仕事や育児でイライラして、そのイライラが止まらなかったご経験がある方も少ないと思います。
では、なぜイライラするのかという原因は何でしょう?
この記事では、イライラが止まらなかった時の影響、イライラしやすい人の特徴について紹介していきます。
また、あなたのイライラがどれくらい溜まっているかのチェックリストも紹介しますので、自身のストレス度をチェックし、イライラへの対処につなげていきましょう。
何でこんなにイライラがずっと止まらなくなるのか?イライラの原因7選
原因①嫌な出来事があった・嫌な相手がいる
無性にイライラしている方、何か嫌な出来事があったのではないでしょうか。
人は嫌な出来事があると、そのことを引きずりがちです。
嫌な相手がいるのなら、尚更イライラが止まりません。
過去は過去、として考えることが出来たらいいのですが、イライラしている間は頭をイライラが占領しています。
イライラを解消する方法を参考に、過去に一区切りをつけましょう。嫌な相手は徹底的に避け、極力関わらないようにすると良いでしょう。
原因②疲れが取れていない・寝不足
ちゃんと疲れは取れていますか?夜は、眠れているでしょうか?寝ても寝た感じがない・眠りにつけないという状態は危険信号。
短時間睡眠でも大丈夫なショート・スリーパーは確かに存在しますが、一般的には7時間程の睡眠が必要と言われています。
疲れを取るには、睡眠が何より一番大切です。朝起きた時、疲れが取れているか、チェックしてみましょう。
睡眠について詳しく知りたい・寝不足かなと思う方は、こちらの記事がオススメです!
原因③スケジュールや仕事に余裕がない
スケジュールに追われていませんか?
やらなければならないタスクをたくさん抱えていると、頭がいっぱいいっぱいになり、イライラしがちです。
また、精神的余裕があるかどうかも、イライラするかの分かれ道。
余裕がある時には気軽に引き受けられる物事も、自分のことで精一杯の時には対応できずに、イライラすることが多いです。
余裕のなさを自覚したら、計画を見直して、一息ついてみましょう。
原因④イライラしやすい時期である
イライラしやすい時期というのは存在します。
雨の日の気分がどんよりする時や低気圧による影響のように、天気によって症状が表れる「気象病」があります。
また、女性特有のイライラしやすい時期も存在します。
特に月経前は、ホルモンの増減によって感情のコントロールがしにくくなる人もいます。
閉経に近づくと、女性ホルモンが急激に減少することにより、イライラなど更年期特有の症状が表れます。
原因⑤体調を崩している
どこか痛むところはないでしょうか?
イライラしている症状が続いている時、目が霞んだり、肩こりや腰痛も併発していることがよくあります。
頑張りすぎてストレスが溜まっている証拠です。また、風邪や新型コロナにより、思うように動けない時、イライラしてしまうこともあるでしょう。
体調を崩している時こそ、頑張りすぎないで意識的に休むようにしてください。
原因⑥精神的な病気と診断されている・その可能性がある
精神疾患の患者数は、年々増えてきており、身近な病気になっています。「私は大丈夫」と思っている人でも、誰でもかかる可能性があります。
小さなことがきっかけとなり、周囲の人に対して不機嫌になることを「易刺激性(いしげきせい)」、特に怒りっぽい状態のことを「易怒性(いどせい)」と呼び、精神的な病気を抱えている方が持つ傾向です。
イライラが止まらず困っている時、あまりにひどい時には、心療内科など専門家に相談してみましょう。
原因⑦過去に原因がある
過去にあった嫌な出来事に起因してイライラが止まらないこともあります。
今、イライラしている出来事と、同じような出来事が過去にもありませんでしたか?
