金曜の夜、ベッドに入った瞬間にその週の自分の失敗が次々と頭をよぎる。
同僚のSNSを見て「みんなちゃんと人生を進めているのに、私は何をやっているんだろう」と急にしんどくなる。褒められても素直に受け取れず、「お世辞だろう」と勝手に値引きしてしまう。
そんな瞬間が積み重なって、「自分のことがどうしても好きになれない」と感じている方は少なくありません。
子どもの頃と違って、大人になってからの自己肯定感の低さは、原因が複雑に絡まり合っているのが特徴です。仕事のプレッシャー、人間関係、SNSとの距離感、過去から引きずってきた思考の癖。気づかないうちに、いくつもの要素が重なって自分への評価を下げています。
この記事では、大人の自己肯定感が低くなる原因をひとつずつ丁寧にひも解きながら、自分との付き合い方を見つけていくヒントをまとめます。「なぜ自分はこうなんだろう」というモヤモヤに、少しでも答えに近い言葉が見つかるように書きました。
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自己肯定感が低いのは「あなただけ」ではない
「こんなふうに感じているのは自分だけかもしれない」。そう思うと、悩みは一段と重くなりますよね。まず最初に、現代の大人がどのくらい自己肯定感に悩んでいるかを軽く触れておきます。
多くの大人が「自分に自信が持てない」状態にある
オンラインカウンセリング「Kimochi」を運営する株式会社rementalが20代〜50代以上の男女429名に行った調査では、自己肯定感を測る5項目すべてで、回答者の平均点が中央値を下回りました。総合平均は10点満点中4.78点。「自分の今のあり方を素直に肯定できていない」と感じている大人が、たくさんいることを示しています。
特に低かったのは「自分の外見にある程度満足している」「自分の能力にある程度満足している」の2項目で、ともに4.48点。約4割の方がこの項目で1〜3点という低めの評価をつけました。SNSが日常の中に深く入り込んだ現代では、自分の見た目やスキルを他人と比べる機会が以前より圧倒的に増えていることも背景にありそうです。
出典:株式会社remental「自己肯定感に関する意識調査」2026年1月、n=429、インターネット調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000109754.html
30代、特に女性で自己肯定感が下がりやすい傾向
同じ調査では、女性は全5項目で男性を下回り、なかでも「自分の意見に自信がある」という項目では男女の差が大きく出ました。社会的な役割への期待、家庭での負担、職場で発言しにくい雰囲気など、いろいろな要素が重なっているのかもしれません。
年代別に見ると、30代女性の自己肯定感が特に低い傾向がありました。仕事の責任が増え、キャリアの選択を迫られ、結婚や出産、育児といったライフイベントが一気に重なる時期です。自分のための時間がほとんど取れず、気づくと「自分のことを大事にする」という発想自体を忘れていた、という方も多いのではないでしょうか。
数字で見ると寂しい結果に見えるかもしれませんが、裏を返せば「同じように感じている人がたくさんいる」ということでもあります。
こんなサイン、当てはまっていませんか?
