定をすることができます。
企業の職場環境事例
では、実際に企業が実際に行っている職場環境の事例を見ていきましょう。
株式会社サイバーエージェント
株式会社サイバーエージェントでは、上司と部下が1対1で面談する「月イチ面談」を行っています。
上司と部下の面談の様子をオブサーバー役が見ていて、面談が終わるとオブサーバーから部下にフィードバックが渡されます。良いところと悪いところを教えてくれるそうです。
月一面談を実施したことで、上司と部下間でのコミュニケーションが増え、部下への評価制度の納得感を醸成することにも繋がりました。
そのため、社員の離職率が大幅に下がったそうです。
株式会社Sansan
株式会社Sansanでは、普段交流していない他部署の方とのコミュニケーションを増やすために「Know Me」という制度を導入しています。
他部署のメンバーと3人ほどで飲みにいくと、1人につき最大3,000円の補助が受けられます。(今まで飲んだことのない人限定)
これにより、有益な情報交換ができたり、刺激になったりと組織に好影響を与えました。
企業の事例から、社内でコミュニケーションの場を設けることで、働きやすい職場環境を作ることができると言えます。
【悪い職場環境の改善】まとめ
職場環境の特徴と改善策についてご紹介してきました。
社内の雰囲気を変えるには、自分の意見を主張する必要があります。
改善策として、アンケートを取ったり、自分と同じ悩みを抱えている人のデータを取ったりすることが職場環境を変える第一歩です。
人生の中で多くの時間を割くのが仕事。だからこそ、働きやすい職場環境を目指すのが大事です。
あなたのビジネスライフを応援しています!