人物など、形を変えて同じようなことで何度もイライラしている場合、過去に原因があるケースも存在します。
なぜイライラしているのでしょう。要因を詳しく分析し、過去の原因を突き止め、過去の自分を慰めることが出来れば、同じようなイライラを防ぐことが出来ます。
イライラが止まらないとどうなるの?影響について紹介
①イライラに気を取られて、他のことが手につかなくなる
イライラすると、そのイライラが頭にこびりついて離れなくなります。
そうすると、頭の中がイライラでいっぱいで、最悪、他のことが手につかなくなります。むしろイライラしたまま他のやるべきことを行おうとしても、通常の自分の状態よりも効率が悪くなり、余計イライラが増えることもしばしば。イライラしている時は、リフレッシュしてから次の仕事へ取り掛かりましょう。
②他人や物にイライラをぶつけてしまう
爆発寸前のイライラ!頭に血が上ったままだと他人に当たってしまったり、物にイライラをぶつけて壊してしまったりすることもあります。自分のことで精一杯の時には、他人のことは構ってられないものです。イライラが他の人にも伝わり、雰囲気が悪くなってしまうこともあります。他人や物に当たる前、自分でなんとか処理出来るうちに、イライラの芽を刈り取りましょう。
③心にも体にも悪影響が出てしまう
イライラしていると、中々周りに優しくすることは難しいものです。横暴に振る舞う、毒舌を心の中で吐く…イライラしている時にしてしまったことを反省して、自責の念にかられることもあります。体への影響も大きいです。イライラしている間、私たちの体は緊張していたり、頭に血が上ったりしています。交感神経が優位になり、ゆっくりと休むことが難しくなります。休まず動きすぎると、心も体も疲れ、最終的に倒れてしまいます。イライラは黄色信号なのです。
ストレス・イライラ度チェック
体に関すること
- 頭痛がする
- めまいを感じることがある
- 目が疲れやすい
- 胃が痛い、お腹をよく壊す
- 便秘気味である
- 背中や腰に痛みがある
- 眠れない、夢をよく見る、途中で目が覚める
- 何かするとすぐ疲れる
気持ちに関すること
- 人に会うのがおっくうである
- 下を向いて歩くことが多くなった
- 集中力がなくなり、物忘れも多くなった
- 楽しいと感じることが少なくなった
- 自分の噂をしているのではないか気になる
- 心配性である
- なんだかやる気が出ない
- 悪い未来の予想ばかりしてしまう
イライラに関すること
- ちょっとしたことで腹を立て、カッとすることがある
- 衝動的に買い物をしてしまうことがある
- 人や物に八つ当たりをすることがある
- 周りが思い通りにならないと気に食わない
- 夜食や深夜に食事する量が増えた
- いつも何かに対して緊張している
- 煙草や酒の量が急に増えた
- 自分をコントロールできない感じがある
イライラしやすい人の特徴
考えが凝り固まっている
相手や物事を自分の思い通りに動かそうとしていませんか?
自分の物差しがきっちりしすぎていると、その物差しから外れた考え方や行動をとる相手に対してイライラしやすいです。
受け入れられないことに遭遇したら、一旦「こうあるべき」という考えを捨てて相手はどんな考えなのか想像するようにするだけでも、イライラによる不要なトラブルを減らすことができるでしょう。
余裕がない
大らかな性格をしていても、余裕がないとイライラしやすくなってしまいます。
忙しい生活を送っているとだんだんスケジュールにも、心にも余裕がなくなってきます。
そうすると、自分のしたいことに邪魔が入ったり、更にやるべきことが増えたりした時、焦りと対応できる余裕のなさから、イライラしてしまいます。
予定外のことが入っても大丈夫なように計画を組んだり、休む時間を計画的に取ったりすると良いでしょう。
ストレスが溜まっている
ストレスが溜まっていると、人はイライラしやすくなります。そして、そのイライラは、更にストレスになるという悪循環が生まれてしまいます。
ストレスが溜まりすぎると、自律神経を乱し、免疫力が低下して病気がちになったり、気分の変動がしやすくなります。
そのままにしておくと、心の病気にまで発展してしまいます。イライラしやすいなと感じたら、リフレッシュする時間を取りましょう。ストレスと共に、イライラも減っていきます。
栄養素が足りていない
イライラしたら「カルシウム」を摂るといいという話は有名ですが、カルシウム不足のイライラだけではありません。
糖分の多い清涼飲料水やお菓子の取り過ぎによる低血糖。空腹時のブドウ糖不足やビタミンC不足によってイライラを引き起こすこともあります。
イライラ予防には、「精神のビタミン」とも呼ばれる「ビタミンB群」を含む野菜や海藻を積極的に摂ると良いでしょう。
食生活は乱れていないか、栄養バランスはいいか、振り返ってみましょう。
「セロトニン」が足りていない