自己肯定感が低い状態には、日常の中に小さな兆候が現れます。ご自身に当てはまるものがあるか、ゆるく確認してみてください。
よくある7つのサイン
- 人から褒められても「いやいや、そんなことない」とすぐ否定してしまう
- 何かに誘われても「私なんかが行っても」と尻込みする
- 友達や同僚のSNSを見ると、自分の毎日がぼんやりしたものに思えてくる
- 「自分なんて」「どうせ私は」が口癖になっている
- 小さなミスを夜中まで思い出してしまう
- 言いたいことがあるのに、つい場の空気を優先して飲み込む
- 一人になった瞬間、自分を責めるモードが始まる
3つ以上当てはまった方は、自己肯定感が低めの状態にあるかもしれません。これは医療的な診断ではなく、自分を理解するための手がかりです。「あ、私のことだ」と感じた方は、まずその気づき自体を大切にしてみてください。気づくことが、ここからの第一歩になります。
「自己肯定感」って結局なんだろう
ここで、言葉そのものを軽く整理しておきます。
自己肯定感とは、自分の長所も短所もひっくるめて「ありのままの自分には価値がある」と思える感覚のことです。他人の評価や、過去の成功・失敗の数とは別の場所にある、自分の根っこのところでの安心感。
ポイントは「条件つきの自信」ではないということ。「営業成績が良かったから私には価値がある」「今日は化粧がうまくいったから私はOK」というのは、条件つきの自己評価です。条件が崩れた瞬間に揺らいでしまいます。
自己肯定感とは、そうした外部の条件が変わっても揺らぎにくい、もっと底の方にある感覚です。だから自己肯定感が低いと、頑張って結果を出しても「次の評価」が来るまでホッとできない、という終わりのない構造に入ってしまいます。「自分が嫌い」という感覚そのものを丁寧にほぐしていく入り口としては、自分が嫌い・自己肯定感が低い…。その原因と克服方法を解説もご覧ください。
「自分がどう感じているのか、もっと整理してみたい」と感じたら、専門家との対話を選択肢に入れてみてもよいかもしれません。Kimochiは初回からオンラインで、自分のペースで話せる場所です。
大人の自己肯定感が低くなる8つの原因
ここからが本題です。なぜ大人になってから、自己肯定感が低いと感じるようになるのか。よく見られる8つの背景を整理します。
人によって、複数が重なっていることがほとんどです。「あ、これも私だ」と感じるものを、いくつか拾い読みするくらいの気持ちで読んでみてください。
原因①子どもの頃の家庭環境や親子関係
「うちの親は決して悪い人じゃなかった、でも何か言いにくかった」。そう感じる方は、けっこう多いのではないでしょうか。
幼い子どもにとって、家族は世界のすべてです。その世界の中で、ありのままの自分を受け止めてもらえた感覚があると、自己肯定感の土台がじんわり育っていきます。
逆に、「条件つきの愛情」しか感じられない環境で育つと、土台が育ちにくくなります。たとえば、テストで良い点を取った時だけ褒められる、兄弟姉妹といつも比較される、いつも親の機嫌をうかがって行動していた。こうした記憶は、大人になっても「ありのままの自分には価値がない」「何かを達成しないと愛されない」という根強い思い込みとして残ります。
「特別ひどい家庭だったわけじゃない」と感じている方でも、振り返ると意外と影響していたりするものです。
原因②学校時代の傷ついた経験
中学校で発表中に失笑された、先生に理不尽に叱られた、グループに入れなくて休み時間が苦しかった、頑張ったのに結果が出なかった。
感受性が強い時期に受けた否定的な経験は、はっきりした記憶として残らなくても、思考の癖として体に染み込んでいることがあります。「自分が意見を言うと笑われるかもしれない」「目立つと攻撃される」。そんな警戒心が、大人になってからも自分の価値を低く見積もる行動につながります。
会議で意見を言えずモヤモヤする、職場の集まりで一歩引いてしまう。そうした瞬間に、過去の小さな傷が今も影響を与えているのかもしれません。
原因③職場での評価や人間関係
大人になってからの環境要因として、もっとも身近なのが職場です。
否定的なフィードバックばかり受ける、努力が正当に評価されない、上司や同僚との関係に毎日気をすり減らしている。こうした状況が続くと、自己肯定感はじわじわと削られていきます。特に「成果を出しても次の課題を突きつけられるだけ」という環境では、達成感が積み重ならず、自分への信頼が育ちません。
職場は選びにくく、逃げにくいという性質があります。家族や友人なら距離を取る選択肢もありますが、職場では毎日同じ顔ぶれと向き合うことになります。この逃げにくさが、心理的な負担を大きくする要因のひとつです。
「日曜の夜になると胸が苦しくなる」「月曜の朝が一番自分を嫌いになる」。そう感じている方は、職場との関係を一度棚卸ししてみる価値があるかもしれません。
原因④SNSによる無意識の比較
これは特に20代から40代の方にとって、避けて通れない要因です。
SNSのタイムラインを開けば、誰かの結婚、誰かの出産、誰かのキャリアアップ、誰かの旅行、誰かの新しい家。他人の人生の「うまくいっている瞬間」だけが、次々と目に飛び込んできます。
頭ではわかっています。みんな見せたい部分を切り取って投稿しているだけだと。けれど無意識のレベルで、自分の地味な日常と他人のハイライトを比べてしまう。「あの子はもう結婚したのか」「私と同期だった人が、もう昇進している」。比べる必要なんてないのに、勝手に比べてしまう。
先ほどの調査で「外見」と「能力」への満足度が最も低かった背景には、こうしたSNSによる比較の構造があると考えられます。比べやすい領域ほど、自分の至らなさに目が向きやすくなるのです。
意識的に距離を取らない限り、SNSは静かに、毎日少しずつ自己肯定感を削っていきます。
原因⑤完璧主義と「べき思考」
「ちゃんとやらないと意味がない」「これくらいできて当たり前」。そんな声が頭の中にいつもある方は、完璧主義の傾向があるかもしれません。
完璧主義の人は、達成基準を高く設定しがちです。基準が高い分、達成できた時の喜びより、達成できなかった時の落ち込みのほうが強く残ります。結果として「いつも自分は基準に届いていない」という慢性的な不全感がつきまといます。
「べき思考」もくせ者です。「もっと早く起きるべき」「同期は結果を出しているのだから自分も結果を出すべき」「仕事も家事も完璧にこなすべき」「親なら子どもに笑顔で接するべき」。こうした「べき」がいくつも重なっていると、今の自分はいつまでも不十分なものに見え続けます。
完璧主義もべき思考も、本来は真面目で誠実な性格の裏返しです。否定する必要はありません。ただ、その基準が自分を苦しめている時には、少し緩める練習があってもいいのかもしれません。
「ちゃんとしなきゃ」「迷惑をかけてはいけない」
そんな思考に疲れてしまった時は、一人で抱え込まずに相談してみませんか?
オンラインカウンセリングKimochiでは、“べき思考”によるストレスや自己否定感についても、話しながら整理していけます。
原因⑥過去の失敗や挫折を引きずる
人生のどこかで経験した大きな失敗を、何年も引きずっている方は少なくありません。
転職に失敗した、信じていた人に裏切られた、自分の選択を後悔している、あの時の自分の判断が今の状況を作っている、と感じている。こうした出来事を「あの時の自分が間違っていた」「自分は本質的に判断力がない」と一般化してしまうと、その後の選択にも自信が持てなくなります。
本来、失敗は次への学びを得るための一回限りの出来事です。でも自己肯定感が低い状態では、その一回を「自分という人間の本質的な欠陥の証拠」として解釈してしまいやすい。同じ出来事から、別の意味を取り出せる余地があるのに、暗いほうに引っ張られてしまうのです。