セロトニンは、別名幸せホルモンとも呼ばれる脳内物質で、心身をリラックスさせ穏やかにしてくれます。
分泌されると、幸福感を感じやすくなるのです。一方で、セロトニンが不足すると、イライラしたり、うつになりやすかったりします。
セロトニンを増やす方法には、日光を浴びる、ウォーキングのようなリズムを刻むような運動をする、セロトニンを生成する「トリプトファン」を含むバナナなどの食べ物を食べるなどがあります。
どうしたらイライラしなくなる?イライラを止める7つの対処法
- 【その場ですぐ出来る】目を瞑る、その場から立ち去る
- 【その場ですぐ出来る】目標は6秒!深呼吸
- 【その場ですぐ出来る】イライラしている自分を観察
- 【簡単に出来る】柏手を打つ、叫ぶ、手足をぶらぶらさせる
- 【簡単に出来る】香りの力を使う
- 【簡単に出来る】イライラした気持ちを書いて、破り捨てる
- 【落ち着いてから出来る】イライラを繰り返さない!原因の分析
目を瞑る、その場から立ち去る
外部の情報からシャットアウトして、イライラの原因から離れてしまいましょう。
トイレに立ったり、外に出て新鮮な空気を吸ったりするのが一番です。
環境が変わることで、気持ちを切り替える時間ができ、イライラを抑えることができます。しかし、その場から離れることが中々難しい場面もあるでしょう。
そんな時は、ゆっくりと目を瞑りましょう。外界の情報が目から入ってこなくなり、少し気持ちを落ち着けることができます。
目標は6秒!深呼吸
アンガーコントロールとして「怒る前に6秒待つ」という方法を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
6秒我慢すると、怒りがコントロールしやすくなります。難しい人は6秒待っている間、一緒に深呼吸してみてはどうでしょう。
「1、2で吸って3で息を止め、4、5、6で長く吐く」方法をやってみてください。
やることが増えた分、6秒が短く感じられるでしょう。イライラした時は深呼吸、とクセづけると突発的なイライラにも対処できます。
イライラしている自分を観察
イライラを感じたら、自分を観察してみましょう。まずは、イライラしている自分に気付くところからスタートです。
イライラしている心を観察するのは難しいので、体に観察の目を向けます。
斜め上あたりから自分を見ているような感覚で、呼吸は浅くなっていないか、動悸は早くなっていないか、体は緊張していないかなど見てみましょう。自分を客観的に見ることで、自然と冷静になれかもしれません。
柏手を打つ、叫ぶ、手足をぶらぶらさせる
神社で参拝する時に手を打つことを柏手と言いますが、邪気を払う目的があるという説があります。
イライラでいっぱいの時、柏手を打って自分の頭やイライラをリセットしましょう。
手を打つという動作をすることで、イライラから離れることができます。
まだイライラが残っている時は、叫ぶ・歌うなど声を出すこともストレスの発散になります。
手足ぶらぶらさせることもストレッチ効果があるといわれています。簡単にできることをして、イライラから意図的に意識を離れさせましょう。
香りの力を使う
リラックスしているかどうかは、脳波のα波が出ているかで測ることができます。
いい香りを嗅ぐと、α波が増えてリラックス出来ます。コーヒーやウィスキーの香りはα波を増やします。
一般的に、気持ちを落ち着けリラックス効果があると言われているのは、ラベンダーです。
リフレッシュには柑橘系の香りがおすすめです。
様々な香りがありますが、自分が好きな香りが一番です。入浴剤の香りにこだわってみてもいいでしょう。
イライラした気持ちを書いて、破り捨てる
イライラした時、自分の気持ちを紙に書いてみましょう。
殴り書きでも構いません。書いているうちに、思ってもみなかった自分の気持ちに気付いたり、イライラの原因に気付くこともあります。
ひとしきり書いたら、その紙を破り捨てることで、スカッとします。
衝動的に何かしたくなったら、一旦気持ちを紙に書いてみてください。
すぐに紙を破ってしまってもいいです。人に当たるよりも、効果的です。
イライラを繰り返さない!原因の分析
少し落ち着いたら、イライラした原因の分析をしてみましょう。
詳細に思い出すとまたイライラしてしまうので、簡単に紙に書きます。
過去に同じようなことで怒ったことはなかったか書いてみる、イライラした記録をつけるのも良いです。
ある時期に集中してイライラしている、過去の出来事に起因しているなど、思いもよらなかった原因がわかることもあります。
イライラした原因だけでなく、イライラしたらどうするかまで考えておくと後々役に立ちます。
【仕事や育児のイライラが止まらない】まとめ
イライラする原因はたくさんあります。どれかに当てはまったでしょうか。
一人ではどうしても解決しない場合、専門家の手を借りましょう。きっと、解決策があるはずです。
あなたが、イライラから解消され、今を楽しんで生きられるように願っています。