原因⑦パートナーや恋人との関係
夫やパートナー、付き合っている相手との関係も、大人の自己肯定感にダイレクトに影響します。
日常的に否定される、軽くあしらわれる、自分の意見を真剣に受け止めてもらえない。そんな関係が続くと、自分の感覚や判断への信頼が少しずつ揺らいでいきます。職場と違って、家庭での関係は逃げ場がありません。一日の終わりに帰る場所で否定されると、その否定は自己像に深く染み込んでいきます。
「自分がダメだから否定されるんだ」と原因を自分に向けてしまうと、関係そのものを見直す視点が見えなくなり、自己肯定感はさらに下がるという悪循環に入ります。
恋愛関係でも同じです。「私のことを大事にしてくれない人」と一緒にいるうちに、自分を大事にする感覚そのものが薄れていく。これはあなたの問題ではなく、関係の問題かもしれません。
原因⑧ストレスとの相互作用
最後に、これまでの原因すべてに関わる要素として、ストレスとの相互作用があります。
先ほどの調査では、ストレスが高い人の自己肯定感は3.73点まで落ち込み、ストレスが低い人(7.00点)と比べて3点以上の差がありました。ストレスが強くなると、脳は否定的な情報に注意を向けやすくなります。自分の欠点や失敗ばかりが目立って見える。そんな見え方になります。
「最近、自分のことがやけに嫌いに感じる」と思った時、もしかすると自己肯定感そのものより、ストレスの蓄積が引き金になっているのかもしれません。ストレスがピークに近づいているサインの読み解き方は、精神的ストレスが限界を超えるサインとは?症状やリスク、解消法までを解説も合わせて読んでみてください。
ストレスが自己肯定感を下げ、低い自己肯定感がストレスへの耐性を弱める。この相互作用の輪の中にいると、原因がどこから来ているのか、自分でも見えにくくなっていきます。
原因が複数絡まっていると、一人で整理するのは本当に難しいものです。「何が原因なのかすら、もうわからない」と感じたら、専門家と一緒にひも解く時間を持ってみるのもひとつの選択肢です。
なぜ「大人」ならではの難しさがあるのか?
ここまで8つの原因を見てきましたが、大人になってからの自己肯定感の回復が難しく感じられるのには、それなりの理由があります。
役割が増えて、自分のための時間がなくなる
社会人としての自分、誰かの娘としての自分、配偶者としての自分、母としての自分、職場でのキャラ、友人グループでのキャラ。大人になると、果たすべき役割が一気に増えます。それぞれに求められる基準があり、その基準を満たそうとするだけで一日が終わってしまう。
「自分のために時間を使う」という発想そのものが、いつの間にか選択肢から消えていく。自己肯定感を意識的に育てる作業に時間を割けないまま、年月だけが過ぎていきます。
評価される軸が、子ども時代より格段に複雑
子どもの頃は、学校の成績、運動会の順位、友達の数など、評価軸が比較的シンプルでした。
大人の評価軸はもっと多面的です。仕事のパフォーマンス、収入、人間関係の広さ、結婚しているかどうか、子どもがいるかどうか、家族との関係、見た目、健康、趣味の充実度、SNSのフォロワー数。
軸が増えるということは、「何かが満たされていない自分」を発見する機会も増えるということです。すべての軸で満足することは現実的に不可能なので、必ずどこかしらに自分の不十分さを感じる構造ができあがります。
「もう変われない」という思い込み
子どもの頃なら「これからどうにでも変われる」と思えたことが、大人になると「もうこの年齢から変わるのは難しい」という思い込みに変わってしまいます。
でも、自己肯定感は生まれつき決まっているものではなく、後天的に育てていけるものです。「もう遅い」ということはありません。大人だからこそ、自分の感覚と丁寧に向き合うための材料が揃っているとも言えます。
自分との付き合い方を変える4つのポイントとは?
原因を知った上で、ここからは少し前向きな話をします。自己肯定感を高めるのは一日や二日でできることではありませんが、日々の小さな積み重ねで、ゆっくりと変わっていきます。
①小さな「できた」を毎日認める
夜寝る前に、その日「できたこと」を3つ書き出してみてください。
「朝、決めた時間に起きられた」「会議で一回だけ発言できた」「家族にちゃんと挨拶できた」。本当に小さなことで構いません。むしろ「これくらい当たり前」と思うことを、わざわざ認めてあげるのがコツです。
書き出すことで、できたことが視覚化されます。「私はいつも何もできていない」という漠然とした思い込みが、「あれ、意外と色々できているかも」という事実に少しずつ置き換わっていきます。
スマホのメモでも、手帳でも、形は何でもいいです。「私を肯定する記録」を、自分のためだけに残してみてください。
②「自分を責める癖」に気づく
「私なんて」「どうせダメだ」という思考が浮かんだ瞬間に、それが思考の癖であると気づく訓練です。
たとえば仕事でミスをした時、「私は本当にダメだ」と感じたら、その思考に名前をつけてみてください。「あ、いつもの『自分を責める癖』が出た」と。
名前をつけることで、思考と自分が少しだけ離れます。「私はダメだ」という思考そのものが事実ではなく、ストレスや疲労が引き起こした一時的な反応かもしれない、と捉え直す余地が生まれます。
自分を責めるモードがどうしても止まらない時の対処法については、自己否定をいますぐやめるには?カウンセリングを通して自己肯定感を取り戻すもヒントになります。
③他人ではなく、過去の自分と比べる
これはSNSとの付き合い方にも直結する話です。
SNSで見かける誰か、職場の同期、世間の「平均」と比べている限り、自分の不十分さは尽きません。比較対象が無限に存在するからです。
代わりに、「3年前の自分と比べてどう変わったか」「去年の今頃と比べて、少しでも前に進んだ部分はあるか」を考えてみてください。多くの場合、見た目には小さくても、何かしら変化しているはずです。その小さな変化を認めることが、自分への信頼を取り戻す入り口になります。
「他人と比べないでね」という言葉はよく聞きますが、実際には簡単じゃないですよね。完全に比べないのは無理かもしれません。それでも、比べる対象を意識的に「過去の自分」にずらすだけで、心の持ち方は変わっていきます。
④信頼できる人に話を聴いてもらう
一人で考え続けていると、思考は同じところをぐるぐる回り続けます。
誰かに話すという行為そのものが、頭の中を整理する助けになります。聴いてくれる相手は、信頼できる友人や家族でも構いません。ただし「アドバイスをもらうため」ではなく「ただ聴いてもらうため」に話す、というスタンスを意識してみてください。アドバイスを求めると、相手の評価軸に巻き込まれてしまうことがあります。
身近な人には話しにくいテーマであれば、心理の専門家との対話という選択肢があります。守秘義務のある専門家に話すことの安心感は、家族や友人に話す時とはまた違います。「変な人だと思われないかな」「迷惑がられないかな」という遠慮なしに、自分の本音を出せる場所です。
「自分のための時間を、少しだけ取ってみよう」と感じたら、Kimochiで話してみることを選択肢に入れてみてください。
一人で抱え込まないという選択肢|オンラインカウンセリング「Kimochi」
ここまで読んで「自分の状態を整理してみたい」「専門家と話してみたい」と感じた方に、Kimochiという選択肢をご紹介します。
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「もやもやした気持ちの正体がわからない」段階で活用したいという方は、すっきりしない気持ちの原因とは?モヤモヤする時の対処法やカウンセリングの活用術を解説も合わせて読んでみてください。
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※キャンペーン適用条件や最低利用期間など、お申し込み前にご確認ください。
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「ちょっと話してみようかな」と思った瞬間が、自分を大切にし始める入り口かもしれません。
自己肯定感が低い大人の原因におけるよくある質問
自己肯定感に関して、よく寄せられる質問にお答えします。
Q. 自己肯定感が低いのは病気ですか?
自己肯定感が低いこと自体は病気ではありません。性格傾向や、これまでの経験の積み重ねによってできた思考の癖と捉えるのが適切です。
ただし、自己肯定感の低さが続いて日常生活に支障が出ている場合(眠れない、食欲がない、何も楽しめない、希死念慮があるなど)、うつ病や不安障害といった医療的なケアが必要な状態に近づいている可能性もあります。気になる症状がある場合は、心療内科や精神科などの医療機関への相談を検討してください。
カウンセリングは医療行為ではありませんが、自己理解や思考の整理に役立つ選択肢のひとつです。
Q. 大人になってからでも自己肯定感は高められますか?
はい、大人になってからでも自己肯定感を育てていくことは十分に可能です。
自己肯定感は生まれつき決まっているものではなく、日々の経験や思考の癖、人との関わりによって変化します。小さな成功体験を積み重ねること、自分を否定する思考パターンに気づくこと、必要に応じて専門家のサポートを受けることで、少しずつ変化していきます。
ただし即効性のあるものではありません。数ヶ月から数年単位での変化を見据えて、焦らず取り組むことが大切です。
Q. 自分の自己肯定感の高さを測る方法はありますか?
心理学の分野で使われている自己評価尺度がいくつか存在します。インターネット上にも簡易な診断テストが公開されていますが、これらはあくまで自己理解の手がかりとして使うもので、医療的な診断ではありません。
正確に自分の状態を知りたい場合は、専門家との対話を通じて整理することをおすすめします。
Q. カウンセリングを受けるかどうか迷っています、どんな目安がありますか?
明確な「ここから受けるべき」というラインはありません。ただ、以下のような状態が続いている方は、一度試してみる価値があります。
- 自分の気持ちを誰にも話せず、一人で抱えている
- 同じ悩みをぐるぐる考え続けて疲れている
- 家族や友人には言いにくいテーマがある
- 自分を責める時間が長く、抜け出せない
- 何かを変えたいけれど、何から始めればよいかわからない
カウンセリングは「重い悩みがある人だけのもの」ではありません。気持ちの整理や自己理解のサポートとして、軽い気持ちで使う方もたくさんいます。
Q. 自己肯定感とうつ病は関係ありますか?
関連はあると考えられていますが、イコールではありません。
自己肯定感が低い状態が続くと、ストレスを感じやすくなり、結果としてうつ病や不安障害のリスクが高まることが知られています。一方で、自己肯定感が低い人がすべてうつ病になるわけではありませんし、自己肯定感を高めればうつ病が改善する、というほど単純な関係でもありません。
うつ病の可能性を感じる症状(2週間以上続く強い気分の落ち込み、眠れない、食欲がない、何も楽しめないなど)がある場合は、医療機関への相談を優先してください。カウンセリングは医療と並行して活用できる選択肢です。
Q. カウンセリングを受けても、変化を感じられないこともありますか?
カウンセリングは即効性があるものではなく、複数回の対話を通じて少しずつ変化していくものです。一回で大きな変化を感じる方もいれば、数ヶ月かけてゆっくり変わっていく方もいます。
もしカウンセラーとの相性が合わないと感じた場合、無理に続ける必要はありません。Kimochiでは別のカウンセラーへの変更が可能です。自分に合う相手と出会うまで試してみる、というスタンスでも問題ありません。
まとめ
最後に、この記事の要点を振り返ります。
- 自己肯定感の低さに悩む大人は多く、決してあなただけが感じている問題ではない
- 大人の自己肯定感が低くなる原因は、家庭環境、学校時代の経験、職場の評価、SNSの比較、完璧主義、過去の失敗、パートナーシップ、ストレスとの相互作用など多面的
- 大人ならではの難しさとして、役割の増加、評価軸の複雑化、「もう変われない」という思い込みがある
- 自分との付き合い方を変えるヒントは、小さな「できた」を認める、思考の癖に気づく、過去の自分と比べる、信頼できる人に話を聴いてもらう、の4つ
- 一人で抱え込まず、専門家との対話を選択肢に入れるのも有効な手段
自己肯定感が低いと感じる時、自分を責めたくなる気持ちは自然なものです。でも、その気持ちにそのまま飲み込まれる必要はありません。原因を知り、少しずつ自分との付き合い方を調整していくことで、状況は変えていけます。
「自分の気持ちを整理する時間がほしい」「専門家と話してみたい」と感じたら、Kimochiの公式サイトをのぞいてみてください。公認心理師の有資格者と、ご自身のペースで対話できる場所がそこにあります。



